search
ログイン質問する
dehaze
岩手県大船渡市 男女共同参画

【岩手県大船渡市×男女共同参画】「男女共同参画」に取り組み続けて約40年!『大船渡市』で起きた変化とは?

『大船渡市』について新沼さんに取材!男女共同参画の取り組みについて、気になるポイントをお聞きしました。

SDGsの観点から『大船渡市』に注目!

15382_SDGs_男女共同参画_大船渡市_見出し1
JobQではSDGs目標5「ジェンダー平等を実現しよう」の視点から、男女共同参画に取り組む自治体を取材していきます。

今回ご紹介するのは、『大船渡市』。
岩手県の沿岸南部に位置し、比較的温暖なまちです。
2015年に「東北で住みたい街3位」、2017年に「住みたい街ランキング東北5位」に選ばれています。

それでは『大船渡市』の男女共同参画の取り組みについて、大船渡市協働まちづくり部 男女共同参画室次長 新沼 優さんに詳しくインタビューをしていきます!

「暮らし続けたいまち大船渡」を目指して

15382_SDGs_男女共同参画_大船渡市_見出し2
編集部
『大船渡市』では男女共同参画に向けて、どのような取り組みをしているのでしょうか。

新沼さん
SDGs(持続可能な開発目標)の基本目標に、「ジェンダー平等」がありますよね。
基本目標にも掲げられているように、今、家庭生活や経済活動など現代社会のあらゆる面で男女共同参画が重要度を増しています。

『大船渡市』でも男女共同参画社会の実現に向け、以下のようなさまざまな取り組みを進めています。

  • 女性活躍機会の創出やキャリアアップに係る意識啓発
  • すべての人のワーク・ライフ・バランスの改善
  • 多様な性的指向・性自認への理解促進
  • 多様な働き方に対応する職場環境の改善支援

本市は「誰もが自分らしさを互いに認め合い、暮らし続けたいまち大船渡」を掲げています。
男女共同参画が実現した社会は、性別や年齢などにかかわらず、誰もが自分らしく活躍できる社会であるとともに、誰もが暮らしやすい「まち」であると考えているからです。

推進にあたっては地域社会、家庭、職場の3つの視点を持っています。
「自分らしさが輝く地域社会の形成」、「ともに支え合う家庭生活の実現」、「安心して働ける魅力ある職場環境づくり」の3つの柱を基本として、それぞれの目標達成に向けた取り組みを展開しています。

男女共同参画に取り組みはじめたのは昭和59年!

15382_SDGs_男女共同参画_大船渡市_見出し3
編集部
男女共同参画へ取り組みはじめた経緯を教えてください。

新沼さん
本市が男女共同参画社会に取り組みはじめたのは、昭和59年のことです。
男女共同参画社会について市民から広く意見を聴くため、「大船渡市婦人懇談会」が設置されました。

平成7年度には、現在の男女共同参画室の前身となる「女性政策推進室」を設置。
男女共同参画社会を考えるフォーラムや、国の男女共同参画審議会委員との意見交換会などを開催しました。
さらに地域で男女共同参画社会づくりを推進するため、県内でいち早く男女共同参画宣言都市となっています。
平成8年度には、本市において第1回全国男女共同参画宣言都市サミットを開催しました。

その後、平成13年度には「大船渡市男女共同参画推進条例」を制定し、平成15年度に方針や具体的な事業などを体系的にまとめた「大船渡市男女共同参画行動計画」を策定しました。
改定を行いながら、現在に至るまでさまざまな取り組みを計画的に進めています。

注力している女性活躍推進に向けた取り組みとは?

15382_SDGs_男女共同参画_大船渡市_見出し4
編集部
貴所では女性活躍推進に関するイベントや講座に注力されているそうですね。
詳しく教えてください。

新沼さん
とくに女性のキャリア形成や男女共同参画のサポーター養成に注力しています。
これは本市だけでなく、岩手県や岩手県男女共同参画センター、岩手大学と連携しながら進めてきました。

3つの講座を紹介します。

1つは「女性のためのキャリアデザイン講座」です。
自己探索やコミュニケーション術、ビジネスマナーなどを学んでいただくプログラムです。

キャリアに自信を付け、今後の人生をいきいきと歩むためのヒントが見つかればと思っています。

2つ目は「女性のキャリア形成支援リカレントプログラム」です。
主に事業所に勤めている女性のキャリアアップや企業の活性化などを目的としています。
将来職場でリーダーシップを発揮するため、必要な知識や人脈の形成なども含めたプログラムです。

