C-GABは高難度の適性検査｜テストの受け方や出題内容、対策方法をご紹介！

C-GABとは、日本エス・エイチ・エル社が開発した適性検査で、新卒採用時に使用される、SPIや玉手箱に並ぶ有名な検査です。

受験者は、全国に300ヶ所以上あるテストセンターでパソコンを使ってWEB試験を受けます。

検査内容は「知的能力」と「パーソナリティ」に分けられ、そのうち「知的能力」は「言語理解」「英語理解」「計数理解」の3つに細分化されます。

この検査では、能力特性や将来のマネジメント適性、職務適性を予測することができます。

また、世界に4,300ヶ所以上あるテストセンターでも同様のテストを受けることができるため、グローバル企業にも適しています。

受験者は、自宅でパーソナリティ検査を受け、その後、テストセンターで知的能力検査を受けます。予約は受験者自身が行い、本人確認のために写真撮影が行われることがあります。

多くの大手企業によって採用に活用され、選考の一環として実施されることがあります。従って、受験前には模擬テストなどを行って対策をしっかり立てましょう。

また、高スコアを目指して対策を行うことは重要であり、C-GABのスコアは採用の判断材料の一つとなるため、注意が必要です。

現在では自宅からでも受けられる

2021年1月にリリースされたC-GAB plusは、コロナ禍でのオンライン選考にも対応し、自宅受験が可能になりました。

本人認証やAI、人間の監視下での厳密な受験が行われるため、不正行為の防止ができ、また、個人情報の保護も十分に考慮され、安心して受験ができます。

これによって、多くの企業が採用するC-GABを受験するための環境が整備され、受験者にとって大きなメリットがあります。

C-GAB plusでは、言語理解・計数理解といった知的能力、マネジメント適性の測定に加え、共通のパーソナリティ検査OPQテストを実施し、職務遂行に必要な知能を3分野で測定しますが、企業によっては測定科目が異なる場合があります。

C-GABは、何度も練習して受験することで、高いスコアを目指すことができます。

難しさの理由は以下の3つと言われています。

• 電卓が使えない
• 時間が足りなくなる
• 対策が取りづらい

これらの課題に対処するためには、計算力の向上、時間管理の徹底、継続的なトレーニングなど、自己管理の改善が必要です。

電卓が使えない

C-GABは、新卒者向けの総合適性診断テストで、総合商社や金融業界などで実施されます。C-GABは、能力テストの一つであり、電卓は使用できません。

そのため、暗算力が必要とされます。正確な計算よりも、概算で回答できる問題が多数出題されます。例えば、数字に差があり10や100の位を省略しても問題ない場合は、概算で計算するというテクニックがあります。

選択肢を見たときに、テクニックが使えそうであれば活用し、高得点を目指しましょう。模擬試験を受けたり、時間内に問題を解く練習をすることで、スピードと正確性を向上させることができます。

時間が足りなくなる

C-GABという適性検査は、難易度の高いことで知られています。その理由は2つあります。

第一に、試験時間が非常に短く、言語理解、計数理解、英語の3つの分野でそれぞれ15分、15分、10分という厳しい制限時間があります。問題数に比べて時間が非常に短く、スピード感が求められる就職活動においても緊張感が高まります。

第二に、問題の難易度が高いという点も挙げられます。この適性検査は、参考書を用いても対策が難しいといわれており、特に言語理解においては、通常の国語力だけでは対応できない設問が出題されることがあります。

また、英語に関しても、文法問題や英文読解問題など、単語の覚え方だけでは対策ができない問題が出題されることがあります。

以上のように、C-GABは試験時間の短さと難しい問題傾向が合わさり、多くの受験者が苦戦する適性検査です。

ただし、しっかりと対策をすれば、C-GABの難関を乗り越えることができるため、焦らずに準備を行うことが大切です。

対策が取りづらい

C-GABは、大手企業が新卒採用の適性検査として使用しており、抽象的な問題が多いため、受験者からは「難解だ」との声が多く聞かれます。文章問題は特に長く複雑で、設問が分かりにくく、図形の読み取りも正確性が求められるため、時間とミスが課題となります。

C-GABの点数を上げるためには、単なる繰り返し勉強ではなく、合理的かつ論理的な思考力を身につけるためのトレーニングが必要です。論理的思考力を養う方法を学び、実践することが効果的です。

また、受験に臨む前には、メンタル面の準備が欠かせません。前日は早めに寝たり、リラックス法を行って緊張感を緩和し、受験当日は余裕をもって会場に到着するようにしましょう。

以上がC-GABの難しさの理由と対策についての説明です。C-GABを受験する方は、事前に十分な下調べと対策を行い、自信をもって臨むことが大切です。

検査内容は以下の4種類です。

• 知的能力：言語理解
• 知的能力：計数理解
• 知的能力：英語理解
• パーソナリティ(性格)

各項目について、詳しく解説していきます。

知的能力：言語理解

C-GABの知的能力検査における言語科目では、長さが約250文字から500文字程度の文章を読み、選択肢と文章を照らし合わせて論理的な判断力を求められます。

この科目では、空欄補充などの問題は出題されず、漢字や語句の知識も必要ありません。言語科目では、推理力や抽象度、読解力が必要とされます。例えば、社会的・文化的な背景が異なる読者にも理解できる文章を、自然な語彙や文体で翻訳する力が必要です。

