
メーカー転職の志望動機の書き方|履歴書・面接で使える例文・サンプル
メーカー業界に新卒入社・転職する場合の志望動機の書き方についてご紹介をします。メーカー業界での勤務経験がある場合とない場合とでは、志望動機の内容が異なりますので、分けて記載しています。志望動機の文章を作成する際の参考に役立ててください。
メーカーの仕事内容と求められるスキル
仕事内容への深い理解が伺える志望動機は、採用担当者の好感度を高めることにつながります。特に、メーカーは多くの職種が混在する業界です。
そのため、「あなたがどの職種に就いてどんな仕事をしたいのかを明確に伝えましょう。ここからは、メーカーの仕事内容と職種ごとに求められるスキルをまとめていきます。
①営業
メーカーの営業は消費者ではなく、顧客企業が取引先となります。例えば、素材・部品メーカーの営業の場合、下流に位置する加工メーカーに「自社の商品を使ってほしい」と営業をかけるのです。
BtoBの営業がメインとなるため、一件あたりの売上高が高くやりがいがある仕事です。現役でメーカー営業をしている人によると、顧客への提案力だけでなく新規顧客を開拓するスキルなども必要となるとのことです。
住宅メーカー営業職に必要なスキルや資格はなんですか?
住宅メーカーの営業職希望の大学三年生です。
現在住宅メーカーに就職したのちのことを考え宅地建物取引士の資格の勉強をしています。
他にあったら有利な資格、またやっておくとよいこと、勉強しておくと役に立つことはあるでしょうか?
*設計図や、デザイン作成スキル
*顧客対応スキル
*顧客開拓スキル
*打たれ強さ
*社内調整力
2年半の営業経験で、
痛感してのは...続きを読む
②企画・マーケティング
商品企画はメーカーでも特に人気の高い職種です。消費者のニーズやマーケットの動向を分析して、新規の製品開発や既存商品の改善業務などが主な仕事です。
大手メーカーに新卒で入った場合、20代後半から30代前半の頃にようやく関われます。
商品企画部では、販売した製品のマーケティング業務を担当することもあります。
「自社製品・マーケット・消費者のニーズ」の深い理解が必要となるため、物事を構造化して分析する力が求められます。
③研究・開発
メーカーの研究開発は商品企画と共同して動くことも多く、企業や商品を支える技術を研究・開発するのが仕事です。
例えば、企画部で出された新商品を開発するために、技術的な課題があったとします。このとき、新規技術の開発を行って、新商品開発のサポートを行うのが、メーカーの研究開発の仕事となります。
特定の分野について研究者なみの専門知識が必要となるため、理系大学院出身の人が多く配属されます。
④生産管理
メーカーの工場で、商品が決められたスケジュール通りに生産できるように管理するのが仕事です。生産管理は製品の製造数だけでなく、製造された製品の質にまで気を配る必要があります。
さらに、管理対象は「作業員・製造機械・スケジュール」などの多岐に渡ります。そのため、複数の事柄について、細かく目を光らせることができる人が活躍します。
⑤製造
メーカーの製造部は生産管理部が作成したスケジュール通りに、製品を製造するのが主な仕事となります。簡単な作業の場合、アルバイトやパートが担当することが多いです。
しかし、熟練した技術が求められる作業の場合は、ベテラン社員が活躍することもあります。花形の商品企画・マーケティング・研究開発と違って地味な仕事であるため、目標に向かって根気強く取り組む姿勢が求められます。
⑥広報
メーカーの広報は自社ブランドや製品のイメージをアップさせて、消費者からの知名度や購入率を高めることが仕事です。また、社内報にスター社員へのインタビューや、新商品の情報を掲載して、社員同士のつながりを深める仕事も行います。
さらに、大手メーカーの場合、記者会見のセッティングなども担当することもあります。そのため、会社の顔として臨機応変な対応ができる人が求められます。
⑦資材調達
メーカーの資材調達は、製品の開発に必要な原料を、国内・国外から調達するのが仕事です。商社と協力して資材調達を行うこともあり、他企業と円滑にコミュニケーションができる力が求められます。
メーカーの志望動機の書き方
メーカーの仕事内容を理解していても、「志望動機をどうまとめるか」で悩む人も多いでしょう。
人事に評価される志望動機には型があります。そのため、メーカーの選考を通過するためには、説得力の高い型に従って内容を具体的にすることが重要です。
ここからは、メーカーの志望動機の書き方についてまとめます。
【新卒】メーカー業界の志望動機の書き方
新卒からメーカー業界を志望する際には、「あなたのやりたいことと価値観」が「企業の文化と提供できる仕事」に一致していることを伝えましょう。
- 将来的な目標:〇〇を成し遂げたい。〇〇な人でありたい。
- 自分の軸を作った原体験:「〇〇がやりたい」と思ったのは昔〇〇なことがあったから。
- 就職先を選ぶ基準:将来的な目標を達成するために、今はメーカーで仕事がやりたい。
- 他社との比較:似たような仕事がある中で、貴社を選んだのは〇〇という理由があるから。
メーカーでのキャリアは製造または生産管理から始まることが大半です。そのため、継続力や粘り強さ、地道な作業をこなせる力があることをアピールできるといいです。
