
【公害防止管理者の年収】1000万円以上も可能って本当?
皆さん「公害防止管理者」の年収についてご存知でしょうか。昨今は環境に優しい商品が注目されたり、企業が環境に負担の少ない事業活動を率先して行うようになっています。ここでは公害防止管理者の仕事内容や年収、将来性についてご紹介していきますので是非参考にしてください。
公害防止管理者とは
公害防止管理者の仕事内容は?
公害防止管理者の仕事は大気汚染や水質汚染、振動や騒音など公害に関することを検査したり、環境改善を提案したり実施する管理者を指します。
この資格ができた経緯としては、昭和40年代に日本の高度経済成長期に産業が大きく発展しました。
沢山の工場が建設され生産をフル稼働した結果、大気汚染、水質汚染など深刻な公害が発生し公害を防止するために工場に公害の専門知識を持つ人を配属させることを義務付ける法律が定められ、公害防止管理者ができたわけです。
公害防止管理者のやりがいは?
公害防止管理者のやりがいは、地球の環境を守り住んでいる人々が安心して生活できる環境を整備することが仕事だということです。
また、将来を担う子供たちも安心して生活できるようにいかにして公害が起こらないようにするか日々考えることです。
実際濁っていた水がきれいになってきたり、大気の匂いがなくなってくると自分自身の行なっている仕事が自然に反映されているのだと感動できることがやりがいの一つでもあります。
公害防止管理者の年収事情について
公害防止管理者の初任給は?
公害防止管理者の初任給は、一般として入社する社員と大きく異なることはありません。
大卒で20万円程度、大学院卒で23万円程度が一つの目安になります。
入社当初から公害防止管理者の資格を持っていると資格手当として初任給にプラスアルファされることも会社によってはあります。
公害防止管理者の平均年収は?
公害防止管理者の平均年収は、大企業や中小企業など働く企業の大きさや機械や食品など業種によっても様々で一概に言うけどは難しいです。
また、役職が付いているかどうかによっても異なりますが、目安としては一般企業の社員と同様500万円から700万円程度でしょう。
公害防止管理者で年収1000万円以上も可能?
公害防止管理者で年収1,000万円以上になるかどうかですが、これはどの程度の役職や自分自身が働いている会社の評価にも影響されます。
例えば大企業の部長で人事評価も高く、環境関連の部署にしていて公害防止管理者の資格と知識を最大限に利用しているのであれば年収1,000万円は超えることはよくあると思われます。
公害防止管理者になるには
公害防止管理者の難易度は?
公害防止管理者は国家資格ですので国家試験に合格し講習を受講し修了する必要があります。
特に受験資格に制限はなく誰でも受験することができます。
資格区分は公害発生区分によって13種類に分かれます。
大気関係第1〜4種公害防止管理者、水質関係第1〜4種公害防止管理者、騒音・振動関係公害防止管理者、特定粉じん関係公害防止管理者、一般粉じん関係公害防止管理者、ダイオキシン類関係公害防止管理者、公害防止主任管理者と専門性を求められる内容になっています。
近年の合格率ですが、受験人数2万人から2万5人に対して、合格者は2千2〜3百人、合格率にすると25%程度になります。
4人に1人が合格ということで試験としては難しい分類になると思われます。
もちろん各種類によって合格率は異なりますので詳細についてはご確認ください。
試験を合格したあとも講習の仮登録の段階で書類審査があり、技術資格あるいは学歴及び実務経験資格を記入する必要があります。
公害防止管理者に向いている人は?
公害防止管理者に向いている人は、こつこつと調査や検査をすることが好きで、客観的に物事を考えられる人です。
また、将来の地球と人間の生活を守るために自分自身が一翼を担っているという高い志しがあるとさらに向いているでしょう。
なお、公害防止管理者には、水質検査や大気調査などがありますので、学生時代に化学などを専門に学んでいた理系の方が文系の人より向いているでしょう。
もちろん文系の人でも勉強をすれば問題ありませんが、基礎知識がすでにある理系の人がすんなりと公害防止管理者になれる可能性が高いです。
公害防止管理者の将来性は?
公害防止管理者の現状について
公害防止管理者は法律によって専門知識を持っている人として工場等に必ず配属させなければいけないために需要があります。
公害防止組織の整備に関する法律で公害防止管理者が義務付けられている工場を「特定工場」といい、製造業、電気供給業、ガス供給業、熱供給業がそれに該当します。
これらの業種の工場には必ず公害防止管理者の設置が義務づけられているわけです。
また近年のソーシャルメディアの発達などにより、少しの条例違反などでもあっという間に情報が世間に知られてしまうので、企業側も法令遵守に神経をとがらせているのが現状です。
企業側が公害防止管理者は大切なポジションであると強く認識しています。
公害防止管理者の今後について
今後は法律に定められる定められないは関係なく、企業側が環境に優しく周辺と共存できる場を提供することが重要な使命になってきます。
サスナビリティやCSRなど環境関連を重要事項として認識し経営していくことが当たり前になってくるので、公害防止管理者の役割はさらに注目されていくでしょう。
また、環境対策は日本に限らず世界全体でも大切な課題の一つとして認識されています。
今後はまだ環境に目を向けられていない発展途上国やアジア諸国が日本の公害防止管理者の仕事について注目することも十分ありえます。
このように公害防止管理者は将来有望な資格の一つと言えます。
まとめ
公害防止管理者の資格と仕事内容、年収等についてご紹介しましたが、さらに詳しいことを聞きたい場合は転職エージェントに連絡をしてみましょう。
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