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営業職の必要性とは、 人は必要なものを言語化して具体的にこれが欲しいと明示することができない生物である。それを明示して導くのが営業職である。 ということです。 文房具屋に納品する文具メーカーの営業がいるとします。 納品先の文房具屋さんは、お客様が何を欲しているか知りません。なぜならお客様とはレジ打ちでしかお話しないからです。 お客様も無いならないで忘れてしまうか、別の店で買ってしまいます。 そこで文具メーカー営業さんはその企業が集めたデータを提示します。(気づきを与える) 気づきを与えた上で、お客様のニーズはこういう商品を欲しがっていて、ウチの商品にもこういうのがあるんですが、陳列してみませんかと言います。(提案する) そこで合意を取れれば納品契約を結びますし、納得が薄ければ納品はなされません。 合意を得る方法は毎日足を運ぶことかもしれませんし、接待かもしれませんが、それは企業ごとの手段です。 営業とはお客様に気づきを与え、選択の為の提案を行い、選択を委ね、決定を下してもらう。 それが営業です。 営業の全体感を掴んだところで、個別の営業職の話です。 私のやってる不動産業の話をします。 日本人の平均引っ越し回数は5.5回みたいです。殆どの人は大して引っ越しを経験せずに死んでいきます。そうするとお客様の大半は引越し時の希望の物件をきちんと説明することはできません。(表参道の広いところに住みたいみたいなのは、希望ではなく「願望」です。) 予算、生活、貯金、結婚予定、自宅内に平均でどれぐらいいる、など総合した時に自分の希望を説明するのは難しいわけです。 ここで、大枠の条件を聞きながら、いくつか候補となる物件を提示します。これが希望条件を絞る指標になります。(一次提案) ここから、なんでこの物件を選んだの?みたいな話を図面見ながら、物件の現場に行きながらとか聞きながら、自分がなんでこの物件を選んだのか分かるように誘導していきます(気づきを与える) この、提案と気づきをなんども行わせることで自分の希望を固めていきます。 そうして選別された不動産を並べたとき、初めて明確な理由に基づいた不動産が目の前に並ぶことになります。 そうして、選択肢を絞ってあげ、選択を委ね、決めてもらう。 これが不動産営業です。 気づきと提案の質が低ければ他社にいかれます。 ※そもそもお客様も言葉足らずな状況なわけですが、それでも気になる物件を出されないと「なんでこの人は俺のことわかってくれないの?」って思ってしまうからです。 基本はBtoCでもBtoBでもこの気づき→提案→決定のプロセスは変わりません。 不動産だけでこの量なので、他の営業については他の方にお伺いしてくださいw