
モチベーションの意味とは?例文・使い方もわかりやすくまとめ
日常で「モチベーション」という言葉をよく耳にする方も多いのではないでしょうか。この記事では、モチベーションの意味・種類、モチベーションを使った例文を紹介します。また、モチベーションが上がらない理由やモチベーションの類義語も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
【簡単】モチベーションの意味とは?わかりやすくまとめ
モチベーションの意味とは|日本語では「動機」「やる気」など
日本語でのモチベーションは、「動機」を意味します。
動機は「やる気」と同じ意味で用いられることが多いでしょう。
自分自身に対する動機づけだけでなく、消費者に対する購買への動機づけや、物事に対する意欲向上の際にも用いられます。
ビジネスにおいてモチベーションという言葉を用いる場合には、主に組織内での業務意欲を意味します。
仕事に対する意欲を持つこと、もしくは仕事に対する意欲を引き出すことの動機づけこそ、モチベーションなのです。
モチベーションの種類とは|「内発的」と「外発的」で2種類あり
内発的なモチベーションの意味とは
内発的なモチベーションとは、好奇心や関心など、自分自身の内にある欲求に起因するものです。
たとえば、ゲームを例に挙げてみましょう。
普段ゲームをしていたとしても、給料や報酬が発生するわけではありません。
ただゲームに熱中する理由は、ゲームが楽しいからという人がほとんどでしょう。
ゲームには様々な種類があり、冒険や謎解きを楽しむ、シューティングゲームで対戦者を倒す、ゲーム内のスキルを磨くといった色々なタイプの楽しみがあります。
つまり、内発的モチベーションは物事に対する強い興味や探求心などから生まれるものです。
ビジネスにおいて企業が成長するためには、従業員全員が強い内発的モチベーションを持っている状態が理想とされています。
ですが、内発的モチベーションを引き出すことは難しく、時間がかかってしまうので、いかに効率よく引き出すことができるか、ということが重要なのです。
外発的なモチベーションの意味とは
外発的なモチベーションとは、外部から提供される報酬を目標として、目標を達成するために行動することをいいます。
報酬や評価、賞罰、強制などが代表例です。
内発的モチベーションを引き出すためには、外発的モチベーションをうまく活用することが有効です。
ビジネスにおいて、上司が部下に何らかの仕事を行ってもらいたい場合、もしくは成長を促したい場合に提示する場合が多いでしょう。
外発的モチベーションは一時的なものですので、長期間に渡る業務などにはあまり有用ではありません。
外発的モチベーションが高まっている状態を長く保つためには、行動を通して興味や関心が生み出され、内発的モチベーションへと変化させることがポイントです。
モチベーションの語源・由来・英語表記とは
モチベーションは英語で「motivation」と表記され、カタカナ表記された外来語です。
「motive(動機)」から派生した抽象名詞であり、「ation」がついて変化し、「動機を与えること」という意味になります。
創作の動機という意味を持つ「モチーフ(motive)」と共通の語源を持っています。
そもそも英単語の「motive」は、人を行動に駆り立てる動機という意味を持ち、その他にも人体の動く部分、動かすという意味もあるのです。
そしてこの「motive」の語源がラテンの「motus」であり、「やる気」や「意欲」という意味ではなく、「動機」「動く」という意味であることが分かります。
【使い方を解説】モチベーションを使った例文と意味
「モチベーションが下がる」の意味・例文とは
モチベーションがダウンしている場合、モチベーションが下がる、落ちるという使われ方をします。
人はモチベーションが下がっている状態では、業務に対するやる気がなくなってしまい、仕事の質や効率も下がってしまう傾向にあります。
一つの作業を完遂する時間も長くなってしまいますので、モチベーションが低い従業員が多ければ、組織としての生産性も低下してしまいます。
【例文】
- 成績不振が続くとモチベーションが下がってしまう
- チーム全体のモチベーションが低下傾向にある
- あんなことを言われるとモチベーションが下がってしまう
「モチベーションが上がる」の意味・例文とは
モチベーションがアップしている場合には、モチベーションが上がる、高まるという使われ方をします。