3つ目は「男女共同参画サポーター養成講座」です。
自分ごととして男女共同参画社会に向けた活動などを行う「男女共同参画サポーター」を養成しています。
講義内容は身体と心に関すること、生き方・働き方の多様性などです。
中にはワーク・ライフ・バランスの改善や、アンコンシャス・バイアスについて学ぶ機会もあります。

また新たな取り組みとして「おおふなと市民ミーティング~Make a Happy OFUNATO!~」を開催します。
令和5年度からスタートする取り組みで、誰もが暮らしやすいまちを目指して話し合える「場」をつくる取り組みです。
年代や性別も異なる市民が集い、ワーク・ライフ・バランスやジェンダー平等、女性活躍促進など、自由に話します。
話し合いの中から生まれたアイデアが新たな活動の実践につながればと考えています。

市民からの自発的な活動が活発に!取り組み後の変化

15382_SDGs_男女共同参画_大船渡市_見出し5
編集部
男女共同参画の取り組みによって、市民からどのような反響がありましたか?

新沼さん
男女共同参画に取り組む市民団体が主体となり、自発的な活動が活発化していると感じています。
たとえばSDGsやジェンダー平等に関する市民向け講座や、子ども食堂の開設などです。

過去には男女共同参画の推進は「女性の権利を守るもの」と捉えられる時代もありました。
しかし近年では「性別にかかわらず誰にとってもが生きやすい社会につながるもの」との認識が広がりつつあります。
その結果、男性の参加も増えてきています。

とはいえ、女性が活躍しやすい社会にはまだ一歩及びません。
男女共同参画社会に関する各種統計やアンケート調査の結果をみると、依然として「社会通念・慣習・しきたりにおいて男女の地位が不平等と感じている人の割合」が高いです。

また男女共同参画を取り巻く環境は、時代とともに常に変化しています。
性別による固定的な役割分担意識の払拭やワーク・ライフ・バランスの改善も進んできています。
加えて男性の育児休業取得率の向上や、多様な性的指向・性自認へ理解も進んできました。
そうした変化を踏まえながら、誰もが暮らしやすい「まち」に向け前進していきたいです。

誰もが暮らしやすい環境は、自身も暮らしやすい環境

15382_SDGs_男女共同参画_大船渡市_見出し6
編集部
「男女共に働きやすいキャリアの実現」に興味を持つ読者に向けて、メッセージをお願いします。

新沼さん
男女共同参画社会が目指す「働きやすさ」とは、職業生活のみで達成できるものではありません。
その基盤となる家庭生活も重要です。
働きやすいキャリアを実現するには、自身のワーク・ライフ・バランスの改善も必要な視点でしょう。

仕事のみならず一人ひとりが家庭的なスキルを身に付け、実践することからはじめませんか。
これが男女ともに「働きやすさ」や「仕事と家庭・社会活動の両立」へつながる一歩だと考えています。

男女共同参画は決して他人ごとではなく、誰にとっても必要なものです。
またライフステージの変化なども、ワーク・ライフ・バランスに大きな影響を与えます。

ぜひみなさんも多様な視点から現在を見つめてみてください。
「誰もが暮らしやすい環境は、自身も暮らしやすい環境」だと思ってこれからの将来像を描いていただければ嬉しいです。

まとめ

取材を終えて、大船渡市は長い年月をかけて「誰もが暮らしやすい環境」に向けて取り組んでいるのだと思いました。
取り組みの詳細が知りたい方は、『大船渡市』をぜひチェックしてみてください。

 

大船渡市
▶︎HPはこちらから!

大船渡市
▶️男女共同参画の取り組みはこちら!

▼JobQのSDGs特設ページはこちら!


SDGsへの取り組み | JobQ[ジョブキュー]

この記事に関連するQ&A

すべて見る
レクタングルバナー
JobQ Townでは仕事にまつわる
あらゆる疑問を匿名で質問できます
Q&A16,000件 / 回答数35,000件
約90%の質問に回答が寄せられています。
googleGoogleで登録して質問する
lineLINEで登録して質問する
メールアドレス・別アカウントで登録
関連するタグ
レクタングルバナー
JobQ Townでは仕事にまつわる
あらゆる疑問を匿名で質問できます
Q&A16,000件 / 回答数35,000件
約90%の質問に回答が寄せられています。
googleGoogleで登録して質問する
lineLINEで登録して質問する
メールアドレス・別アカウントで登録