望まない異動での退職！拒否できる5つのケースや会社都合になるかを解説

人事異動を希望していない方や、遠方に異動になった場合などでは、「人事異動をせずにそのまま退職したほうがよいのでは」と悩むこともあるでしょう。

人事異動が発生した際は、一方的に命令に従わなければならないわけではなく、正当な理由があれば拒否することもできます。

例えば、

• 介護の必要な親がいるなどの家庭の特別な事情
• うつ病などの深刻な病気にかかっている
• 意味のない人事異動や権利を濫用した人事異動
• 職種や勤務地などが限定された契約を結んでいるなど

上記のようなケースでは人事異動を拒否することができます。

会社との話し合いがうまくいかないときは、人事異動を拒否し会社を辞めて、退職したり、転職したりするのも方法のひとつです。

ただし、人事異動を理由に会社を退職する場合は、会社側にも少なからず損失やリスクがあることも頭に入れて判断しましょう。

JobQにある異動に関する質問をご紹介します。

当初と違う配属先になったのですがどう思いますか？

求人が届いて、勤務地が地元で転勤はないか？と確認し、研修1週間は隣の市に通ってもらうけど、勤務地は地元ですと言われていたのに、入社式で違う勤務地に配属されました。

これっておかしくないですか？こちらからは何も言えないのでしょうか？

会社の規模や業界によって違いますが、残念ながら会社はそんなもんです。

何も言えません。…続きを見る

基本的に、自分の望む異動が出来る会社は少ないのが現状です。また、以下のようなケースもあります。

人事異動って拒否出来るんですか？なんて断れば良いのでしょうか？

４月に人事異動が発表されるおんですが、
どうやら企画職への異動が命じられるみたいです。

今は営業を任されていて、正直このままプレイヤーとして仕事していきたいと考えています。
社内ポジション的には、企画職の方が上のポジションではあるのは確かですが、

企画職ではなく、外で仕事をしたいです。会社から評価されているのは十分嬉しいのですが、

人事異動って拒否してもいいのでしょうか？その際は、なんと断ればいいでしょうか？

うちの会社ですと「異動したい」「異動したくない」が前年度の面談で確認され、

異動したくないといったばあいは…続きを見る

希望と異なる配属が決まっても会社の命令に従うのが一般的です。

企業との話し合いで異動がなくなるケースは少ないため、退職の道を選ぶ方もいます。

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拒否できない理由は人事異動の仕組みにある

人事異動に法的な定義づけはありません。そのため、会社の規定により異動の方針や考え方が異なります。

一般的には「配置転換」「出向」「転籍」の3つのパターンが「人事異動」に該当します。概要は以下の通りです。

• 配置転換：勤務地や職務内容などを変更すること
• 出向：雇用先は変えずに、勤務先を変更すること
• 転籍：雇用先との契約を終了させ、別の企業と雇用契約を結ぶこと

人事異動の目的は、従業員や企業全体の成長です。

人材を適材適所に配置し企業の生産性を向上させることや、知識や経験を持つ従業員を新たに配属してナレッジを共有することなどを目的として行われます。

そのため、異動の命令を拒否したり、話し合いによって解決させたりすることは難しいといわれています。