
インターンシップのグループワークの内容は?評価項目や乗り越えるためのコツを紹介
インターンシップでグループワークが行われる際、どんなことをするのか不安な方も多いのではないでしょうか。インターンシップに参加する際は、好印象を与えるためにもグループワークの目的や、企業がインターン生を評価するポイントを理解しておくことが大切です。今回は、インターンシップでのグループワークではどのような内容で行われるのか、評価のポイントを詳しく解説します。また、グループワークを成功させるコツも紹介するので、ぜひ実践に活かしてください。
インターンシップのグループワークとは
グループワークとは、インターン生複数人が1グループになって1つの課題に取り組むことを指します。出題された課題に対して、それぞれが話し合った結論をプレゼンするケースが多いでしょう。
良いアイデアを出すことはもちろん、複数人で進めないといけないため、他の人の意見を傾聴したり、意見をまとめたりするスキルも必要です。
これらは、ビジネスシーンにおいても必要なスキルのため、採用の基準としている企業も多い傾向があります。
インターンシップのグループワークの内容
インターンシップのグループワークの主な内容は以下のとおりです。
- 1つの作業を行う
- 課題を解決する
- 選択肢を1つ選ぶ
- ビジネスに沿って討論する
企業によってグループワークの内容は違いますが、どのような課題が与えられても慌てないように、事前にグループワークの基本的な内容を理解しておきましょう。
1つの作業を行う
グループで1つの課題をクリアする形式です。提示された目的を果たすために、グループのメンバーが協力しながら作業を行います。
例えば「50枚の紙を使って、10分以内にできるだけ高い塔を作り上げる」「限られた情報が書いてあるカードから推測して地図を完成させる」などがよく出る課題です。グループ内で話し合い、最も効率的な方法を見つけて進めることが大事です。
課題を解決する
「少子高齢化を解決するにはどうしたらよいのか」「鉛筆を5万円で売るにはどうすればいいか」など、正解や解決策がすぐに見つからない課題をグループで話し合い、結論を発表していきます。自分たちの経験や知識を元に意見を出し合って議論し、論理的な結論を導き出せるかが評価のポイントです。
話し合いでは、積極的に討論する姿勢や状況を正しく把握する能力、情報をまとめる力、プレゼン能力が重要となります。
選択肢を1つ選ぶ
「仕事を選ぶ際に大切なことはやりがいかお金か」「無人島にもっていくなら、食料かライターかスマホか」など、いくつかの選択肢のなかから、適切だと思うものに優先順位をつけ根拠を説明します。
必ずしも正解があるわけではないため、選んだものの理由や根拠を適切に説明することが求められます。
グループ内で意見が割れたとき、多数決ではなく意見をすり合わせて決定していくことが大切です。話し合いのなかで、協調性やディスカッション能力がどれくらいあるのかが評価されています。
ビジネスに沿って討論する
「当社の商品を20代の若者に知ってもらうためのSNS運用を考える」など、現実的なビジネステーマに沿ってアイデアを出し、解決に向けて討論した後に発表する形式です。ビジネステーマは実際に市場調査などが必要なため、調べながら正確な内容で討論する必要があります。
市場調査や進捗の確認など、役割分担も重要です。グループ内での情報の共有ができていないと議論が順調に進みません。したがって、情報収集力や分析力だけでなく、協調性なども評価のポイントになります。
インターンシップのグループワークの評価項目
インターンシップのグループワークの評価項目は以下のとおりです。
- 論理的思考力
- コミュニケーション能力
- 積極性
- 協調性
- 事前準備
1人だけで進めるワークではないため、さまざまなスキルが評価の対象となります。1人で良いアイデアを出すよりも、グループで問題を解決させることを意識することが重要です。
論理的思考力
グループワークで出題されるテーマは、少し考えれば答えが出るようなものばかりではありません。出題される課題は論理的思考力が問われる内容が多い傾向です。
そのため、「なぜ?」と突き詰め、論理的に解決する力が求められます。「面白そうだから…」「なんとなく…」といった主観的な意見はNGです。できるだけ簡潔に分かりやすく「○○だからXX」といった根拠と結びついた結論を説明することが大切です。
コミュニケーション能力
グループワークでは自分がグループ内でどんな役割を担い、議論の円滑な進行に貢献できるのかといった、コミュニケーション能力も評価のポイントです。
リーダーのようなポジションで他のメンバーを引っ張っているか、リーダーでなくとも自分の意見をはっきり伝えられているか、他の人の意見を引き出したりまとめたりできているかなどが評価されます。
コミュニケーションは仕事に取り組むうえで非常に大切な能力です。自分の意見を押し通すのではなく、メンバーが納得する結論を導き出せるように思いやりをもって取り組みましょう。
インターンシップのグループディスカッションについて、JobQより質問の投稿があったので、見ていきましょう。
グループディスカッションですべきこと、してはいけないことは何ですか?
