
大学教授の将来性は?現状と期待される役割について解説します
大学教授の主な仕事は、研究を行い、論文にまとめて、学会で発表を行うことです。講義を担当して学生へ教育を行ったり、卒業論文の指導したりするイメージは強いのではないでしょうか。大学教授になりたい方、大学教授の将来性を知りたい方はぜひこの記事をご参考ください。
大学教授の将来性と現状
大学教授の最も重要な仕事は、研究を行い、結果を論文にまとめて、学会で発表することです。
学生に向けて講義を行ったり、論文の指導を行ったりするイメージの方が強いのではないでしょうか。
また、テレビでコメンテーターとして大学教授を見かけることも多いとは思います。
まずは、大学教授の現状とその将来性についてご紹介します。
1.大学教授は副業OK
大学教授は現状、副業が認められています。
勤めている大学以外の大学で、客員講師や非常勤講師として働くことも可能です。
出版社から声をかけられれば、専門知識や研究内容をもとに本を執筆することもあるでしょう。
テレビや新聞などのマスメディアでは、専門家の立場として解説を行うこともあります。
大学教授は、将来的にも大学だけでなくさまざまな場面で収入を得られる機会があるのです。
2.少子化で経営難の大学が増えている
日本では、少子化により大学によっては学生を一定数を確保することが難しくなっているという現状があります。
学生の奪い合いが起こっているのは事実であり、経営難に陥っている大学も存在するのです。
大学教授は需要も少なくなっており、博士課程を終えても教員になれないという方も増えています。
少子化の他にも、大学教授は長く働くことができ異動も少ないため、人の入れ替わりが少ないという理由もあるかもしれません。
少子化は、大学教授という職業にとっては将来的に不安要素と言えます。
3.産学協同で活動する
大学教授の中には、産学協同で研究活動を行っている方もいます。
産学協同とは大学と産業界が協力しあって研究や教育を進めることで、現在の日本でも一般的になってきました。
大学教授は企業に研究の資金などの支援をしてもらい、企業はその結果をプロジェクトに役立てます。
また、大学教授が企業の顧問としてその専門知識、知見などを提供する場合もあります。
大学教授にとって研究費は重要な問題ですが、産学協同が広まることは将来的にも明るい話題と言えるでしょう。
大学教授の将来性と期待される役割
大学教授の強みは、高度な専門知識を持っていることです。
この強みは研究内容にもよりますが、さまざまな場所で必要とされています。
また、近年では従来の大学教授以上の役割を求められることもあります。
以下では、大学教授の将来性と期待される役割についてご紹介します。
1.学問の発展をリード
大学教授に期待される役割で一番大きなものは、自然科学、社会科学、人文科学の分野を問わず、学問の発展をリードすることです。
大学教授は、研究室で実験を行ったり、他の大学教授が書いた論文や資料を読んだりして、研究を行います。
その研究結果を論文としてまとめ、研究分野ごとに学会や雑誌に提出して認められるように努力します。
この繰り返しを世界各地に多くいる大学教授が行うことで学問は発展していくのです。
直接的には関わりの薄いと感じられるかもしれませんが、学問の発展は私たちの暮らしをさまざまな面で豊かにしてくれます。
わかりやすい具体例をあげれば、医療の発展で今までは治らなかった病気が、治療方法が確立されることで治るようになることなどです。
2.地域活性化
大学教授に期待される役割の一つとして、地域の活性化を図ることが挙げられます。
学問の分野の一つとして地域をどのように活性化させていくかを研究する大学教授も多くなりました。
研究の一部として、専門家としての知見を行政に共有したり、地域の人に密着した研究を行ったりします。
学生主体で地域を活性化させるような授業を行い、課題を出すことで、大学・行政・産業が一体となった取り組みを促進することもあります。
地域活性化を専門とする大学教授は、地域に対して担う役割を大きく感じられるでしょう。
3.大学生の実践教育
大学教授に期待される役割として、学生に対して実践教育を行うことが挙げられます。
近年では、大学教授には、社会に出て大学で学んだ知識をもとに活躍できるような学生を育むことが求められています。
学生の個性を尊重しながら、得意分野を導き出す役目も、大学教授の重要な役割と言えるでしょう。
学生との親密なつながりが大切になりますし、今後の人生に生かせる知識を伝授することも大切かもしれません。
大学教授の役割として求められるものは多くなってきていると言えるでしょう。
まとめ
大学教授の主な仕事は研究ですが、学生に向けて講義を行うことや学外での副業など、さまざまな仕事内容があることをお伝えしました。
少子化の影響で、大学に進学する学生数が少なくなり、需要は減っている傾向にあります。
ですが、将来的にも社会に対して果たすべき役割は大きく、やりがいのある職種と言えるでしょう。
ぜひ、大学教授を目指す方は、この記事を参考にしてください。
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