また、文章中に含まれる複雑な論理展開によって、複数の事柄を総合的に判断する力も求められます。

このようなスキルを身につけるためには、文学や学術論文を読んで要点を理解し、論理的に整理する訓練が有効です。

新聞や雑誌など、様々な質の高い文章を習慣的に読むことで、読解力の向上につながります。さらに、速読・速解能力を身につけることで効率的な時間管理が可能となります。

言語科目には多岐にわたる要素が求められますが、適切な訓練を行うことで高いスコアを獲得することができます。

知的能力：計数理解

C-GABの知的能力試験における計数理解の分野では、主に図表の読み取りが出題されます。ただ、単に図表を読み解くだけでなく、その中から法則性を素早く見つけ出せるかが重要となります。

例えば、時間とともに変化する数量のパターンを把握することで、数値予測問題に正確で迅速な解答を出せるようになります。

また、問題によって難易度が異なるため、短時間で正確な解答を出すためのトレーニングが欠かせません。そこで、おすすめの対策法は、統計やグラフの基本的な知識を身につけながら、問題集で問題に慣れることです。

模擬試験を受けることで、試験当日に向けての自分の精度、スピード、集中力のレベルを確認することができるでしょう。

これらの対策を実践することで、C-GABの計数理解の問題に自信を持って臨むことができます。

知的能力：英語理解

英語理解とは、英語で書かれた文章を読み、それに関する問題を解くことを指します。問題数が多く、制限時間が短いため、スピードリーディングのスキルが必要とされます。

さらに、英文の特殊な表現や思考プロセスを理解することが必要なため、高度なリーディングスキルが欠かせません。

英文の長文に対する問題に取り組む場合、問題文を可視化してから文章を読むことで、効率的に解答を導き出すことができます。そのため、長文の読解力とリーディングスキルを向上させるための対策が必要です。

例えば、英語のニュース記事を読んでそれに関する問題を解くなどのトレーニングが有効です。

C-GABの英語理解のテスト結果は、グローバルな採用基準として国内外の企業によって使用されるため、高い英語力が求められます。したがって、英語に触れることができる習慣を作ることが必要です。

パーソナリティ(性格)

C-GABは、新卒採用に特化した適性検査であり、その中でも性格検査は重要な役割を果たします。この性格検査は、4種類の能力検査に先立って実施され、企業側にとっても重要な情報を提供します。

性格検査では、社交性、利他性、協調性、責任感、ストレス耐性、リーダーシップ、原理主義、自己管理など、多岐にわたる質問が数十問出題されます。これらの質問には正確な回答が求められますが、特別な事前準備は必要ありません。

企業側は、この性格検査の結果を活用して、回答者の志望職種に適性があるかどうかや、企業文化に合致するかどうかを判断します。

C-GABの性格検査は、他の適性検査とは異なり、様々な性格の側面を探るため、玉手箱に類似すると言えます。そのため、正解がある訳ではなく、回答者自身の素性を正直に表現することが重要です。

C-GABの対策方法として、以下を紹介します。

• 素早く問題を解く練習をする
• 「玉手箱」の問題集を活用する
• よい試験結果を使い回す

ぜひこれらの方法を試し、効率的にC-GAB対策を進めましょう。

素早く問題を解く練習をする

C-GABは新卒採用の適性検査として開発されたもので、性格検査から知的能力やコミュニケーション力の検査まで幅広く審査されます。C-GABに合格するには、4つのSTEPの適切な対策が必要です。

実践練習の量が重要であり、問題集やアプリを使って練習することをおすすめします。特に言語理解の問題については、計算スピードや読解スピードが求められるため、素早く正確に解くことが必要です。

言語理解の問題には、8つの長文問題があり、それぞれ4つの設問がついています。すべてを15分で解く必要があるため、速読のトレーニングをすることが重要です。

また、C-GABには制限時間が設けられているため、素早く問題を解く練習をすることも大切です。C-GAB合格には、上記のような対策を行い、自分のペースで問題を解くことが肝心です。

「玉手箱」の問題集を活用する

C-GAB対策の方法としては、過去の受験者たちが推奨する「玉手箱」の問題集を利用することが挙げられます。C-GABに特化した問題集は限られているため、玉手箱の類似問題が多数含まれる問題集を活用することが有効です。

さらに、問題集に加えて問題のパターンや特徴を理解し、C-GABの問題集を反復練習することで、解答速度を向上させることができます。

ただし、玉手箱の問題集だけで対策を完了することはできないため、別の対策方法も必要です。

例えば、模擬試験を受けて自分の理解度を確認することや、試験センター独自の対策として、試験場の環境や設備、使用言語についての情報を事前に収集しておくことが有効です。

C-GABには合格点の目安が設定されており、効果的な対策が必要です。C-GABの特徴や問題パターンを把握して、効率的に対策を行い、合格への一歩を踏み出しましょう。

よい試験結果を使い回す

C-GABの対策方法には、問題集やwebサイト、アプリを活用する方法がありますが、テスト結果の使い回しも効果的な方法の1つです。この場合、同じテストセンターで複数回受験する際には、テスト内容や形式が同じであることを確認する必要があります。

また、C-GABを受験する際には、実際のテスト環境に慣れるために事前に練習することも重要です。C-GABの出題形式や傾向を把握し、本番で自信を持って解答に取り組むためにも、問題集やアプリを利用することが有効です。

就活生にとって、C-GABの対策は重要な課題となっています。企業の採用選考において、C-GABのスコアは重要なポイントとなるため、しっかりと対策をして臨むことが求められます。

本記事では、C-GABという適性検査について、受験方法や出題内容、対策方法について紹介しました。C-GABは高難度であり、対策不足や回答の矛盾、企業の風土との不一致により、受験者が選考を通過できない可能性もあります。

C-GABに合格するためには、問題集を繰り返し解くことが大切です。難しいと言われるC-GABですが、十分な準備と対策を行い、合格を目指しましょう。