会社の経営としては日系でニッチ分野に投資できているのでしばらくは安泰だと思う その代わりリーディングカンパニーにはなれない。売れた製品を作る。これが戦略である。
少し前は苦戦していたみたいですが、ココ最近は色んなジャンルで売上伸びているみたいですのでそこそこ安定感はあるかと。
日系大手電機メーカーの全盛期は営業力とフットワークの軽さでカスタム品を受注して荒稼ぎしていたが、今は完全に時代の変化に取り残されている。昔は顧客との強烈なコネクションと粘り強い売り込みを軸に顧客から要求スペックを教えてもらったり、ありきたりな商品で特色がなくても買ってもらっていた。当然顧客とは日系の大手電機が中心である。しかし、グローバル化、海外半導体メーカーとの競争激化、日系電気の衰退等により、この高収益の前提条件が崩壊してきている。ゲームのルールが明らかに変わっているのに昔ながらのやり方に依存しているところは大いに懸念点である。また、人材の質がけっして高くないのも懸念点だ。特にベテランの方々は昔ながらの人海戦術を基準としたやり方にしか理解がなく、創業者の強烈なワンマン経営の悪影響を受けてこられたので、今後会社を近代化に導き成長軌道に乗せれるリーダーが出現するとは考えにくい。もちろん大手だけあって非常に優秀な社員は在職しているが、やはり優秀な人材の流出は近年著しくなっている。最後にことITに関しては驚愕するほどセンスがない。会社の歴史的背景もあるらしいが、急速にITの近代化を図らなければ競争力は落ちるだろう。今まで蓄積してきた資産(ブランド、商流、工場や製造設備、現預金、商品ラインナップ等)があるので直ぐに業績が悪化することも潰れることもないかもしれないが、時代に合った理念とそれに基づいた経営改革を推し進められる優れたリーダーが出現しなければ確実に長期的に会社の規模は縮小するでしょう。
競合が撤退している事業をロームだけは粘り強く続けている。その為、新技術を積極的に投資している印象はない。
日本の半導体はなかなか厳しい環境に置かれている企業がたくさんあるが、この会社はその中でもしっかりと食らいついて結果を残せていると感じる。これは社員の努力と経営者の判断力によるものであり、会社全体として、高い能力があることが言えるのではないだろうか。実際に働いている社員は生き生きしていて、常に活気のある議論をおしまず行なっている。今後10年、いや20年先も安泰の企業なのではないだろうか。
将来性は不透明である。これと言って強い製品もないし他社の真似事が多いのでなかなか独自の強みを見出せないでいると思う。ただこれから車載メーカーでの採用が増えれば自動運転の加速も伴い、売り上げは伸びていくと考える。
パワー半導体分野に力を入れているため、競合との競争に勝つことができればまだまだ大きく成長できると思う。垂直統合型の半導体メーカーは国内ではほぼないため、この経営の仕方が今後どうなっていくかはメイン事業次第なところがある。