
【エントリーシートでの短所の伝え方】印象を悪くしない上手な言い換えをご紹介
エントリーシートで必ずと言ってよいほど聞かれる「短所」と「長所」。長所は自分の良い点を書いて自己アピールできるので書きやすいのですが、短所になると「自分の悪いところを正直に伝えてマイナス評価になったらどうしよう」と不安になる人も多いはず。実は短所は書き方次第で最高の自己アピールをすることもできるでしょう。
エントリーシートの短所の書き方
自己分析をする
短所を見つけるためには、まず自己分析をする必要があります。
自己分析を行ったうえで、どの部分を短所として伝えるかを決めます。
もし自己分析で難しければ、家族や友人、同僚や上司などに他己分析をしてもらいましょう。
短所を長所であるかのように伝える
自分の長所を悪く言い換えることで短所を作り上げることもできます。
ギャンブルや暴力に関することでない限り、あなたの短所は裏を返せば長所なのです。
例えば「優柔不断」という短所は「注意深い」という長所になります。
「優柔不断な人」はたくさんの選択肢を考えてその中から結論を出すタイプでもあり、決断に時間はかかるのですが「注意深く最良の決断ができる準備ができる人」ということもできるのです。
短所の伝え方の例文
私の短所は優柔不断なところです。
1つの結論を出すために、様々な方向から調査したり色々な人に意見を聞いてから判断するので、他の人よりもかなり時間がかかってしまうのです。食事のメニューを決めるときなどは完全にマイナスポイントですが、アルバイトや学業の上ではプラスに働くことも多く、短所であると同時に長所でもあると感じています。
しかし納期がある場合にはこまりますので、納期・時間管理を意識して細かくスケジュール帳で時間管理をするようになりました。
短所をマイペースにするときのポイント
マイペースを短所にする人は多くいます。
しかし、マイペースとは本来どの様な人を言うのでしょうか。
また、マイペースという短所を長所に変える考え方、そしてその例文をご紹介します。
マイペースとは
「おっとりしたスローな人」というイメージですが、「他人や環境に左右されず、自分自身に適した方法や進度を崩さない人」のことをいいます。
極端なことを言うと、納期が明日に迫っているにもかかわらず、納得いかないからといって最初からやり直しを始めるような人のことを言います。
適度なマイペースは無難な短所から長所にできる
極端なマイペースという人はともかく、適度なマイペースは短所でありながらアピールポイントの長所として紹介することも可能です。
では、短所をマイペースにしたい時にはどのように記載するのでしょうか。
例文を見ていきましょう。
短所をマイペースにするときの例文
私の短所はマイペースなところです。
自分でもその短所が分かっているのでスケジュールや納期の管理はしっかりするのですが、気になるところはとことん時間をかけて考え込んでしまう傾向にありました。そこで大学1年生の時に「○○の時間管理」という本を読み、前倒しのスケジューリングを心がけるようにしました。
納期の長い仕事も、短い仕事も優先順位を付けながら処理し、貴社でのお仕事でもご迷惑をかけ無いよう努力いたします。
短所を緊張しやすいことにするときのポイント
「どんな場面でも緊張しない人」というのはあまりおらず、緊張する人のほうが普通でしょう。
しかし、緊張したことにより大失敗をしてしまったという人はコンプレックスに感じているかもしれません。
「緊張しやすい」という短所では、改善努力を伝えることも大切です。
例文と共に、「緊張しやすい」という短所を見ていきましょう。
適度な緊張であれば誰にでも起こる
卒論発表会やスピーチコンテストではだれしも緊張しています。
しかし緊張のあまり「台本を完全に忘れる」「声が出ない」ともなると、短所と言っても過言ではないでしょう。
エントリーシートで短所としてあげるからには、改善努力をしていることも併せて伝える必要があります。
どんな改善努力をしているのかも伝える
「場慣れするよう何度もコンテストに出ている」や「リハーサルを何度もやって万全を期している」など、緊張しやすいことに対する改善努力の方法は人により様々です。
なかには「自己暗示を勉強した」という人もいるかもしれませんね。
短所を緊張しやすいことにするときの例文
