就職活動のエントリー数はどのくらいがいいのでしょうか。就職活動を始めるにあたって、エントリーする企業数については、悩んでしまうところです。そこで今回は、2019〜2022年の就職活動のエントリー数の比較から2022年の文系理系の平均、またエントリー数の多い、少ないことによるメリット・デメリットについて解説していきます。
ここでは、前提知識としてエントリーの定義について確認していきます。
就活における「エントリー」という言葉の意味についてご説明していきます。
エントリーとは、企業に対して興味があるという意思表示をし、就活生の情報を企業に対して公開することを意味します。
つまり、興味のあるまたは志望している企業に対して、エントリーシートや履歴書を提出して選考に進みたいという意思を示すことです。
また、エントリーのことを「本エントリー」と表現する場合もあります。
就活本番と同様にインターンシップでもエントリーは必要ですが、インターンシップの場合は先着順で書類選考や面接がない場合もあります。
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プレエントリーは、エントリーと違い興味関心のある企業を登録し、説明会・選考スケジュールなどの情報を得ることができるようにすることであり、選考への応募ではありません。
プレエントリーをしたら必ずES(エントリーシート)を提出する必要があるわけでもないため、注意が必要です。
Job総研では、2022年度の就活生を対象に就活に関する独自のアンケート調査を行ったところ、算出したエントリー数の平均値は13.5社でした。
また、2019年から2021年までの調査も実施したため、エントリー平均数の比較についてもご紹介します。
では、アンケートの詳細について解説していきます。
調査の結果、2022年度の就活生は341件の回答中、27.3%の人が1〜10社にエントリ―を行ったという結果となりました。
続いて、23.5%が11〜20社、17.9%が21〜30社にエントリ―をしています。
また、エントリーが通過した数は、1〜10社と答えた人が42.5%、11〜20社と答えた人が28.2%、21〜30社と回答した人が16.1%でした。
そのうち、滑り止め狙いでのエントリー数が最も多かったのは1〜10社で、62.8%という結果になっています。
【調査概要】
調査媒体:Job総研
調査対象者:全国/男女
調査条件:2019年度〜2021年度卒業の社会人/2022年度卒業の学生
調査期間:2022年2月2日〜2022年2月8日
サンプル数:490名(内、2022年度卒業の学生は341名)
調査方法:インターネット調査
ここでは、2019年度〜2022年度の平均エントリー数の比較をグラフにまとめました。
アンケート結果によると、2019年度のエントリー数の平均は12.6社、2020年度は6.9社、2021年度は7.8社、2022年度は13.5社という結果となりました。
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ここでは、2022年度の就活生のアンケートから、文系と理系別に分けてご紹介します。
Job総研では、2022年度の就活生を対象に就活に関する独自のアンケート調査を行いました。
アンケートによると、2022年度の文系学生のエントリー平均数は12.6社、理系の学生は6.9社という結果となりました。
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ここからは、就活においてエントリー数が少ない場合のメリットとデメリットについてご紹介します。
就活のエントリー数が少ない場合のメリットは、以下3つです。
では、1つずつ解説していきます。
1つ目のメリットは、就職したい企業に集中して準備できることです。
就活をする際に必要なのが、企業研究や業界研究です。
企業研究では、志望している企業の強みや弱み、社風や業界内での立ち位置などを理解しておく必要があります。
企業に対して就職意欲が強い分だけ、事細かに下調べをすることが重要です。
エントリー数が少なければその分念入りに準備ができ、志望動機の作成などへ時間を有効に活用できます。
2つ目のメリットは、就活スケジュールを余裕を持って組めることです。
スケジュール管理が得意な方には問題ない可能性がありますが、エントリー数が多すぎるとその分調整が難しいです。
たとえば、複数社の選考日程が重なってしまったり、把握不足でドタキャンに繋がってしまったりといった慌ただしい就活になってしまいます。
エントリーを考える際には、先々のことまでよく考える必要があるでしょう。
3つ目のメリットは、内定承諾で迷うことが少ないことです。
内定が複数出た場合や、滑り止めの中から進路を決断せざるを得ない時に、内定数が多すぎると決定に時間がかかりやすいというのが主な理由です。
続いて、エントリー数を絞っている場合に考えられるデメリットもご紹介します。
就活のエントリー数が少ない場合のデメリットは、以下3つです。
では、また1つずつ解説していきます。
1つ目のデメリットは、選考に落ちると就職先がなくなってしまう可能性が高くなることです。
当然ですが、エントリー数を絞っているからといって希望する進路が100%叶うということではありません。
きちんと対策をしている場合でも、企業との相性や面接官の判断によって進めないことの方が多い中で、エントリー数を減らしすぎると就職先がなくなってしまう可能性が出てきます。
最悪の場合、他の就活生に遅れて違う業界での就職活動を始めなければなりません。
2つ目のデメリットは、選考後・内定後にミスマッチだと分かるリスクがあることです。
就活で内定が出た後に、自分と企業との相性の悪さに気付き、就活をやり直そうとしても手遅れとなってしまうでしょう。
特に、現在ではコロナ禍という影響もあって、オンラインで就活を進めざるをえないケースが増えています。
