
【基本給が低い】デメリットと年収を上げるための方法を解説
皆さんは給与明細の「基本給」という欄を確認していますか?たとえ額面で大きな収入を得ていたとしても、基本給が低いままであれば様々なデメリットが出てくる可能性があります。果たして、どのようなデメリットや年収を上げる方法とは何があるのでしょうか。今回は「基本給が低いこと」について解説してきます。
基本給の平均金額
給料の総額を見ている人は多いと思います。しかし、基本給について深く考えている人は多くはないのでしょうか?
基本給は、給料の総額や生涯賃金を高める上で非常に重要な存在です。ここではまず、年代別の基本給について詳しく解説します。
20代は20~25万円
20代の場合、20万円から25万円が一般的です。20代の5割ほどが集中しているボリュームゾーンです。
基本給が20万円を下回っている場合、基本給の水準が低いと考えた方がよいでしょう。
30代は30万円
30代であれば30万円が一般的な基本給の水準となります。しかし、30代になっても基本給が20万円代前半である、という人もいます。
30代になることには基本給を30万円に乗せる、というところを一つの指標にすると良いでしょう。
女性は男性よりも5~10万円低い
男女平等化が進められているとはいえ、未だに女性の基本給が低い状況が続いています。
女性と男性とでは、基本給に5万円から10万円の差があります。
基本給が低いデメリット
基本給が低いと、さまざまなデメリットを被ることになります。
基本給が、残業代やボーナスなどの支給額計算に必ず絡んでくるからです。基本給が1,000円程度変わるだけでも、年間の所得に大きな変動あります。
ボーナスが低くなる
さきほども触れたように、ボーナスの支給額が低くなります。
ボーナスは、基本給を基準にして決定されます。手当や残業代などは、ボーナスの計算には関与しません。純粋に基本給×任意の月数という式を用いて算出されます。
したがって、基本給が高くないと、ボーナスの支給額は高くなりません。
残業代が低くなる
残業代も、基本給を基準にして一時間あたりいくらかが決まります。
仮に基本給が30万であれば、残業代は2,250円程度です。一方で、基本給が20万だとすると、残業代は1,500円程度に抑えられてしまいます。
一時間あたりの差は、750円とさほど大きなものではありません。しかし、年収や生涯収入というような観点で見れば、収入に大きな差がついてしまいます。
退職金が低くなる
退職金も、基本給を基準として金額が算出される場合が多いです。
したがって、基本給が低ければ低いほど退職金も低くなるという仕組みになっています。
企業が基本給を低くする理由
企業が基本給を低くする理由はさまざまなものがあります。
ここではその理由について詳しく解説します。
人件費を払う余裕がない
まず考えられるのが、人件費を多く払う余裕がない、という理由です。
基本給が高ければ高いほど、企業が負担する人件費は増加します。基本給をたった1,000円上げただけでも、一気に会社経営が傾いてしまう状況である、ということも珍しくありません。
基本給を低く設定し、代わりに「調整金」や「手当」などで埋め合わせしている企業が非常に多いです。
仮に調整金や手当の名目での支給が多く、基本給が低いのであれば、注意が必要です。なぜなら、基本給が上昇することによるボーナスなどの手取りが低くなってしまうからです。
収入を上げたいのであれば、調整金などの名目でごまかさずに、きちんと基本給を払う企業に勤めるべきです。
一度上げたら下げにくいから
労働基準法では、「基本給を下げるには、会社と労働者双方の同意が必要である」と定められています。つまり、一度基本給を上げてしまうと、簡単には下げることができないのです。
労働者にとって、基本給を下げるという打診は受け入れがたいものです。このような法律的な背景もあり、基本給を上げることに慎重な企業が多いです。
年収を上げるには
上記してきた内容を読めば、基本給が年収を上げることに対して非常に重要な存在であることがわかるでしょう。
基本給が少しでも上がれば、年収も大きく上がります。ここからは、年収を上げる方法について詳しく解説します。
今の会社で昇進する
今の会社において昇進すれば、たいていの場合は基本給が上がります。したがって、年収も上がります。
ただし、係長、課長になると残業代が発生しないというケースも珍しくはありません。結果として、トータルの年収が下がってしまうということはよくあることです。
昇進することにより年収を高めたいのであれば、係長、課長クラスでは不十分かもしれません。部長や専務まで昇り詰めるくらいのつもりで望みましょう。
副業をする
今の会社において昇進が難しい、あるいは基本給の向上が見込まれない場合は、副業もひとつの手です。
現在では、Twitterやアフィリエイトブログ、YouTubeなど様々な形態の副業収入を作ることができます。特にアフィリエイトブログやYouTubeなどは、成功すれば会社からの給料以上に稼ぐことも可能です。
他にも、クラウドソーシングやアルバイトなど、出来ることは沢山あります。
しかし、できることならば「ストック型」の副業をするようにしましょう。YouTubeやアフィリエイトブログは、一度投稿すれば勝手に「働いてくれる」ストック型の仕事です。
十分なストックを作ることが出来れば、多額の自動収入を作ることが可能です。
年収の高い会社に転職する
今の会社において昇進が難しい、基本給の向上の見込みがないのであれば、転職も選択肢に入ります。
もちろん、基本給が高い会社への転職を目指しましょう。
まとめ
基本給は、年収を考える上で非常に重要な要素です。なぜなら、ボーナスや残業代、退職金などを計算するさいの基準として用いられるものだからです。
たとえ基本給がわずかにしか上がらなくても、年収ベースで見れば大きな変化があります。
基本給は、20代であれば20万円から25万円がベースラインです。30代であれば30万円葉欲しいところです。
企業は、基本給を低くする傾向があります。基本給が高すぎると人件費がまかなえなくなるというのが最大の理由です。また、基本給は一度上げると下げづらいという点が、基本給を上げづらくしています。年収を高めたいのであれば、基本給を上げることが重要です。
昇進を重ねれば、基本給が上がって年収も伸びるでしょう。基本給の上昇が期待できないのであれば、副業や転職も選択肢に入ってきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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