ビジネスの現場においては、モチベーションが上がっていると、人は集中力を持って業務に取り組むことができます。
そして、仕事に対する充実感も高まり、新しい領域へチャレンジしようという気持ちにもなります。
モチベーションが上がっている状態は、個人だけでなくチーム全体にも影響し、目標達成のための良い空気を創り出すことができるのです。
【例文】
- ダイエットに成功するとモチベーションが上がる
- 来週旅行に行くから仕事に対するモチベーションが上がる
- 明確な目標が見つかったのでモチベーションが上がる
「モチベーションが上がらない」の意味・例文とは
モチベーションが上がらないという意味は、やる気を持って物事に取り組みたいものの、そのやる気以上に、今の状態で何らかの不満を持っていることを意味します。
たとえば、職場の人間関係が悪かったり、成果に対し正当な評価がされなかったり、精神的や身体的に疲弊しているとしましょう。
そうなると、モチベーションが上がらない状態が生まれてしまいます。
【例文】
- 毎日同じことの繰り返しで中々モチベーションが上がらない
- どれだけ頑張っても給料は変わらないのでモチベーションが上がらない
- ゆっくり休む時間が取れないのでモチベーションが上がらない
「モチベーションが高い」の意味・例文とは
モチベーションが高い状態は、野心的で上昇志向になり、進歩や向上を常に志向していることを意味します。
モチベーションが上がり、非常に高い状態である状態は、会社にとって非常に良い影響を与えるでしょう。
何事も積極的に、前向きに取り組み、ビジネスの成績にも大きく貢献しますので、モチベーションが高い従業員が多くいる企業はどんどんと成長していきます。
【例文】
- 社長からの激励を受けモチベーションが高まった
- 自分が考案したプロジェクトが通りモチベーションが高まっている
- モチベーションが高いので何でも挑戦したい
「モチベーションに繋がる」の意味・例文とは
モチベーションに繋がるという意味は、1つの事象が間接的にモチベーションの向上に作用するということです。
たとえば、自分にとって非常に良い影響を受ける出来事があるとしましょう。
それにより自分の意欲がさらに向上し、目標達成に向かって物事を進める状態になれば、その出来事が自分のモチベーションの向上に繋がります。
【例文】
- あるスポーツ選手の活躍に触発され、翌日からの仕事のモチベーションに繋がった
- 同期のスタッフが名誉ある賞を受賞したことは、悔しいながらもモチベーションに繋がる
- モチベーションに繋げるためにも、高い向上心を持ってこの業務に取り組みたい
「モチベーションになる」の意味・例文とは
モチベーションになるという意味は、あるものが積極的な活動のエネルギーの源になることです。
励みになったり、背中を押してくれるということでありますので、モチベーションになるものは自分にとって非常に大切なものなのです。
【例文】
- あなたの声が原動力となるモチベーションになっている
- 来週遊びに行く約束がモチベーションになる
- モチベーションになるものがあれば人生は豊かになる
「モチベーションを持つ」の意味・例文とは
モチベーションを持つという意味は、やる気や意欲、動機を持つという意味であり、行動を起こすきっかけや刺激、意欲を意味しています。
どのようなことにおいても、前向きに物事を考え、進めていくにはモチベーションを持つことが大切です。
【例文】
- モチベーションを持って仕事に取り組もう
- モチベーションを持たなければ、成果を残すことは難しい
「モチベーションが全くない」の意味・例文とは
モチベーションが全くないという意味は、意欲や活力がなく、それをやろうとする意欲もない状態のことを言います。
モチベーションが全くない状態で仕事をすると、メリハリのないだらだらとした働き方になってしまい、周りに対しても良い影響を与えることはありません。
【例文】
- 仕事を辞めるつもりでいるのでモチベーションが全くない
- 全く興味のないことなのでモチベーションが全くない
- モチベーションが全くないので向上心が生まれない
「モチベーションが死んでる」の意味・例文とは
モチベーションが死んでいるという意味は、何らかの物事に対して全くやる気がなく、やる気を起こす気にもならない状態のことを言います。
モチベーションを向上させる意欲もありませんので、この状況では何をしても意味がありません。
【例文】
- モチベーションが死んでいるので何もやる気が起こらない
モチベーションが上がらない理由とは?