高校時代に英語のスピーチコンテストで「スピーチの内容を一部忘れる」という失敗をして以来、「緊張しやすいこと」が私の短所です。
一生懸命練習をして、クラスメイトの前ではうまくスピーチできていたにもかかわらず、いざ本番会場に出ると声が震え、頭が真っ白になってしまいました。この失敗から、練習の時も常に本番を意識し、事前に本番会場を下見して必ず一度は予行練習をすることを徹底しました。またポイントを押さえた要約を用意し、万が一の際にも備えるようになりました。
緊張しやすいという短所を補うために、用心深くなり、失敗することが少なくなりました。
短所を心配性にするときのポイント
何事にもマイナス方向に考える「心配性」という人は、「用心深い」という長所も兼ね備えています。
心配性であるという短所では、具体的なエピソードを交えながら紹介するのがおすすめです。
短所はできる限り具体的に表現する
心配性であるという短所は仕事をするうえで必要な能力でもあります。
そのため長所への転換がしやすく、できる限り採用担当者が就職後の仕事の光景をイメージできるよう、具体的なエピソードを盛り込むことをお勧めします。
改善への具体的な行動を伝える
心配性の主な改善方法としては、心配事を紙に書き出してみたり、スケジュールやチェックリストを作成し事前準備をしっかりする、他の人に早めに相談するなどが挙げられます。
どれも心配事を早めに解消し、不安を和らげることができます。
短所を心配性にするときの例文
心配性が私の短所です。
旅行の前には忘れ物がないか不安になって夜に目が覚めたり、ピアノの発表会の前にも寝付けませんでした。寝不足で結果を出せないこともしばしばで、悔しい思いをしたこともあります。スケジュール帳を付けたりチェックリストを作ったりしたのですが、イマイチ効果が上がらず、様々なビジネス書を読んだ結果野球のイチロー選手が行っている「ルーティーン」をすることで気持ちを落ち着ける方法を見つけました。
一定の行動で心を落ち着ける方法を知り、失敗が少なくなりました。
短所を頑固にするときのポイント
「頑固」が短所の人は、多くの場合他の人とぶつかったり大きな問題になってしまったことが少なからずあるのではないでしょうか。
そんな「頑固」を短所として紹介する場合には、問題点の明確化と、改善行動との関連性が重要です。
例文と共に紹介しますので、参考にしてみてください。
短所によって起こる問題点を明確にする
頑固な性格によってほかの人と意見が衝突しても譲れなかった、聞き入れることができなかったということは問題になります。
また、頑固な性格=責任感が強いという言いかえもでき、独りよがりになりやすい傾向があります。
改善のため行動と短所に関連性を持たせる
「相手がどう考えているのかを最初に考えることにより改善した」「どこまで許容できるのかを事前に考えるようになった」など、頑固であるという性格を和らげることは可能です。
自分の意識次第で「頑固」という短所は「責任感がある」という長所にもなり得るため、しっかり改善行動と短所を結び付けるよう心がけましょう。
短所を頑固にするときの例文
昔から「頑固だね」といわれることが多く、完璧にしないと気が済まない性格でした。
中学生の時に、体育祭の二人三脚で運動が苦手な子と組むことになり、相手の気持ちが組めなかった私は相手の気持ちをひどく傷つけてしまいました。
その相手とはのちに仲直りしましたが、このままではいけないと思い「自分の考えが100%正しいわけではない、もっといい方法があるのかも」と一歩離れた視点で物事を考えることにしました。
相手のある仕事では、相手の考えとも自分の考えとも一歩距離を置いてみることで、柔軟な思考を手に入れることができました。
まとめ
「短所を書く」となると自分の弱みをさらけ出しているようで、マイナス評価にならないか心配になるかもしれません。
しかし、短所を改善しようと努力する姿勢を示すことにより、プラスの評価になることもあります。
是非、一度自己分析・他己分析を行って、様々な短所を見つけて、エントリーシート選考を有利に進めてみてください。
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約90%の質問に回答が寄せられています。
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