良くも悪くもトップダウンの会社。 部門トップが全ての昔ながらの会社。 ただ、物件の方針については設計者の裁量が大きく、やりがいは大きいと思う。 入札から設計、工事監理まで基本的に一貫して担当できるため、ものづくりを上流から最後まで担当できるメリットは大きい。 その代わり、ワークライフバランスを犠牲にすることはある程度覚悟が必要。
人事評価制度は基本的に年功序列。 評価会議でもある人を突出させるようなことはなく、他の人と揃えるような動きがあると言える。 また、トップダウンの会社であり、仕事ができるできないもあるが、トップが気に入られるかどうかも評価されるには必須。 研修制度はこの規模の会社では標準的と言える内容。 必要十分。
30代半ばまでは毎年10万円のカフェテリアプラン制度がある。 そこから住宅や家賃補助、書籍購入などのメニューが選択可能。 1級建築士には合格祝い金50万円と毎月1万円の資格手当が支給される。 住宅手当や家賃手当はあるが、あまり出ない。 既婚者は割り増しがある。 リモートワークは全社的には週2回までとなっているが、部署の上長の方針によって全くない部署や、リモート中心の部署と分かれている。
産休育休は男女共に認められており、時短勤務を取得している人も多く、子育てはしやすいと思う。 ただ、建設業にありがちな残業の多さによって仕事を辞めていく方や、昇進を望まない女性も多い。 そのため女性管理職はほぼ居ない。
稼げない用途の縮小や、利益率での物件の取捨選択など、労働生産性の向上には積極的に取り組んでいる。 ただ、実際にそれが数字に現れているかというとなかなか現れていない現状もある。
東急が源流であることから、鉄道土木の技術力には定評がある。 旧大東急の仕事もよく受けていることから、この技術は間違いないのだと思う。 また、物流センターの設計施工も非常に強い。 しいて弱みを言うのであれば、これらの用途が衰退した後に、何で稼いでいくかが定まっていないところ。 利益率による物件の取捨選択によって、昨今取れていない用途についてはノウハウの蓄積が難しい状況だと思われる。