社風について直接肌で感じにくかったり、OB訪問に行きにくかったりといった点で、入社してから「自分と合わない」と感じる人も一定数いるようです。
3つ目のデメリットは、就職先の選択肢が減ってしまうことで、視野が狭まってしまうことです。
内定が出た後に「もう少し他の企業や業界を見ておけばよかった」と後悔する学生もいます。
多すぎても大変ですが、幅広い分野に自分の可能性を考えてみるのも就活を上手に進めるポイントです。
ここでは、就活のエントリー数が多い場合のメリットとデメリットについてご紹介します。
就活のエントリー数が多い時のメリットは以下の3つです。
では、1つずつ解説していきます。
1つ目のメリットは、選考に落ちてもチャンスが残っているということです。
持ち駒が多ければ多い分だけ、気持ちに余裕を持って就活に望むことができます。
2つ目のメリットは、判断材料が増えることです。
1つの業界の中でも、ある程度のエントリー数を担保することによって、それに伴い企業研究の質が上がり知識量も増え。就活における経験値が上がります。
就活は経験値をたくさん積むとよいと言われているため、何かしらのタイミングで有効活用できるでしょう。
エントリーしたそれぞれの企業が上手く進めば、進路の選択肢も増えます。
3つ目のメリットは複数の内定を得られる可能性が上がることです。
もちろん、必ずしもエントリー数と内定数が比例するわけではありませんが、自らチャンスを得られる場を限定しすぎるのもよくないでしょう。
早期内定も含め、内定をいくつか持っていると精神的にかなり余裕が生まれるのではないでしょうか。
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続いて、エントリー数が多い時のデメリットもご紹介します。
就活のエントリー数が多い場合のデメリットは、以下3つです。
では、1つずつ見ていきましょう。
1つ目のデメリットは、企業ごとの選考対策を行う時間が短くなることです。
エントリー数が多いことによるメリットももちろんありますが、選考に進む数だけ選考対策にかけられる時間が短くなるのも事実です。
自分が受ける企業の全てに、同じだけの対策時間を割くことはできません。
第一志望群や滑り止め、全く興味がなくてもとりあえず受けてみる、など選考を受ける企業1つ1つの優先度を考えてみるようにしてみてください。
2つ目のデメリットは、スケジュール管理が難しくなることです。
複数社の選考が全てオンラインで行われるとは限らず、日によって受ける企業の系統が違うこともあります。
それぞれの企業に対応していくためには、徹底したスケジュール管理が必要です。
進んでいる選考を忘れてしまったりドタキャンするなど、複数社と日程が被ることによってしっかり対策ができなかったりするのは勿体ありません。
無理のないスケジュールを組めるように、エントリーする数を調節しましょう。
3つ目のデメリットは、進路先に悩むことです。
選択肢が増えることは勿論いいことです。
しかし、選択肢が多すぎることで決断に時間がかかります。
ただし、迷っていても内定承諾までの締め切りがあるため、限られた時間の中で内定をもらっている企業を吟味しきれずに後から後悔することもあるでしょう。
エントリー数が多くても内定数が増えるとは限らない
エントリー数を絞り込みすぎない
できるだけエントリーの締切日を重複させない
ここでは、就活のエントリー数を決める際の以上の3つの注意点をご紹介します。
詳しく見ていきましょう。
さきほどご説明したように、エントリー数が多くても内定数が増えるとは限りません。
持ち駒の多さで、精神的に余裕を持って就活に取り組む方法もいいでしょう。
しかし、エントリー数が多すぎると、対策時間やスケジュール管理という面でやりにくさを感じてしまうこともあります。
そのため、エントリー数の目安は、20社くらいまでに絞っておくといいでしょう。
Job総研で行ったアンケートの結果では、1〜10社にエントリーを出した人が27.3%、11〜20社と回答した人が23.5%となっています。
ただ、エントリー数にこだわりすぎないのも大切です。
自分にとって無理のない、きちんと対策ができると思う数を選定するようにしてみるとよいでしょう。
エントリー数を絞って取り組むことは、たしかに効率的です。
しかし、集中した対策ができる=必ず内定がもらえるということはなく、内定後に考え直したり、ミスマッチに気付いたりする可能性もあります。
最悪の場合を想定したり、迷っている企業には一旦エントリーを出してみるのはいかがでしょうか。
エントリー数に関わらず、締切日が重なることによってESの準備が疎かになる可能性が高くなります。
提出期限が重複していると、面接の日程も重複する可能性もあります。
スケジュール管理は就活中気をつけるべき点であるため、できるだけ日程が重ならないように意識しましょう。
2022年度就活生の就活エントリー数の平均は13.5社
2022年度の文系学生のエントリー平均数は12.6社
2022年度の理系学生のエントリー平均数は6.9社
エントリー数の多すぎ・少なすぎに注意すべき
最後に、就活におけるエントリー数についてのまとめです。
独自のアンケ―トによると、2022年度就活生の就活エントリー数の平均は13.5社という結果となっています。
先ほどもお伝えしたよう、2022年度就活生エントリー数の平均は13.5社となっていますが、だからといって30社、40社だと出しすぎとは言えないでしょう。
調査の中では、50社近くエントリーをしていたという回答もありました。
エントリー数は、多い場合も少ない場合も、どちらにもメリットとデメリットがあります。
数の多さにとらわれず、自分がきちんと対策・スケジュール管理できる数に調節するようにしてみてください。
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