
インターンシップへ参加する目的や意味とは?メリットや達成するコツも紹介
就活をしていると、インターンシップという言葉をよく耳にしますが、実際に参加する目的や意味が分からないという人も多いのではないでしょうか。また、「インターンシップに参加する必要性があるのか」と疑問に感じる人もいるでしょう。そこで今回、インターンシップへ参加する目的や意味について紹介します。参加するメリットや、目的を達成させるポイントについても解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
学生がインターンシップへ参加する目的や必要性とは
学生がインターンシップへ参加する目的や必要性は、主に以下の7つが挙げられます。
- 業界や企業への理解を深めるため
- 就活に向けて対策するため
- 自己分析に活用するため
- 企業との適性度を確認するため
- 自分の能力を確認するため
- 自分の視野を広げるため
- 人脈を広げるため
インターンシップに参加することで、業界や企業の他自分自身に関する理解も深まるため、就活をスムーズに進められます。
業界や企業への理解を深めるため
インターンシップに参加することで、関心のある業界や企業への理解を深めることが可能です。また、自分が就きたいと考える業界や企業を把握するという理由で、インターンに参加する人は数多く存在しています。
株式会社ワンキャリアが2024年卒の学生に向けて実施した「夏季インターンシップに関するアンケート」によると、オンラインでインターンシップに参加する目的を「企業理解をより深められると感じる」と回答した学生が89%にも上りました。オフラインでも63%の学生が同理由を挙げており、学生が業界や企業理解へ高い関心を持っていることが伺えます。
参考元:【2024年卒インターンシップの実態調査】オフライン回帰へ意欲的な学生が昨年度比の2倍。
インターンシップでは、実際に職場を訪問し仕事を体験することができるため、中から見た業界や企業への理解が深まります。
他にも、JobQよりインターンに行く意味についての質問の投稿があったので、見ていきましょう。
インターンに行く意味なくないですか?
インターンに行く意味を教えてください。
大学3年です。
インターンの募集、締切が始まっていますが、正直インターンに行く意味がわかりません。
長期→成功したら採用の可能性がある。
自分のいいイメージしてが残る。
反面失敗したら終わる短期→会社説明などがほとんどマイナビやリクナビでインターンインターン言われる理由がわかりません。
職種が知れるだけじゃないですか?
かなりリスク高い博打としか思えません
インターンを通じて、他の学生と交流ができたり、普段接することがない社会人の方々と接する...続きを見る
toBビジネスだったりすると、学生さんにはあまり触れる機会がないわけでして...続きを見る
企業は広く就活生に内定をもらえるチャンスと会社のことを知るヒントを...続きを見る
就活に向けて対策するため
実際に、インターンシップへ参加することで就活に向けて対策することもできます。志望する企業のインターン先で志望意欲を伝えたり内情を把握したりすることで、面接対策につながります。
インターン中に働いている社員の人からアドバイスをもらうことや、人事の人がどのような部分を見ているのか知ることができるチャンスもあるでしょう。
また、優秀な人材を早い段階で獲得したいと考える企業もあるため、早期選考のチャンスにつなげられる可能性もあります。
自己分析に活用するため
グループワークや社内会議など、さまざまな仕事を体験することで自己解析を深めることができます。自分の強みと弱みを発見することで、改めて自分がどのような業種や企業に興味があるのか、もしくは向いているのかを知ることができます。
インターンを通し自己分析を深めることで就活に活用できるため、業種や企業選びに迷っている人は、現場を体験することで見えてくるものがあるでしょう。
企業との適性度を確認するため
希望する企業が決まっている場合、事前にインターンシップを活用することで企業との適正度を確認することができます。
職場を体験しておくことで、その企業の社風が自分に合っているのかを確認したり、求められる実務レベルの向き不向きを把握したりすることが可能です。
こうしたミスマッチを防ぐことにより、入社した後「この企業に合っていないな」と後悔することを避けられるため、インターンに参加する必要性は高いといえます。
自分の能力を確認するため
今の自身の能力がどのくらい企業に通用するのかを把握するためにも、インターンへの参加をおすすめします。インターンに参加し実際の業務に近い作業や課題に取り組んだ際、その企業が求める基準に達しているのかを確認することが可能です。
能力が足りていない場合でも、インターンを通して足りない部分を埋めていくことで自身の成長にもつながります。その他にも、インターンに参加して能力を確認する中で自分の意外な一面を知るきっかけにもなります。
自分の視野を広げるため
