
【退職金はいつ入る?】振込日付や振り込まれない場合の対処法を紹介
退職金がもらえる場合には、いつ振り込まれるのか気になる人は多いでしょう。退職後の収入源が確保できていない場合には退職金がないと生活することが難しいです。退職金が振り込まれる日を把握しておくことは退職後の行動を考えるために必要なことです。退職金を支払うと言っていたのに退職金が振り込まれないということもあります。そうした際の対処法などもご紹介します。
退職金の振込日はいつ?
退職金が振り込まれるタイミング
労働基準法の23条では「雇い主は、労働者が退職する際に権利者から請求があった場合には、七日以内に退職金を支払わなければならない」と定められているため、退職金は退職者が請求した場合は七日以内に支払わなければいけません。
しかし、会社が就業規則を定めている場合には退職金の支払日は就業規則によって決定されます。
これは退職金の支給に関しては法律で定められたことではなく、就業規則に基づいて支給されるものであることが理由です。
つまり、退職金は就業規則で決められている日までに支払われれば問題ないということです。
一般的には退職した月から2ヶ月後までには支払われるようで、退職した月の給料と一緒に退職金も支払われることが多いようです。
会社の都合によって支払い期間を延長されることもあるかもしれませんが、会社の都合によって支払い期間を延長するのは原則認められていません。
さらに、退職金の支払いを延長した場合には5年間の時効があるので注意してください。
どうしても退職金が早く欲しいという際には社会保険労務士、労働基準監督署、弁護士に相談しましょう。
退職金が振り込まれる時間
給料日については労働法規法令上、雇い主は給料日当日の午前10時までに社員が給料を引き出せるようにしておかなければなりません。
退職金については労働基準法には定められていません。
ですので、支給の時間は会社によって異なります。いつ振り込まれるのか不安な場合には会社に確認しましょう。
公務員と民間企業での振込期間の違い
公務員には退職金の制度が設けられています。
公務員の退職金は退職した月から1ヶ月後までには振り込まれます。
公務員の退職金に関しては、正確な日にちは決まっておらず、1ヶ月後までということしかわかりません。
また民間企業は、平均的に1〜2ヶ月程度で退職金が振り込まれるのが一般的です。
ただし、民間企業の支払い時期に関しては、企業ごとに異なるため、正確な情報に関してはその企業の人事部や経理部に確認することが必要になります。
公務員は1ヶ月後となっていますが、民間企業に関しては半年後といった例もあります。
ですので、在職中にしっかりと退職金の担当部署へ確認を取り、いつ頃退職金が支払われるのかを確認しておくと良いでしょう。
退職金が振り込まれるまでの過程
退職金を振り込むためには、会社側もいくつかのステップを踏まなければいけません。
- 退職金を受け取る人が退職の処理を済ます
- 会社が退職金の担当をする機構に支払いを依頼する
- 外部の機構は依頼を受けてから支払い手続きを行う
- 退職金が振り込まれる
以上のように退職金は外部の機構を通し、支払われます。
ですので、会社によっては依頼する時期が異なり、退職金が自分の手元に来るにはある程度の期間が必要となります。
また、退職の時期や退職者の人数によっては、退職金の振込が遅くなる可能性があります。
退職金に関して、就業規でしっかりといつ支払われるのかが決まっていなければ、ある程度支払い期間に変動が生じるのは認識しておくべきでしょう。
振込時期がわからない場合は、部署へ連絡をするようにしておきましょう。
続いて、退職金に関するQ&AがJobQ内に寄せられていたので紹介していきます。
福利厚生欄に退職金制度って書いていない企業は、その会社に退職金はないと考えて良いのでしょうか?
就活生です!退職金について
私は退職金制度がある企業に就職したいのですが、福利厚生欄に退職金制度って書いてない企業は、その会社に退職金は無いと考えていいのでしょうか。
また、退職金制度がある会社ってどうやったらわかりますか?
福利厚生に必ず書いてある訳ではないので問い合わせてみるのが確実だと思います。
ただし、支給額は入社後に就業規則を見ないと分からない場合が殆どです。
退職一時金とは特性が少し異なりますが企業年金制度や確定拠出年金制度の記述があれば退職金制度があるとみなしてもよいのではないでしょうか。
ちなみに…続きを見る
福利厚生は会社によって違う場合が多いので、就職前や転職前に問い合わせることが重要であるということです。
就職や転職の際にはしっかりと就業規則や福利厚生について調べてから意思決定を行いましょう。