
一人ひとりがもつ力を発揮できる社会に!『山形県男女共同参画センター(チェリア)』の取り組みについて知ろう
『山形県男女共同参画センター(チェリア)』についてご担当の武田さんに取材!山形県への男女共同参画について気になるポイントをお聞きしました。
山形県で男女共同参画社会の実現に取り組む『山形県男女共同参画センター(チェリア)』に注目!
東北の日本海側に位置し、東京から新幹線で約3時間の距離にある山形県。
自然豊かな地で、日本百名山に数えられる蔵王山に「奥の細道」でも詠まれた最上川など美しい景色を楽しめます。
四季の変化がはっきりしており、季節の移り変わりを肌で感じられるのも特徴です。
そんな山形県で、男女共同参画社会の実現に取り組んでいるのが『山形県男女共同参画センター(チェリア)』。
「一人ひとりがもつ力を発揮し、みんなが思いやり、支え合う社会」を目指してさまざまな活動を行っています。
それでは『山形県男女共同参画センター(チェリア)』について、山形県男女共同参画センター部長補佐の武田さんに詳しくインタビューをしていきます!
男女共同参画社会づくりの輪を広げていく『山形県男女共同参画センター(チェリア)』
編集部
『山形県男女共同参画センター(チェリア)』が開設された経緯を教えてください。
武田さん
男女が社会の対等な構成員として、あらゆる分野に共に参画する「男女共同参画社会」。
この実現をめざす活動交流拠点が、『山形県男女共同参画センター(チェリア)』です。
まず平成6年度に、「女性総合センター(仮称)」設立の検討がされました。
その後女性団体や、県民の活動の熱意が実を結び、平成13年4月1日に『山形県男女共同参画センター(チェリア)』が設立されました。
愛称は、山形県特産のサクランボ「チェリー」と場所を表す「エリア」を組み合わせた造語「チェリア」。
公募し、集まった約4,000点の中から名付けました。
編集部
『山形県男女共同参画センター(チェリア)』では、主にどのような活動をされているのでしょうか?
武田さん
団体の活動支援・交流事業や学習・研修普及啓発事業、地域連携強化事業などさまざまな事業を行っています。
まず1つ目に、団体の活動支援や交流事業です。
山形県男女共同参画センターでは、男女共同参画社会づくりを目的とした団体・グループに登録をいただいています。
登録数は、現在60を超えています。
みなさんの活動を後押しすべく、団体間の交流を深めていただける「ネットワーク会議」の運営や、「男女共同参画フェスティバル」の開催が主な活動です。
2つ目の学習・研修普及啓発事業については、個人または市町村の相談機関向けに各種講座や研修会を開催しています。
3つ目の地域連携強化事業で行っているのは、県内の村山地域、最上地域、置賜地域、庄内地域の4ブロックごとに形成された男女共同参画地域ネットワークの活動支援です。
推進員を派遣して、研修会やイベント実施の支援を行うなどしています。
女性も男性も生き生きと暮らせるサポートを
編集部
サイトを拝見したところ「チェリア塾」という講座が多数開催されているように見受けられました。チェリア塾とはどのような講座なのでしょうか?
武田さん
「チェリア塾」とは、女性人材育成事業として行っている講座です。
企業や地域において男女共同参画を推進する女性リーダーを育成し、ネットワーク化することがねらいです。
基本コース・実践コース・専門コースとあり、多くの方にご参加いただいています。
また女性だけではなく、男性の意識啓発を目的とした「男性セミナー」もあります。
セミナーのテーマは男性の家事・育児・介護・ワークライフバランスなど男性が抱える課題です。
「オトコの料理を学び語る会」のようなカジュアルなものから、「家族を守るためにできること」という真面目なものまでさまざまなテーマで企画しています。
そのほかに、ジェンダーについてさまざまな角度から楽しく学ぶ「やまがた緑塾」や働く女性がキャリア開発に必要なビジネススキルを学べる「やまがた女性キャリアアップセミナー」もあります。
男女共同参画社会について多くの人に理解を深めていただこうと、企画・運営を行っています。
編集部
さまざまな角度から、男女共同参画の意識を高める取り組みをされているんですね。
実際に『山形県男女共同参画センター(チェリア)』は、どのように使うことができますか?
武田さん
センター内の「交流コーナー」は、どなたでも打ち合わせや情報交換、調べもの等をしていただけます。
また図書やDVDなどの閲覧したり、借りたりすることも可能です。
託児室にはベビーベッドや遊具を備えており、育児中でも講演や研修に参加できるようにしています。
託児室としてはもちろん、子どもと一緒の学習室としても利用できます。
ちなみに登録団体の方は、センター内にある「団体・グループ活動室」を自由に利用できます。
打ち合わせなどでお使いいただくことが多いですね。
4つの相談窓口で日常のお悩みから法律相談まで対応!
編集部
相談事業として一般相談・専門相談なども行っているそうですが、具体的にどのようなサポートがあるのでしょうか?
武田さん
大きくわけて、4つの相談窓口があります。
1つ目に一般相談窓口です。
電話での相談と、対面での相談が可能です。
日常生活を送る中で抱えるさまざまな悩みや不安、近隣社会で起こるいろいろな問題などを相談員が一緒に考え、解決の糸口を見つけるお手伝いをします。
2つ目に法律相談窓口です。
こちらは、対面での相談のみ受け付けています。
夫婦や家族のこと、相続や経済問題など身のまわりの法律的な問題について、弁護士がアドバイスします。
3つ目にこころの相談窓口です。
対面での相談のみ受け付けています。
人間関係、心配ごと、不安・ストレスなどについて、専門の心理カウンセラーが話を聞きます。
最後に4つ目は、男性ほっとラインです。
こちらは電話相談のみで、男性の相談員が担当します。
オンラインを活用した新しい形の講座・イベントもスタート
編集部
コロナ禍で、山形県男女共同参画センターの利用に変化はありましたか?
武田さん
はい、コロナ禍で外出が制限されていたこともあり、交流コーナーの一般利用者が減りました。
また登録団体の活動を自粛・制限することになり、山形県男女共同参画センターでの会合や打合せができず、ほとんどのイベントが中止または延期になりました。
昨年は、イベントや講座の中止・延期をせざるを得ず、運営が非常に難しかったです。
今年はオンラインを併用した講座・イベントにするなど、新しい形を模索しています。
編集部
オンラインでも講座やイベントに参加できるようになるのは、嬉しいポイントですね!
困ったことがあれば『山形県男女共同参画センター(チェリア)』へ相談を!
編集部
最後に今後、『山形県男女共同参画センター(チェリア)』を利用される方に向けてメッセージをお願いします。
武田さん
「誰もがお互いを思いやり、支え合いながら、自分らしく生き生きと暮らせる社会」を実現するための活動交流拠点が、『山形県男女共同参画センター(チェリア)』です。
今後もさまざまな事業を展開してまいりますので、イベントや講座など関心のあるものがあればぜひご参加ください。
また、センターへもお気軽にお立ち寄りいただけると嬉しいです。
まとめ
取材を終えて、さまざまな角度から山形県に住むすべての人が自分らしく生きるための後押しをされているのだと思いました。
男女共同参画社会の実現に取り組みたい方だけではなく、山形で生活するうえでのお悩みや不安がある方も、『山形県男女共同参画センター(チェリア)』をぜひチェックしてみてください。
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