職場を体験することにより、学校で教えてくれない知識や経験を得ることができるため、自分の価値観や視野が大きく変化します。
また、長期間のインターンに参加することで多くの知識や実務スキルが身につき、就活に役立てられるだけでなく入社後の業務理解スピードを早めることも可能です。
自身の成長のためや視野を広げたい場合、インターンは最適な機会です。
人脈を広げたり、会社との関係性を深めたりするため
インターンに参加すると、他の学生やインターンシップ先の社員との関わりが増えるため、人脈を広げたり、社員の方との関係性を深めたりするきっかけになります。
他の学生とコミュニケーションを取ることで、就職活動に関するさまざまな情報得ることが可能です。インターンシップで関わった社員の方との関係性が深まれば、「この人とまた仕事がしたい」と入社意欲が高まるきっかけとなるでしょう。
また、社員に顔を覚えてもらうことで入社後スムーズに職場の雰囲気になじめるというメリットもあります。
企業がインターンシップを開催する目的や必要性とは
インターンシップは学生のためだけではなく、企業側にも開催する意味があります。ここでは、企業がインターンシップを開催する目的や必要性について紹介します。主な目的や必要性としては、以下の通りです。
- 入社後のミスマッチを防ぐため
- 求める人材を確保するため
- 社会貢献のため
インターンに参加する場合、企業側の目的を理解しておくことも大切なポイントになります。
入社後のミスマッチを防ぐため
企業がインターンシップを開催する目的として、新入社員が企業とのミスマッチを防ぐためという意図があります。
新入社員が入社し、すぐに離職されてしまうと企業側にとって大きな損失です。実際に、入社後の企業とのイメージギャップによる離職を防ぐためにインターンを開催している企業は多い傾向にあります。
就職みらい研究所が出している「就職白書2022年」にある企業の2023年卒対象のインターンシップの実施目的を見てみると、業界・仕事の理解の促進が89.4%と前年に引き続き非常に高い結果となっています。
参考元:就職白書2022 ~就職活動・採用活動の振り返りと今後の見通し(冊子版)~
学生に業界や会社への理解を深めてもらいながらも、入社意欲のある学生・スキルの高い学生を採用したいという企業の目的が分かる調査結果といえるでしょう。
求める人材を確保するため
インターンシップを通して、求める人材を確保するためという目的の企業もあります。
意欲が高い、スキルがあるなどの人材を確保することは、企業にとってプラスです。そのため、インターンシップを開催するうえで採用を意識する企業も多く存在します。
また、インターンに参加する学生のほとんどが、就職を希望している企業へ応募しています。実際に、Job総研が出している「23年卒 就活実態調査」によると、インターン参加企業への就職を希望しているという問いに「はい」と答えた人が85.7%という結果でした。
参考元:Job総研 「23年卒 就活実態調査」を実施 | JobQ[ジョブキュー]
企業側も、求める人材を確保することも一つの目的であるため、就職を希望する企業先でインターンに参加するメリットは大きいことが分かります。
社会貢献のため
インターンシップは学生に就労意識を身につけることや学びの機会を与えるなど、社会貢献のためという認識があります。
インターンシップは、経済産業省・文部科学省・厚生労働省が連携し「学生が高い就労意識を身につける」ことを狙い、推進している事業の一つにもなっています。このような背景もあり、学生たちの教育支援として企業はインターンで社会貢献活動を行っているのです。
また、インターンシップを導入し社会貢献を行うことで、会社のイメージアップを目指す企業も少なくありません。
インターンシップを有益なものにするためのコツ
インターンシップの意味や必要性が分かってきたところで、インターンシップを有益にするコツについて紹介していきます。インターンを有益にする、主なコツは以下の通りです。
- 事前準備を行う
- 企業研究を行う
- 従業員とコミュニケーションを取る
- 内容を振り返る
- 企業側のインターンシップの意図を理解する
インターンシップへの参加を無駄にしないためにも、参加を検討している学生の方は、ぜひ参考にしてみてください。
事前準備を行う
インターンシップを有意義な時間とするためには、目的設定やスキル習得などの事前準備を行うことが大切です。インターンの期間は限られているため、事前に準備を整えてどれだけ多くのことを学べるのか、積極的に行動することも重要です。
どのように行動していくのかを具体的に目的設定し、準備をしっかりと行うことでインターンは自身にとって大きな糧となります。
企業研究を行う
インターンシップを通して、その企業がどのような事業を展開しているのか、どんな仕事に取り組むのか、どのようなスキルを習得できるのかなどの企業研究を行うことが大切です。
企業研究を行うことで、面接などの就活に役立てることもできるため、インターンを有効活用するには企業研究は必須となります。