仕事が評価されないからモチベーションが上がらない
人は、物事の成果やそのための努力が正しく評価されなければ、疑心暗鬼になってしまいます。
自分が一生懸命取り組んだことに対して、納得のいく評価が得られないという状況は、非常に不健康であり、成果が認められないとなると不信感も覚えてくるでしょう。
自分を評価する人間は上司だからこそ、期待感を持って取り組んでも、その期待を裏切られてしまうと失望感も感じてしまいます。
そうなると、仕事をする意味が分からなくなってしまい、モチベーションが上がらない状態になるのです。
給料が安い・昇給なしだからモチベーションが上がらない
周りの同年代と比較すると自分の給料が安かったり、どれだけ頑張っても昇給がないとなると、どうしてもやる気に繋がらず、モチベーションが上がりません。
好きな仕事ややりがいのある仕事であれば、仕事そのものが楽しいですし、毎日が新鮮であるからこそ、給料でモチベーションが上がったり下がったりすることは少ないでしょう。
ですが、そうでない場合には給料が安い場合、何年働いても昇給がない場合には、モチベーションを保つことはほぼ不可能なのです。
やりたくないからモチベーションが上がらない
仕事そのものがつまらない時や、仕事をやらされていると感じていると、閉塞感を感じ、モチベーションが上がりません。
もちろん仕事というものは、自分のやりたいものばかりではありません。
ですが仕事に対して行き詰ってしまったり、自分自身の成長が実感できない場合、結果的に仕事をしたくない、やる気が出ないと感じてしまいます。
このように感じることは珍しくはないものの、仕事をしたくない原因を自分で見つけなければ、改善することができません。
モチベーションを上げる方法とは?上げ方や高めるコツ
【仕事へのやる気】働くことに対するモチベーションを上げる方法とは
仕事をよりスムーズに楽しく進めるためには、モチベーションを上げて維持することが大切です。
仕事に対するモチベーションを上げる方法は次の通りです。
- 毎日小さな目標を設定する
- 切磋琢磨できるライバルを作る
- 自分へのご褒美を設定する
- お気に入りの仕事道具を用意する
- 自己啓発の本を読む
- 尊敬できる人を見つける
もし今仕事に対する悩みがあって、モチベーションが下がってしまっているのであれば、それを紙に書きだしてみるのも有効です。
これらの方法を試しながら、自分に合った方法を見つけて、モチベーションを上手に回復しましょう。
【高校・大学受験の勉強】モチベーションを上げる方法とは
高校や大学の受験勉強に関しても、なんとなく気が乗らなくなって予定通りに勉強が進まないことがありますよね。
少し休憩をしようとスマートフォンを見たら、あっという間に1時間も経っていたり、集中力が続かずに眠くなってしまうということもあるのではないでしょうか。
受験勉強だからこそ、みんなが頑張っていると思うと、自分だけがやる気のない状態で大丈夫なのか、と不安な気持ちになってしまいますよね。
ですが365日ずっとやる気に満ち溢れている中高生はいません。
勉強モードに入るためのモチベーションを上げる方法は次の通りです。
- スマートフォンを封印する
- まずは10分間勉強をする
- 明確な目標を立てる
- 勉強する環境を整える
- 勉強の記録を残す
- 良きライバルを作る
- ご褒美を用意する
- 家ではなく塾で勉強する
モチベーションが上がらないということは、自分の気持ちの問題です。
人によって効果的な方法は違いますので、これらを試し、自分に合った方法を見つけてください。
【長時間集中】モチベーションを保つには?維持する方法・保ち方
モチベーションを保つのは、実はとても難しいことです。自分の感情・気持ちに関わるため、上手にコントロールできる人はあまりいないかもしれません。
モチベーションを上手に保つには、達成しやすい小さな目標を設定することがポイントです。
高すぎる目標は道のりが長く、やる気を保つのが困難になります。たいして小さな目標は、スモールステップで到達でき達成感をえやすいのが特徴です。
途中で挫折することなく、より長期的にモチベーションを維持し続けることができるのです。
モチベーションについてよくある質問とは?
モチベーションを言い換えると?類義語は何?
モチベーションを言い換えた場合、類義語となる言葉は「やる気」「動機」「意欲」「野心」「バイタリティ」「意志」「活力」です。
モチベーションを上げる言葉とは?名言がある?
モチベーションを上げるためには、心を奮い立たせるような偉人たちの名言を見てみましょう。
- ニーチェ「世界には、きみ以外には誰も歩むことのできない唯一の道がある。その道はどこに行き着くのか、と問うてはならない。ひたすら進め。」
- 吉田松陰「夢なき者に理想なし、理想なき者に計画なし、計画なき者に実行なし、実行なき者に成功なし。故に、夢なき者に成功なし。」
- イチロー「壁というのは、出来る人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている。」
モチベーションの具体例としては何がある?
