【詳しく解説】有効求人倍率の高い人気の職業や選択するメリットとは？

雇用情勢の改善に伴い求人倍率が上昇し、有効求人倍率の高い職業の充足が課題となっています。

1980年代後半～1990年代前半のバブル好景気時代を超える売り手市場になっています。現在の有効求人倍率が高位の職種は「保安の職業」がトップで約6倍の求人倍率があります。

企業から6名の求人募集があった際に１名しか求人が集まらない状況なのです。その｢保安の職業｣とは、施設警備業務や交通誘導等を行う警備業務を担います。

次には「建築・土木・測量技術者」で約5倍の求人倍率があります。

2020年の東京オリンピック･パラリンピック特需で建築･土木系の建築技術監督職は人手不足の状況です。

第3に「建設の職業」で約4倍の求人倍率があります。

人気理由は上記の「建築･土木･測量技術者」と同様です。「建設の職業」は、内外装･配管･配電など国家資格を有し、経験者が求められています。

2020年東京オリンピック、東日本大震災の復興、異常気象による災害地域の復旧･復興は待った無しの状況です。昭和30年代の高度経済成長時代を追い越すとも言われる超好景気の職種です。

現在は、1980年代～1990年代に好景気であったバブル時代を超える売り手市場です。

好景気であるのは大企業だけで、中小零細企業は恩恵を受けていませんが、求人内容は豊富な状況です。

有効求人倍率が高位の人気職業BEST10は次の通りです。

第１位は｢建築･土木･測量技術者｣です。

建築物･土木施設の計画、設計、工事監理や、測量計画の作成、測量作業の指揮する技術的な職種です。有資格者で業務経験者が求められます。

第2位は｢情報処理･通信技術者｣です。

情報処理･通信技術に関する専門的･科学的な知識と手段を応用して、コンピュータを介した技術的な職種で、業務経験者が求められます。

第3位は｢保健師･助産師･看護師」です。

国家資格が必要な職種で、業務経験者が求められます。特に看護師（国家資格）と准看護師（都道府県認定）の求人数が最も多い状況です。

第4位は｢介護サービスの職業｣です。

医療施設･介護老人福祉施設･個人宅訪問で身体介護･生活介護を担います。2025年に団塊世代の皆さんが後期高齢者に達するため、人手不足は重大な課題です。求人は多くありますが、他業種と比較すると10万円の差額を生じる低賃金業種です。

第5位は「医療技術者｣です。

診療放射線技師、歯科衛生士の国家資格を有し、医師･歯科医師の指示・指導の基で担う専門的･技術的な業務です。

第6位は｢生活衛生サービスの職業｣です。

理美容･クリーニング･身体の衛生に関する業務を担います。

第7位は｢接客・給仕の職業」です。

旅館･ホテル･飲食店･乗物･娯楽施設における接客･給仕の業務です。最近は外国人の就業者が増加傾向にあります。

第8位は「保安の職業」です。

施設警備や交通誘導を行う警備員の求人が多く、求人の募集に対して求職者が大変不足している業界です。

第9位は｢建設の職業」です。

内外装･配管･配電など国家資格を有し、経験者が求められています。

第10位は「土木の職業」です。

建設現場･土木工事現場における土砂の堀削などの作業に従事する職種です。重機を使用する際は、免許が必要で業務経験者を求めています。以上です。健康で体力に自信を有する職種が人気です。

現在は売り手市場で、前章で説明した通りに人手不足がもたらすメリットが多くあります。

求職者の観点では、企業は人手不足であるため、就業後の人材を大切にする傾向があります。

また、転職の際は採用人数が多めにする対策や、求人票に記載されている年収もアップする対策を用意しています。なぜなら人手不足が解消させないのです。

転職するには最適な機会です。特に介護･福祉･医療関連などで女性が活躍しています。共通点は、極め細かさや柔らかな対応が求められる職種である事に間違いありません。

深刻な人手不足の状況で安易に就転職する事は危険です。人手不足解消に為に採用された就業者へ適切な指揮･指導が適切に実施されないと、就業者はモチベーションが低位になります。

人手不足解消と人材補充がかみ合わないと、既存就業者の負荷が増し負の連鎖を引き起こす可能性があります。

就業者と既存の就業者との協調性が失われます。

前記の事象によって同業他社との競争力の低下の恐れもあります。人材補充が機能しないと、本来業務拡大を目的にしたケースが、業務縮小する事に成りかねません。

グローバル化が進み、労働力豊富な諸外国と対峙する状況では深刻な問題になります。

過去最大の売り手市場状況下で、企業の採用担当は、人手不足を解消する為に人材を確保する事は簡単ですが、人材確保した後の育成に問題があるようです。

しかし、求職者は絶好な機会なので、就転職を考えている方々は、勇気を出して行動してみましょう。転職で年収が上昇したケースが7割程度、現状業務の不満を解消出来たケースは8割と高位な結果です。

人手不足で絶好な売り手市場ですので、好条件で就転職しやすい状況です。