従業員とコミュニケーションを取る
従業員とコミュニケーションを取ることも、インターンを有益にするコツの一つです。実際の仕事場を体験することで、仕事に取り組む従業員と有意義な時間を過ごせる機会にもなります。
インターンでは仕事の場だけでなく、グループワークで発表するなどのアウトプットをする場もあるでしょう。そのため、従業員に質問するなどをして積極的にコミュニケーションを取り、知識や経験を積むことが大切です。
内容を振り返る
インターンに参加し、内容を振り返ることも大切なポイントとなります。理由は、インターンはゴールではなく就活の中の通過点に過ぎないからです。参加しただけで満足するのではなく、どのようなスキルや経験が身についたのか確認して記録することが大切です。
事前に、インターンで学びたいことや成長したいことを項目に挙げておき、インターン後どのくらい達成できたのかを自己分析すると良いでしょう。このように、内定獲得に向けてインターンを振り返り、就活対策を行うことが大切です。
企業側のインターンシップの意図を理解する
企業が、インターンシップを開催する意図を理解しておくことも大切です。
前述したように、企業は目的を持ってインターンシップを開催しています。例えば、優秀な人材を早い段階で獲得したいと考えている場合、インターンは自分をアピールできる大きなチャンスにもなります。
このように、どのような意図でインターン活動を行っているのか理解することで、どんな人材を求めているのか理解することが可能です。また、企業の求める人物像が明確になった場合、就活にもつながります。
インターンに参加する目的を明確にしよう
インターンは大きく3つに分類されます。
- 1day仕事体験
- 短期インターンシップ(2-3日/1週間前後)
- 長期インターンシップ(1ヶ月以上)
それぞれ特性が違うので、目的に合わせてエントリーしましょう。
1day仕事体験
色々な業界を見て視野を広げたい人にオススメです。選考ハードルも低く参加しやすいですが、情報は広く浅くなりがちな要素もあります。
短期インターンシップ
志望業界がある程度決まっている人にオススメです。開催企業のカルチャーを感じることや、社員の方ともコミュニケーションの機会も多く働くイメージが湧いてきます。また内容によっては早期選考で早めの内定獲得のチャンスもあります。
ただし人気企業は選考倍率が高く、エントリー企業を絞りすぎると参加できない可能性があるため、注意が必要です。
長期インターンシップ
志望業界が明確にイメージできている人にオススメです。入社後のギャップは解消されやすいですが、1社参加すると非常に時間を消化するため、方向転換する場合はタイミング見極めが重要なポイントになります。
どのインターンも参加することで、企業理解や業界理解が進みます。
ただ、参加するには非常に時間を要します。闇雲にエントリーするのではなく、インターンに参加する目的を明確にしてからエントリーしましょう。
インターンシップの目的でよくある質問
インターンシップの目的でよくある質問は、以下の通りです。
- インターンシップで何を求める?
- インターンシップの価値は?
インターンシップを有意義にするため、よくある質問と回答を理解しておきましょう。
インターンシップで何を求める?
インターンシップに参加し何を求めるのか人によって異なりますが、前述したように以下の7つが挙げられます。
- 業界や企業への理解を深めるため
- 就活に向けて対策するため
- 自己分析に活用するため
- 企業との適性度を確認するため
- 自分の能力を確認するため
- 自分の視野を広げるため
- 人脈を広げるため
インターン先でどのようなことを学びたいのか、何がしたいのかを明確にすることで、自身の求めるものが見えてくるでしょう。
インターンシップの価値は?
インターンシップは、学生側にとっても企業側にとっても大きな意味や価値を持っています。学生にとっては、企業への理解を深めるきっかけとなったり、自己分析や自身の能力を確かめられる貴重な場となっています。
さらに、希望する企業のインターンに参加することで、企業の社風や職場の雰囲気を体験することができるため、入社後のミスマッチを防ぐことも可能です。また、インターンに参加した企業で面接や採用面で有利になる可能性もあるため、学生にとってインターンシップは大きな価値があるでしょう。
インターンシップには目的を持って取り組もう
学生にとってインターンシップは、多くの目的や必要性を持っています。業界や企業、自己理解が深まり、納得感を持った就活ができるようになります。インターンシップに参加する際は、知りたいことや体験したいことを明確にした上で、参加することでより有益なものにすることがかのです。
また、企業がどのような意図でインターンを開催するのかを理解することで、就活に役立てることができます。この記事を参考に、インターンの参加に迷っている人は、ぜひ積極的に参加してみてください。
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