モチベーションの具体例としては、たとえば代表的な外発的モチベーションである「金銭報酬」と「地位報酬」があります。
金銭報酬の代表例は、給料アップやインセンティブです。「より高い給料や賞与が欲しい」といったモチベーションにあたります。
また地位報酬の代表例は昇格です。昇進したい、憧れていた業務に携わりたいといった気持ちがモチベーションになります。
モチベーションに関わる代表的な理論・法則とは?
モチベーションに関わる代表的な理論や法則は、「マズロー欲求5段階説」「期待理論」「マクレランドの欲求理論」「ハースバーグの二要因理論」があります。
マズローの欲求5段階説は、アメリカの心理学者アブラハム・マズローが提唱したものです。
人間欲求は「生理的欲求」「安全欲求」「社会的欲求」「尊厳欲求」「自己実現欲求」の5段階からピラミッドになっており、基本的に低階層の欲求が満たされれば上層の欲求を欲するという理論です。
期待理論は、V・H・ブルームが創出しました。これは各自の成果に対して魅力的な報酬を提示することで、人はよりモチベーションを高めるという理論です。
マクレランドの欲求理論は、人の行動を4つのモチベーションに分類したものです。人のモチベーションは達成・権力・親和・回避という4つの欲求に基づいています。
ハーズバーグの二要因理論は、アメリカの臨床心理学者フレデリック・ハーズバーグが提唱した理論です。
モチベーションを上げる動機付け要因と、モチベーションを下げる衛生要因からなる二要因理論を唱えています。
モチベーションを測定する方法はある?
より高いモチベーションを維持するために、モチベーションを測定することは非常に有効です。
モチベーションを測定する方法としては、専用の測定管理ツールを導入し、クラウドサービスなどを使用したサーベイなどで数値化し、測定していきましょう。
従業員満足度調査などが、代表的な調査方法として挙げられます。
モチベーショングラフとは?曲線の書き方は?
モチベーショングラフは、より説得力のある自己分析をするためのものであり、人生のモチベーションの高さを曲線で表したものです。
自分の年齢や過去の大きな出来事を軸として考え、当時のモチベーションの上下や動きをグラフに表します。
可視化できるので、より自分自身を客観的に捉えやすくなり、自己理解が深まります。
曲線の書き方としては、縦軸にモチベーションの高さ、横軸に時間で直線を引き、時期ごとに分け、その都度のモチベーションの高さに点を描きます。
その点を繋いで曲線にし、そこで見えたモチベーションの山と谷を言語化します。
モチベーションが上がるのはどのようなとき?
一般的にモチベーションが上がる時は次の通りです。
- 仕事において自分の能力やスキルが上がり、成長していることが感じられた時
- 人の役に立っていると感じられた時
- 実力に応じた給料をもらったり昇給した時、色々な仕事を任された時
仕事以外でも達成感を感じられた時は、よりモチベーションを高く上げようとする傾向があります。
モチベーションの重要性とは?向上するメリットには何がある?
モチベーションの重要性とメリットについて考えると、まずモチベーションが上がることにより、どのようなことでも姿勢が前向きになり、そのことに情熱を注ぐようになりますよね。
ビジネスとして考えた場合でも、従業員のモチベーションを向上させることで、従業員1人1人の意識が高まり、生産性が向上し、良いサイクルを作ることができるのです。
モチベーションマネジメントの意味とは?
企業の成長には、従業員のモチベーションの維持と向上は必要不可欠です。
そのために、モチベーションマネジメントに取り組む企業も多くなってきました。
モチベーションマネジメントとは、従業員のモチベーション維持をサポートするマネジメントです。
従業員がやる気を持って自分の仕事へ取り組めるよう、支援を行います。給料アップやインセンティブなどの外的な報酬設定だけでなく、従業員の内面から湧き上がるやる気を育むような内的支援も重要です。
モチベーションマネジメントを行うことで、生産性の向上や従業員の自己成長の後押し、離職のリスクを下げることに期待できます。
モチベーションの意味のまとめ
モチベーションの意味は、以下の通りです。
- モチベーションの意味とは|日本語では「動機付け」「やる気」など
- モチベーションの種類とは|「内発的」と「外発的」で2種類あり
仕事に対する意欲を持つこと、もしくは仕事に対する意欲を引き出すことの動機づけが、モチベーションとなります。
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