来年に就活を控えている者です。
現在インターンをしたりまた探したりという状況なのですか、ESが通っても次の選考がグルディスの場合決まって落ちてしまいます。
そこで、グルディスをする際に気をつけたらいい事を教えて下さい。またしてはいけない事も併せて頂けると嬉しいです。
ちなみに私はいつも積極的にディスカッションに参加している方で発言も多い方です。アドバイスの方よろしくお願いします。
テーマが抽象的なものが多いので、具体的な目標を…続きを読む
積極性
グループ内で積極的に意見を出し合うことは、議論が活発になったり、課題の解決につながったりします。
課題解決の中で新たな気づきに発展することもあるでしょう。取り組む姿勢が積極的であれば、評価も高くなる傾向があります。反対に、消極的な態度は「チームに貢献していない」「自分ゴトとして捉えられていない」などマイナスの評価につながりかねません。
また、難しい課題に対して前向きに取り組む姿勢も評価のポイントになります。
協調性
グループワークでは、自分1人で進めようとするのではなく、周りと協力して取り組めるかも評価の基準になります。高い評価を得たいからと、自分の意見を無理に押し通そうとすることは避けましょう。
他者の意見に納得できれば同意し、そうでなければ「なぜ納得できないのか」を頭の中で整理して相手に上手く伝えることが大切です。「自分だけ受かればよい」「周りはみんなライバル」と考えるのではなく、仲間としてチームワークを意識しながら課題に取り組みましょう。
事前準備
事前準備がどれくらいできているかで、内容や結果は大きく変わります。誰が発表し、誰が発表資料をまとめるかなど確認をしっかり行い、時間内に余裕をもって発表できるよう準備を進めましょう。
発表のリハーサルができるくらい余裕をもったスケジュールで進めるのがポイントです。事前準備の度合いは、仕事に対する向き合い方にもつながります。仕事の段取りを評価されていると思い、気を抜かないようにしましょう。
インターンシップのグループワークにおけるコツ
インターンシップのグループワークにおけるコツは以下のとおりです。
- グループワークの進め方を把握する
- メンバーの特徴を把握する
- グループワークにおける役割を理解する
- メンバーの意見にはしっかり反応する
- 分からないことは確認する
コツを掴んでいれば、スムーズに進めることができるのでしっかりポイントを押さえておきましょう。
グループワークの進め方を把握する
グループワークでは限られた時間内で議論が必要なうえ、発表まで行わなければいけません。グループワークの進行には「型」があるため、流れに沿ってスケジュール通りに進めることが重要です。
- 課題の発表
- 自己紹介
- 役割・タイムスケジュールの決定
- 前提や条件、最終目的の確認
- アイデア出し・議論
- 議論のまとめ・成果物の作成
- 発表
どんな流れでグループワークが進むかを知っていれば、柔軟に対応できるようになります。
自己紹介の内容やグループワークで自分がどんな役割を担うのかは、自己分析をするなどして事前に準備しておくのがおすすめです。そうすれば当日、課題の解決に集中できます。
メンバーの特徴を把握する
グループワークを成功させるには、メンバーの特徴を把握しておくことも大切です。グループワークでは、他の人と協力しながら課題に向き合うことで円滑に議論が進みます。
メンバーの役割を決める前に、簡単な自己紹介などでまずはどのような特徴をもつ人なのかを確認しましょう。緊張していている人が多く、誰も発言しないのであれば自分が司会進行に立候補して話を振るなど、メンバーの特徴に合わせて柔軟に立ち回れると好印象を与えられます。
グループワークにおける役割を理解する
グループワークでは議論をスムーズに進めるために、各メンバーが役割を分担します。役割を決めずに各メンバーが好き勝手なことを話すと、議論がまとまらない可能性が非常に高いためです。役割には主に以下のようなものがあります。