【転職者】メーカー業界の志望動機の書き方
営業・商品企画・メーカーの仕事内容は幅広いです。そのため、転職者は「あなたが活躍できるのはどの職種か」「活躍できる根拠は何か」を忘れずに伝えましょう。
- 将来的な目標:〇〇を成し遂げたい。〇〇な人でありたい。
- 前向きな退職理由:自分がやりたいのは〇〇。しかし、前職では10年先でもできない。だから退職した。
- 自分の軸を作った原体験:「〇〇がやりたい」と思ったのは昔〇〇なことがあったから。
- 採用されたらできること:前職では〇〇という経験を積んだ。だから、〇〇ができる。
また転職者は、退職理由をいかに人事からプラスに思われるように伝えるかも重要です。
メーカー経験者の志望動機の例文と書き方
メーカー業界での勤務経験がある場合は、どのような業務に携わってきたのかを具体的にアピールすると良いでしょう。具体的であればあるほど、即戦力になるとして評価してもらえる可能性が高くなります。
また、メーカーからメーカーへ、同じ業界内での転職となるため、何故転職を決意したのかについても記載しておきましょう。
メーカーの志望動機の例文
【例文】
「業界最大手である御社で、大規模な生産工程の管理や、コスト管理を経験したいと思い、転職を決意致しました。現在の職場でも生産工程の管理やコスト管理の責任者をしておりますが、もっと自分の実力をアップさせたいと考えたためです。新人教育や労務管理にも携わっておりますので、このような経験も役立てて御社に貢献できればと考えております。」
志望動機の書き方のポイント
メーカー業界で勤務があるからといって、そのまますぐメーカー業界で働けるとは限りません。転職先の企業ではどのようなことをしたいのか、どのようなスキルを身につけるために転職をするのか、はっきりとした目標を掲げて言語化することが重要です。
当たり前ですが、転職先での達成が可能な目標を掲げるようにしてください。
志望動機の面接での伝え方
今までの経験で得たことを具体的に説明できるようにしておきましょう。メーカー業界に限った事例でなくても構いません。
経験した業務内容が多いほど、苦難を乗り越えた経験が多いほど、高く評価してもらえるでしょう。
メーカーの志望動機のNG例文
【NG例】
「メーカーでの勤務で得たこれまでの経験を活かしつつ、スキルを更に高めていきたいと考えております。また、自宅がすぐ近くのため、夜遅くまでの残業にも対応が可能です。」
前向きな姿勢を伝えたいことはわかるのですが、表現が曖昧であり、転職先で何をしたいのかが明確ではありません。また、詳細な労働条件についての話題が出ていない段階で、「残業可能」などとフットワークの軽さをアピールしても、評価に繋がりにくいでしょう。
メーカー未経験者の志望動機の例文と書き方
次に、メーカー業界での勤務が未経験の人の場合の志望動機の例文をご紹介しましょう。メーカー業務が未経験だからとはいえ、これまでの経験は無駄にはなりません。
「活かせる経験は活かしていきたい」という熱い思いを伝えてください。
メーカーの志望動機の例文
【例文】
「御社の製品を購入して使用した際、あまりの品質の良さに感激したことを覚えております。コストパフォーマンスも良く、人気である理由がすぐにわかりました。海外に拠点を置く御社だからこそできるコスト管理や生産工程管理についての知識を深め、1日も早く御社に貢献できるよう、日々業務に携わって参りたいと思います。」
志望動機の書き方のポイント
メーカー業界での勤務が未経験であることから、メーカー業界専門のスキルがあるといったようなアピールはできません。
ただ、経験がなくても企業研究を行ない、製品についての理解を深めることはできます。また、知識やスキルを得るために入社してから本気で努力する姿勢を見せることも可能です。
これらの前向きな姿勢を志望動機に反映させましょう。
志望動機の面接での伝え方
面接では、必要以上にメーカー業界での勤務経験がないということを話す必要はありません。むしろ、「メーカー業界を知らないからこそ、新しい視点で意見を言うことができる」とプラスに考えて、面接では入社意欲を伝えていきましょう。
また、他業界であっても、これまでに得た経験は積極的にアピールしていくようにしてください。
メーカーの志望動機のNG例文
【NG例】
「御社の製品が好きであり、製造に関わりたいと考えて転職を決意しました。メーカー業界のことは無知ですので、入社後、周りの人から教えていただき、知識を深めていきたいです。」
製品が好きなあまり転職を決意したという割には、知識を吸収することに対して消極的なように感じます。
こういった主張のズレに採用担当者は敏感です。
もう少し志望動機を深く掘り下げる必要があるでしょう。
まとめ
メーカー業界での勤務経験がある人と、勤務経験がない人のそれぞれの志望動機をご紹介しました。
経験があれば即戦力と判断できる材料を、未経験であれば知識やスキルを上回る熱意を伝える事が重要です。書き方のポイントや面接においての注意点などもお伝えしましたので、参考にしながらを進転職活動を進めてください.
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