
海上保安官の年収は約653万円|エリート出世コースは1,000万円も可能!
海上保安官は比較的安定した収入が得られる職業であり、キャリアアップによっては年収1,000万円を超えることも可能です。海上保安官の年収をさまざまな角度から紹介し、仕事内容やなり方についても解説します。
海上保安官の年収はどのくらい?
国家公務員である海上保安官の給与には、国家公務員の公安職俸給表(二)が適用されます。平均年収や月の手取り額、新卒の初任給を見ていきましょう。
海上保安官の平均年収は約653万円
海上保安官の平均年収は約653円と推定できます。平均年収は次のように算出しています。
平均年収=平均給与月額×12カ月+ボーナス(俸給×支給月額)
=41万3,124円×12カ月+(34万2,677円×4.6カ月)
=約653万3,802円
人事院が公表している「令和6年国家公務員給与等実態調査」を見ると、国家公務員に適用される俸給額が分かります。海上保安官に適用されるのは、俸給表の公安職俸給表(二)です。
国家公務員が受け取るボーナスは「俸給×支給月数」で求められます。2025年の給与改定では、支給月数が年間4.6カ月に引き上げられました。
「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、給与所得者の平均給与は約460万円です。海上保安官の平均年収は、民間の平均に比べ高い水準にあるといえます。
参考:
令和6年 国家公務員給与等実態調査 | 人事院給与局
令和6年 人事院勧告・報告の概要
令和5年分 民間給与実態統計調査|国税庁
海上保安官の月の手取り額は約35万円
一般的な手取り額は、額面給与の75~85%になります。海上保安官の手取りの割合を85%とした場合、手取り額は41万3,124円×85%=約35万1,155円と計算ができます。
手取り金額は人によって異なります。収入や家庭環境などさまざまな要素により、額面給与から差し引かれる税金や社会保険料の金額が異なるためです。
海上保安官の新卒の初任給
海上保安庁の採用情報によると、海上保安官の初任給の目安は次の通りです。
- 大卒程度試験:約28万4,800円
- 院卒者試験:約30万2,560円
上記の金額に加えて、ボーナス(期末手当と勤勉手当)・扶養手当・通勤手当・住居手当などが支給されます。
※本庁勤務の場合
※2025年4月時点の給与例
※本府省業務調整手当および地域手当を含む
参考:採用情報|総合職採用|海上保安庁