勤務形態の意味とは？様々な勤務体系をライフスタイルに合わせてメリット解説

「勤務形態」と「雇用形態」には根本的に差があります。端的に言うと「勤務形態」は業務を行う際の様々な就業方法を表します。

フレックス勤務や裁量労働制など勤務時間に関するものもあれば、リモートワークや在宅勤務等も「勤務形態」に入ります。それに対して「雇用形態」は社員の雇い方、雇われ方になります。アルバイトや正社員などが「雇用形態」に当たります。
 

勤務形態の意味

ニュースでも話題になっているように、育児や家事と仕事の両立が近年問題になっています。こういったワークライフバランスを実現するために様々な勤務形態が導入されています。いくつか勤務形態を紹介していきます。

1. フレックス勤務
   フレックス勤務は必ず就業しなくてはならないコアタイムと、自由に出社退社してよいフレキシブルタイムに労働時間帯を分割します。
   
   コアタイムは必ず出社しなくてはいけません。しかし、フレキシブルタイムはいつ出社しても退社してもよいのです。
   
   企業の労働規定時間が8時間であれば、コアタイム+フレキシブルタイムが合計8時間になれば出社も退社も自由なのです。
    
2. 裁量労働制
   裁量労働制では労働時間に「みなし時間」を導入します。
   
   そして、この「みなし時間」を越えようと越えまいと「みなし時間」分の給料が支払われます。
    
3. テレワーク
   テレワークとは様々なインターネットツールを使ってオフィス以外でも就業することができる勤務形態です。
   
   ミーティングはskype等のツールを使います。IT企業などで多く取り入れられています。

JobQにて裁量労働制についての質問がありますので、併せて見てみましょう。

裁量労働制の会社に入社することはデメリットが大きいのでしょうか？

私が就職しようと考えている会社では裁量労働制を採用しています。

裁量労働の印象では残業代も支払われないから嫌だなと思っていたのですが、提示された会社側からの給与や待遇など、十分な額なのでいいのではないかなと思っています。

福利厚生なども充実しており、給与もらえるので裁量労働制で働いてみようと考えているのですが、皆さんの考えを教えてください。

ご回答よろしくお願い致します。

最初の転職をした理由が裁量労働制（コアタイムなしのフレックス）でした。

派遣の常駐技術者で、私の売上はほぼ固定なのに、毎月、きちんと記録を出しただけなのに、現場を見てもいない人からイチャモンをつけられるのと、…続きを見る

近年は日本政務も働き方改革をうたって様々な労働改革を行っています。勤務形態の柔軟化もその働き方改革の中に入っています。

勤務形態の柔軟化は我々労働者にどのような影響を与えるのでしょうか。
 

勤務形態の柔軟化の意味

勤務形態の柔軟化の最大の意味は労働による生活の制限を減らすことにあります。現在の日本では圧倒的に労働に従事する人口不足、そしてそれはこれから先もずっと人口減少によって続くと考えられます。

勤務体系を柔軟し、働きやすくすることで、まだ労働に従事していない人口を労働人口に引き入れる必要があるのです。
 

勤務形態の柔軟化によるメリット

一番のメリットは自分の生活に合わせて仕事と付き合うことができます。自分自身の能力に自身がある人は「高度プロフェッショナル制度」や「裁量労働制」を選んで労働時間を減らすことができるかもしれません。

フレックス勤務を導入している企業に就職すれば子供の育児に合わせて勤務時間を決めることができます。様々な勤務形態を用意することによって、男性も女性も、そして様々な事情を抱える人が自分に合わせて勤務時間を選ぶことができるようになります。

転職などを考えている人は自分のライフプランに合わせるために、企業がどのような勤務形態をとっているか事前に入念に調べるようにしましょう。

勤務形態は企業によって異なります。同じフレックス制や裁量労働制であっても企業によって詳細は異なることが多々あります。

そんな中で我々労働者にとってはどのような勤務形態が理想的だといえるのでしょうか。
 

理想の勤務形態は年単位で決めること

一説にはイギリスで用いられている勤務形態が最も理想的であるという研究結果が出ています。それは「年単位で勤務時間を決める」という形態です。

イギリスでは全労働者のうち4%がこの勤務形態を選んでいます。さらに週単位で勤務時間を決めている労働者よりも13%以上時給が高いというのです。なぜこのような勤務形態が人気なのでしょうか？

それは忙しい時期に多く仕事をしてしまえば、その分のちに休暇が増えるということです。
 

理想の勤務形態のメリット

この勤務形態には企業にとっても労働者にとっても多くの利点があります。

企業側の利点は以下の通りです。

• 年間で決められた勤務時間を超すまで残業代を払う必要がないため、残業代を抑えることができる。
   
• 業務が多い時期に労働者に働いてもらい、少ないときに休暇をとるようにしてもらうため、労働者が非効率的に働くのを防ぐことができる。
   
• 年間で給与を支払い、残業時間が減るため年間の予算を立てやすくなる。不確定要素が消える。

労働者側は以下の通りです。

• 仕事に慣れてくれば繁忙期が予測でき、年間の労働予定を立てることができる
• 労働時間が増えれば、のちに休暇が増える為仕事のモチベーションにつながる
• 企業側が残業代を払うことが少なくなるため、平均的な給与が上がる。

働き方改革の中で、これから勤務形態の変更を考えている方は少なくないと思います。但し勤務形態を変更したから必ず生活がいいようになるとは限りません。

今回はより良い生活ができるようにするために、必要なことを紹介します。
 

勤務形態を変更するときは

勤務形態を変更するときには必ずやらなければならないこと２つがあります。

1. 自分がどのように労働をしていきたいかを明確にする
2. 企業側がどのような勤務形態をどのように用意しているのか確認する

勤務形態の最大の利点は自分の生活に合わせて労働ができる点です。

今の勤務形態で満足しているならわざわざ変更する意味がありません。自分の生活とそれに合った勤務形態を明確にしましょう。
 

勤務形態を変更するメリット

自分の生活に合った勤務形態を選ぶことができればあなたの生活はきっと充実したものになるでしょう。自分自身の趣味に力を入れることもできますし、育児や家事をこなし家族と心地よい関係を築くことももちろんできます。

勤務形態を変えるだけで心も体も充実することもあるでしょう。自分の生活に合った勤務形態を選んで充実した日々を過ごしましょう。

家庭や趣味などの私生活が変われば、それに伴って働き方も変える必要が出てきます。ライフスタイルを柔軟に変化させていくことで、よりよい人生になるはずです。

自分に合った勤務形態を選んでみてはいかがでしょうか。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。