
女性の平均年収は293万円|年代別・職業別に年収額を紹介
女性の平均年収が気になる方も多いのではないでしょうか。この記事では、年代別・職業別に女性の平均年収を紹介します。また、女性が年収を今より上げる方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
女性の平均年収
女性の平均年収は293万円
令和2年分の民間給与実態統計調査によると、女性の平均年収は293万円です。
男性の平均年収が532万円、全体の平均年収が433万円であることから、女性の平均年収は全体的に低いことがわかります。
なお、令和元年の調査結果と比較すると、女性の正規雇用者の平均給与は1.0%減、女性の非正規雇用者の平均給与は0.7%増となっています。
参考:国税庁 令和2年分 民間給与実態統計調査
男性より女性の平均年収が低い理由
女性は男性よりも非正規雇用者数が多いため、平均年収が低いです。
令和2年分の民間給与実態統計調査による正規雇用者数は、男性が2,344万人、女性が1,138万人です。
一方、非正規雇用者数は男性が372万人、女性が831万人という調査結果になっています。
同調査によると、非正規雇用よりも正規雇用の方が平均年収が低いため、女性の平均年収が低くなります。
なお、女性は出産や育児などで仕事に時間を割けない場合があるため、非正規雇用の割合が高くなっていると考えられるでしょう。
参考:国税庁 令和2年分 民間給与実態統計調査
【年代別】女性の平均年収
20代女性の平均年収は280万円
令和2年分の民間給与実態統計調査によると、20〜24歳女性の平均年収が242万円、25〜29歳女性の平均年収が319万円です。
そのため計算すると、20代女性の平均年収は280万円になります。
一方、同調査で20〜24歳男性の平均年収が277万円、25〜29歳男性の平均年収が393万円です。
20代後半に差し掛かるにつれて、男女の年収の差が開いていることがわかります。
参考:国税庁 令和2年分 民間給与実態統計調査
30代女性の平均年収は310万円
令和2年分の民間給与実態統計調査によると、30〜34歳女性の平均年収が309万円、25〜29歳女性の平均年収が311万円です。
そのため計算すると、30代女性の平均年収は310万円になります。
一方、同調査で30〜34歳男性の平均年収が458万円、35〜39歳男性の平均年収が518万円です。
30代に入ると女性の年収がほぼ横ばいになるのに対し、男性の年収は上がり続けているため、男女の年収の差が顕著に見られます。
参考:国税庁 令和2年分 民間給与実態統計調査
40代女性の平均年収は319万円
令和2年分の民間給与実態統計調査によると、40〜44歳女性の平均年収が317万円、45〜49歳女性の平均年収が321万円です。
そのため計算すると、40代女性の平均年収は319万円になります。
一方、同調査で40〜44歳男性の平均年収が571万円、45〜49歳男性の平均年収が621万円です。
40代男性の平均年収を計算すると596万円となり、40代女性の平均年収の倍近い年収になっていることがわかります。
参考:国税庁 令和2年分 民間給与実態統計調査
50代女性の平均年収は315万円
令和2年分の民間給与実態統計調査によると、50〜54歳女性の平均年収が319万円、55〜59歳女性の平均年収が311万円です。
そのため計算すると、50代女性の平均年収は315万円になります。
一方、同調査で50〜54歳男性の平均年収が656万円、55〜59歳男性の平均年収が668万円です。
50代後半になると女性の平均年収が下がり始めるのに対し、男性の平均年収は上がり続けています。
50代男性の平均年収を計算すると662万円となり、50代女性の2倍以上の年収になっていることがわかります。
参考:国税庁 令和2年分 民間給与実態統計調査
【職業別】女性の平均年収
営業事務の女性の平均年収
2021年に公開されたdodaの平均年収ランキングによると、営業事務の女性の平均年収は325万円です。
営業事務は、営業時に生まれる事務的なサポートを行います。具体的な業務は以下のとおりです。
- 見積書・納品書などの資料作成、データ入力
- 電話・メール対応
- 営業業務で発生する経費の精算
なお、営業事務の細かい業務範囲は、企業や業種によって異なります。
参考:doda 平均年収ランキング(165職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】
薬剤師の女性の平均年収
2021年に公開されたdodaの平均年収ランキングによると、薬剤師の女性の平均年収は492万円です。
薬剤師は、薬局や医療機関で薬に関わる一連の業務を担います。具体的な業務は以下のとおりです。
- 処方せんに基づく調剤
- 患者への服薬説明
- 薬の販売、相談
製薬会社や卸売販売会社、保健所など、薬剤師の勤務地は多岐にわたり、業務内容も多種多様です。
それぞれの期間で薬剤師は、薬に関するスペシャリストとして活躍します。
参考:doda 平均年収ランキング(165職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】
事務職の女性の平均年収
2021年に公開されたdodaの平均年収ランキングによると、一般事務の女性の平均年収は316万円です。
一般事務は、社内外で必要となる書類に関する業務から来客対応まで、幅広い業務を担います。具体的な業務内容は以下のとおりです。
- 書類作成・データ入力
- ファイリング
- 郵便物の発送・仕分け
- 来客や電話・メール対応
- 備品管理・発注
企業によっては、営業部門や経理部門の業務の一部を、一般事務が担当する場合もあります。
一般事務は未経験で始められるうえに残業が少ない職種であるため、家事や子育てと仕事を両立させたい女性に人気の職種です。
参考:doda 平均年収ランキング(165職種別の平均年収/生涯賃金)【最新版】
女性が年収を今より上げる方法
部署異動を申し出る
女性が年収を今よりもあげる方法の一つとして、部署異動の申し出があげられます。
営業職や専門職では、基本給に加えて歩合給や能力給をプラスで受け取れる可能性があります。
勤めている会社で働き続けること自体に問題はないが、年収に不満を感じる場合は部署異動を申し出ても良いでしょう。
ただし異動希望理由によっては、現職でマイナス評価を受けてしまう可能性があります。
異動希望を出す場合は、マイナス評価を受けないような理由を考えるようにしましょう。
副業をする
会社が副業を認めているなら、副業で年収アップを狙うのもおすすめです。
仮に副業で月に1万円〜5万円稼げれば、12万円〜60万円の年収アップが見込めるため、副業を長く続けられればそれだけ生活を豊かにできます。
主な副業の種類として、以下のものがあげられます。
- 金融系の副業(FX、投資信託、不動産投資など)
- 配送業務副業(ネット通販、食事など)
- クリエイティブな副業(Webライター、YouTuber、ハンドメイド販売など)
- 代行業務副業(家事代行、恋人代行、遺品整理代行など)
- モニターや懸賞への参加
副業で成果を上げられれば、副業を本業にして生活することも可能です。
転職する
今の年収で満足できない場合や今の会社で昇給が見込めない場合は、転職をして年収アップを狙うのもおすすめです。
転職エージェントを活用し、希望年収などの条件をアドバイザーに伝えることで、条件に合った求人を紹介してもらえます。
やみくもに転職活動を行うと、現職よりも労働環境が悪い職場や、給料が低い職場に転職してしまうリスクが高まります。
転職の条件をしっかり設定し、条件に見合う企業への転職を目指しましょう。
まとめ
女性の平均年収は293万円でした。(令和2年分の民間給与実態統計調査)
職種や、年代によっても年収は大きく異なります。
年収を上げたい場合は、部署異動や副業・転職をするのがおすすめです。
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