これで大丈夫！転職活動時の証明写真の選び方や撮り方とは

もし、あなたが仮に人の履歴書を見る機会があった場合、どこを最初に見るでしょうか？
 

証明写真の背景は印象を変える

恐らく写真が最初に目に入るかと思います。

それと同じで、企業側も転職の書類選考の際には、必ず写真をチェックします。

このように履歴書に貼る証明写真は、選考において重要なウエイトを占めています。

履歴書や職務経歴書の内容が素晴らしいものであっても、証明写真の印象で不合格となってしまう恐れがあります。

ここでは、証明写真で失敗しないために撮影の際に注意するべきポイントを紹介していきますが、まず始めに証明写真のイメージを大きく左右する背景について考えてみたいと思います。
 

最近の証明写真の背景事情やオススメの色

最近、ピンクやイエローなど華やかな背景でも撮影ができるようになりました。

もちろん、人物を明るく見せるのが狙いだとは思いますが、履歴書用の証明写真としては、ブルー、白、グレーが無難です。

また、風景が写っているスナップ写真の一部を切り取ったものを証明写真として使用するのは論外です。

転職応募の際は、写真スタジオで撮影するかスピード写真機を使用して撮影するようにしましょう。

次に証明写真を撮影する際の服装についてですが、男女問わずスーツで撮影するのが転職選考における基本です。

スーツは世間で幅広く認められた社会人用のユニホームですので、必ず着用するようにしましょう。

なお、色については黒や紺など濃い目のものでシワや汚れがないかも確認し、シャツはカラーシャツではなく、白にするのがベターです。

なお、男性の場合はネクタイの色や結び目・ゆがみにも目を配り、女性の場合はインナーの胸元が開きすぎていないかも注意するようにしましょう。

クールビズ等の時期は気をつけよう

最近は、5月頃から各企業でクールビズが始まります。

地球温暖化防止のため、政府が「上着なし・ノーネクタイ」を奨励しています。

ただ、転職の際の証明写真までクールビズでの撮影を奨励していませんので、夏場の転職活動だからといって、クールビズで撮影するのは控えましょう。
 

スーツ以外の服装は違和感がある

その他、Tシャツやポロシャツなどカジュアルな服装で撮影する人もいるようですが、基本的なビジネスマナーを持ち合わせていないと判断されますので、できる限り避けるようにしましょう。

スーツ以外の服装での証明写真にはかなりの違和感があります。

特に転職者の応募が多い会社は、何通もの履歴書に目を通すことになりますので、他と比較して違和感が際立ってしまいます。

証明写真に個性を求める企業はごく少数だと思いますので、無難にスーツを着用して、清潔感や好印象を与えることに重きを置きましょう。

次は、髪色について見ていきます。
 

無難な髪色は黒

転職で証明写真を撮影するのであれば、今の日本では黒髪がベストだといえます。

まだまだ髪の色は黒が当然だと考える企業担当者も少なくありません。

服装がスーツであるのと同じで、黒髪は証明写真におけるビジネスマナーであるといえますので、やはり髪を染めて黒以外の髪色にするのは控えましょう。

ただ、これはあくまで元の髪色が黒の人に関してであって、元の髪色が黒でない人はわざわざ黒に染める必要はないということだけ付け加えておきます。
 

髪色で印象が変わることもあるので、注意しよう

なお、転職選考において茶髪でマイナスイメージを持たれることはあっても、黒髪は真面目な印象を与えますので、マイナスに取られることはまずありません。

特に銀行や航空会社などお客様と接する機会が多い企業では黒髪を転職応募の基準にするような企業も多く存在しますので、自身が転職を目指す業界で実際に働いている人を見て、髪色や身だしなみの手本にしてみましょう。

あと、今の時代、女性はファッションとして髪色を茶色にしている人も多いと思います。

もちろん、基本は黒髪が望ましいですが、抑えた感じの茶色であれば、黒く染め直す必要はありません。

ただ、面接にふさわしい色か判断できないときは、転職用の証明写真を見慣れている写真スタジオの人や転職エージェントのコンサルタントに見てもらいましょう。

転職用の証明写真を撮影する際は、顔色にも気を配りましょう。
 

メイクをして顔色を補正するのも手段の一つ

顔色を補正するにはメイクが必要となります。

メイクといえば、女性だけと思いがちですが、男性でも顔色が悪かったり、目の下にクマがあったりする場合は、多少のメイクでカバーしましょう。

女性はナチュラルメイクが基本ですが、証明写真の場合は顔のメリハリがなくなりがちです。

実際に撮影してみて、印象がパッとしないのであれば、写真の印象を上げるためにもメイクの濃さを調整しましょう。
 

派手なメイクをするのは注意が必要！

ただ、メイクに関しても、髪色と同じで派手になりすぎないように注意してください。

メイクができれば、転職用の証明写真を撮影することとなりますが、せっかくのメイクが台無しにならないように表情にも注意しましょう。

撮影の際は、カメラ目線で前を向き、目を細めずに口元は閉じたままで、口角を少しだけ上げ、やや微笑んでいるような表情を目指しましょう。

いろいろと転職用の証明写真を撮影する際のチェックポイントを紹介してきましたが、履歴書の証明写真はあくまで社会人としての常識と清潔感をアピールするものとして捉えて欲しいと思います。

企業側も、証明写真に個性が溢れていたり、目立ったりしていても、決してプラス評価を与えることはありません。

証明写真は、あくまで基本的なマナーを持った人物であるかを判断するためのものですので、ビジネスマナーに沿ってあくまで無難であることが基本です。

この基本を守って撮影するようにしましょう。

最後に、ここまでは転職の際の証明写真の写し方や見た目について説明してきましたが、それ以外にも注意するべき点があります。

一つ目は、撮影時期です。

転職活動を始めて3カ月以内に撮影したものを使用し、裏には剥がれても大丈夫なように名前を記入しておきましょう。

二つ目は、証明写真のカットの仕方です。

写真スタジオで撮影した場合は、履歴書の写真貼付欄に合わせてカットしてくれますが、スピード写真の場合、自身でカットしなければなりませんので、サイズが違っていたり、曲がってカットされていたりする場合がありますので注意しましょう。

以上、細かなことまで気を配るような内容となりましたが、もしかしたら他の転職応募者はこれより注意を払っているかもしれません。

希望転職先の最終選考まで残ったときに実力の差でなく、証明写真の差で不採用となってしまうのはとても悔しいことです。

自身が希望する転職先に採用されるためにも、できる限りの準備はしておきましょう。