- 司会(進行役・ファシリテーター)
- タイムキーパー
- 書記
- 監視役
- アイデアマン
- 発表者
司会は議論の進行を担います。グループのリーダーのような役割となるため、まずは課題のゴールをしっかり把握しましょう。ゴールに向かって議論の方向性をコントロールしたり、各メンバーが話しやすい雰囲気をつくったりします。
タイムキーパーは、時間内に課題が解決するよう時間管理をする役割です。グループワークの段階ごとにどれくらいの時間をかけるべきかを決定し、「思ったよりも時間がかかって議論がまとまらなかった」というような事態を避けるべくタイムコントロールをします。
書記の役割はただ議論内容をメモすることではありません。要点を絞りながら各メンバーの意見を、分かりやすくまとめましょう。客観的に書記がまとめていくことで、最終結論を出すときの有益な資料となります。
監視者は議論の方向性がずれないよう、その名の通り「監視する」役割です。論点のずれた議論が続いていたら、正しい方向へと軌道修正しましょう。
アイデアマンは、さまざまなアイデアを出す役割です。メンバーの議論が活性化するよう、積極的に発言していきましょう。多角的な意見を出すことで評価が上がるポジションですが、論点がずれた発言ばかりしないよう注意が必要です。
発表者に選ばれた人は、グループの代表として議論の結論を発表します。相手に伝わりやすいよう、重要な部分はゆっくり大きな声で話すように意識するとよいでしょう。
グループワークでは、話し合いなどを通じてグループにどう貢献できるかが重要なポイントになります。司会が一番評価されると思いがちですが、積極性と協調性がしっかりできていればどの役割になってもきちんと評価されます。
チームの一員として、自分の役割を全うする意識がなによりも大切です。
グループワークの役割や進め方は、以下の記事でも詳しく説明しているので、ぜひ参考にしてください。
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メンバーの意見にはしっかり反応する
実際の仕事では、自分の意見を通すよりもチームとして成果をあげることが最も大切になります。そのため、グループワークでも同じように、周りの意見を取り入れ、チームで結果を出すことを意識しましょう。
自分の意見を出すことはもちろん大切ですが、相手の意見を無視して押し通すのはマイナス印象です。他人の意見を聞き、柔軟に対応することができれば、人事担当者へのアピールにつながります。
分からないことは確認する
グループワークで分からないことがあると、話し合いや取り組みについていけなくなる可能性があります。ついて行けなくなるとグループ全体に迷惑をかけることにもなりかねません。
分からないことがあれば勇気を出して確認しましょう。あなたと同じように分からなくて困っている人もいるかもしれません。
疑問点を確認することで、論点があらためて整理されることもあります。積極的に質問し、チームに貢献できるように努めましょう。
分からないからといって、発言を控えていると評価も下がってしまいます。分からないことは積極的に質問し、まずは議論への参加を目指しましょう。
インターンシップのグループワークで活躍しよう
インターンシップでグループワークを取り入れている企業は多くあります。企業は組織やチームで業務を遂行するため、グループワークを取り入れることで協調性を見ているのです。
一人ひとりの能力はもちろん重要ですが、仲間とコミュニケーションを取ることでさらに大きな成果を生み出せます。そのため、インターンシップでグループワークがあれば、積極的に意見を出し、他のメンバーの意見にも耳を傾けるようにしてください。
本記事を参考にグループワークにおける役割やコツを理解し、人事担当者からの高評価につなげましょう。
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