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回答3件
ゲーム業界で管理職をしております。デザイン・ディレクション・プロデュースを主にしておりますが、人事・採用も兼任することがありますため、ご参考になればと思い返答をいたします。 ①美大が有利というわけでもないです。大手ゲーム会社では(長期雇用の視座で考える体力が会社にあるので)将来性も考えて美大卒が採用に有利ということもややあるかと思えますが、実際は2次請け、3次請けなど、制作を主にする会社さんで成り立っている業界ですので、学歴以上に実力が大切です(新卒者の場合は現在の実力を鑑みて業務で戦力になるまでの期間の見立て)。 確かに美大で基礎的実力をつけた方は入社後の成長が早い傾向がありますが、即戦力への距離感という意味ではDCCツールの基礎を習得した専門学校卒も大きくアドバンテージがあると思います。 ②ご自身でお考えになるべき部分かと思います。 ③中途採用者の実務経験についてですが、実際の業務の中で経験したものでないと採用後あてにできない場合が多く、この意味で実務経験は採用判断時に重視しています。異業種(非エンタメ業界など)からの転職者もまれにいますので、ゲーム業界での実務経験でないとダメ、ということはないです。ただし、異業種からの転職者は営業職やプロデュース職に多く、デザイン職の場合は異業種といってもCGを取り扱った実務経験が大切です。(例:放送・建築・webデザイン・DTP・CAD、などでの実務経験) デザイン職を希望される場合は、unityやmayaを独学されるのはよいかと思います。ですが、実際に問われる実務経験は組織分業の中でunityを扱えるか、mayaを扱えるか、になりますので、広く浅く独学された方の場合えてして「帯に短し、たすきに長し」となる傾向がありますので、どこか1点突破したほうが売りになりえます。 unityであれば、シェーダー開発だけは誰にも負けないですとか、mayaであればpythonの扱いに特化しています、とかでしょうか。 老婆心ながらも「デザイン」というワードを今少し掘り下げられたほうがよいかと思えます。2Dワークを主にするデザイナー、3Dワークを主にするデザイナー、などは「デザイナー」のわかりやすい例ですが、ゲーム全体を設計するプランナー職も、開発の進行を設計する進行管理職も、開発に必要な予算を采配するプロデューサー職も、基本的にどの職種も情報を配置し再構成してアウトプットするという点で「デザイン」活動であると考えます。 「ゲームの仕事でデザインの仕事をしたい」という夢をかなえる場合、ご自身の現状を鑑みてどの職能が最短の入口となりえるでしょうか?
新卒の就職活動に携わってきた経験を踏まえると、今このタイミングで業種の変更は大きなリスクがあります。 全く異なる業種に行くと軸が180度変わってしまうので、うまく行くことがほとんどありません。 選択と集中という言葉がありますが、まさに就職活動は集中するタイミングで選択は就職活動前にやるべきことでした。 転職のことは一旦置いといて、まずは目の前の就職活動に専念されるべきではないでしょうか。 転職をするにしても一社目の企業はとても重要になりますので。
ゲーム業界で四半世紀働いていてディレクターや採用を行っています。 プランナー職は「一応」程度のモチベーションで務まる職種ではなく、「ゲームデザイナー」という職種の認識も間違っているので、これから働くつもりなら正しい知識を身につけましょう。 UnityやMayaを触っておくことは評価されますが、それよりも基礎ができているか、仕事としてモチベーションを保ち成長していけるかを採用時には見られます。 仕事にするということは毎日8時間、それを何年も続けるということですから、学生時代の課題や趣味のレベルは数ヶ月で超えてしまいます。 ゲームの専門学校は肯定も否定もしませんが、基礎力を自分で引き上げつつ吸収できることは何でも吸収していく、そして作りたいものを"完成させる"ことができる人には、ゲーム業界はいつでも門戸を開いています。 昔から業界にいる人とこれから目指す人では世代間のズレや立場の違いから必ずしもアドバイスが的確であるとは思いませんが、「クリエイターは教えられてなるものではない」とだけ知っておいてください。