
インフラ企業とは?転職希望者にとっての魅力と向き不向きについて
インフラ企業と聞くと、なんとなく安定していそうなイメージや、その一方で震災やオリンピックで大変そうなイメージがありますよね。では、実際のところはどうなのでしょうか?そこで今回は、インフラ企業とはそもそもどんな企業なのか、その魅力や向き不向きについてお伝えしていきたいと思います。
インフラ企業とは
まず、「インフラ企業」はどのような企業なのでしょうか?
この業界は、電気・ガス・水道・下水道・鉄道・道路・通信網などの社会基盤を取り扱います。
人気インフラ企業
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JR各社
(東日本旅客鉄道株式会社・西日本旅客鉄道株式会社・日本貨物鉄道株式会社など)
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NTT各社
(日本電信電話株式会社)
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電力会社各社
(東京電力ホールディングス株式会社・中部電力株式会社・関西電力株式会社など)
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NEXCO各社
(東日本高速道路株式会社・中日本高速道路株式会社・西日本高速道路株式会社など)
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ガス関係会社
(東京ガス株式会社・東邦ガス株式会社・大阪ガス株式会社・西部ガス株式会社など)
が挙げられます。
「インフラ企業」は、理科系学生が大学で学習した技術・理論を業界で役立てるケースが多いため、就職先として志望する学生が多い現況です。
この「インフラ企業」は自社内だけでは基盤設計・整備が出来ず、施工協力会社を多く抱えています。
プロジェクトに配属されると社内外とのコミュニケーションが多く、単に専門技術や知識だけで業務は勤まりません。
社交性と協調性を持ちなから専門知識が活かされる業界です。
現状や今後の将来性について
「インフラ」と言う用語をよく見聞きします。
IT業界で従事されている方々は常時使用している用語です。
「インフラ」とは何を意味する用語なのでしょうか?
インフラとは
「インフラ」とは、インフラストラクチャー(infrastructure)を略した用語で、「下部構造」という意味です。
現在は、「産業や生活の基盤となる整備させた施設」を「インフラ」と称しています。
「インフラ」とは、道路・鉄道・上下水道・送電網・港湾・ダム・通信施設などの「産業の基盤となる整備された設備・施設」の事を総称しています。
インフラ事業の現状と将来性
さらに学校・病院・公園・福祉施設など「生活の基盤となる整備された施設」を含んで現状、「インフラ」を使用しています。
「産業の基盤」「生活の基盤」ともに「社会で共有する設備・施設」である事が特徴です。
例えば、個人所有の住宅は生活基盤ですが、「インフラ」とは称しません。
自治体がニュータウンを造成・整備するような場合は、共有的な生活基盤ですので「住宅インフラ」などと称します。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、高度経済成長期に造られた道路・橋・トンネル・首都、高速・高架鉄道などは、老朽化による危険性が指摘されていて、将来性が危ぶまれています。
インフラ系は将来安定しているのでしょうか。
インフラ企業は年収水準が高く企業の安定性も高いというのは本当ですか?
大学四年生です。
どこの企業で働こうかで悩んでいるのですが、
インフラ系の企業は業界の売上も安定しているし、待遇がよく年収水準がいいということを友人から聞いたのですが、それって本当なのでしょうか。
日系の工学系一部上場企業の研究職に進もうか、インフラ業界の企業へ就職しようかで悩んでいます。
インフラは人件費だけではなく、
マイグレーションによる什器購入特需などがあるので、プログラマーより安定はしますが
基本は…続きを読む
とのことでした。
インフラ企業は安定している、と言えます。
インフラ企業の魅力とは
「インフラ」企業の魅力は何でしょうか?
前章で説明した通りに日本を代表する大手企業が多くあります。
インフラ企業の魅力は福利厚生にある
大手企業の魅力とは、第1には、福利厚生が充実していることです。
JR各社などは自社の乗車料金は無料です。また、社宅が充実しています。
直営や提携しているホテルは大幅な割引を受けられます。
待遇面も魅力的
次は、勤務体系が厳密に管理されています。
企業により相違はありますが、平均17時~21時頃には帰路につけます。
最後は、最も重要な報酬です。
年功序列で、役職が付くと給料が大幅アップするようです。
元国営企業が多いため、年功序列制度は根強く残っています。
重要な給料は年々上がり、役職が付く年齢(35~45歳)には給料が大幅アップする事が多くあります。
年収も1000万円以上を目指すことができます。
以下の記事からより詳しい、インフラ企業の仕事や魅力を調べることができます。
インフラ企業とは?仕事や魅力を詳しくご紹介【企業研究】
向いている人や向いていない人
向いている人の特徴
「インフラ」企業に就職したら定年まで就業できれば、退職金や企業年金など多くの恩恵を受けることが出来ます。
「インフラ」企業に向いている方々と向いていない方々を比較してみましょう。
①社会貢献がしたい人
向いている方々は、第1に、社会貢献がしたい方々です。
公共財を扱う業務・業界ですので、社会貢献度は高位です。またビッグプロジェクトに携わる事が可能になります。
②手に職をつけたい人
第2に、手に職を付けたい方々です。「インフラ」企業は専門的な知識を勉強して、発注者の立場で、計画・設計・施工・運用管理まで幅広く関わる事が可能になります。
③やりがいを重視する人
第3に、やりがいを重視する方々です。「地図に残る仕事」とよく言われます。
長い間自分のやり遂げた事が建造物や設備として活躍します。
また鉄道などの公共交通機関は、人々の命を預かる企業ですので、やりがいは充分過ぎるほどあります。
向いてない人の特徴①
向いていない方々は、第1に、多岐に渡る業界と絡んで仕事をしたい方々です。「インフラ」業界は卒業学部や同業種で就業した人が集まる傾向があります。就業する環境は良い条件ですが、刺激を求める方々には不向きです。
②業務のスピード感を重視する人
第2に、業務のスピード感を重視する方々です。
失敗は許されず、確実性が求められることに加え、競合が希少のため自然と仕事は穏やかな環境になります。
ですが、実際にインフラ企業に向いているかどうかは、企業の社風によっても変わってくると言えるでしょう。
インフラ企業への転職で迷っている方は、まずどのような企業があるのかリクルートエージェントやdodaといった大手転職エージェントに相談してみるのがよいと言えるのではないでしょうか。
▶ doda公式サイト:https://doda.jp/
インフラ企業の総括
「インフラ」企業は、安定した生活を望む方々にはお勧めの業界です。
2011年3月の東日本大震災で東京電力・福島第一原子力発電所で、世界的にも最悪な事故が発生しました。
事故前までは、東京電力は超優良企業で株価も安定した投資にも適した企業でした。
しかし、経営者側は適切な安全対策の判断を怠った結果、奈落の底に落ちました。
東京電力のようなケースは100年~1000年に一度の不運です。
東京電力以外の「インフラ」企業は安定して、社会基盤を整備する重要な業界です。
就職・転職には、非常にお勧めの業界です。
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