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年功序列 賃金

【年功序列賃金の基礎知識】崩壊し始めた背景についてなど紹介します

年功序列賃金とは、年功序列を採用している企業の賃金制度のことであり、年功序列賃金の対極にあるのが成果主義賃金です。この記事では、年功序列賃金のメリットとデメリットを説明し、年功序列賃金が崩壊し始めた背景などについてご紹介していきますので、是非参考にしてみてはいかがでしょうか?

visibility493 |

年功序列賃金の基礎知識

年功序列賃金について理解するには、年功序列とは正反対の成果主義について知っておくことが必要です。

ここでは、年功序列賃金の基礎知識を説明し、成果主義との違いを解説します。

年功序列とは?

年功序列とは、勤続年数や年齢に応じて役職や賃金が決まる人事制度であり、同じ会社に長く勤めるほど賃金が上昇します。

入社してしばらくは役職は与えられず賃金も低いですが、勤続年数が増えるにしたがって昇進し、賃金も高くなってきます。

年功序列を導入している企業の多くは終身雇用制も導入しており、社員は定年退職をするまで働くことができます。

これにより、安定雇用が可能になり、社員は安心して働くことができるようになります。

成果主義との違い

成果主義は年功序列とは異なり、勤続年数や年齢よりも仕事での成果が重視され、成果を出して会社に貢献すると昇進や賃金アップにつながります。成果を出せば、勤続年数や年齢に関係なく昇進して賃金もアップするため、若手社員や中途入社の社員のモチベーションが高まります。

年功序列だと20代の社員の賃金が40代の社員の賃金よりも高くなることはありませんが、成果主義だと20代の社員の賃金と40代の社員の賃金が逆転することもあり得ます。

また、年功序列だと、自分よりも年下の社員が上司になるようなことは少ないですが、成果主義だと自分よりも年下の社員が上司になることがあります。

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年功序列賃金のメリットとデメリット

年功序列賃金には良い面と悪い面があり、双方を知っておくことが必要です。

ここでは、年功序列賃金のメリットとデメリットについて解説します。

メリット

年功序列賃金のメリットは、成果などに関係なく、勤続年数が増えるにしたがって賃金が自動的に上昇することにあります。

年功序列賃金は20代の若手社員の頃は低いですが、子供の教育費などで最もお金がかかる30代後半~40代になると賃金が上昇します。

賃金が上昇するだけでなく、年齢に応じた役職に就けますので、比較的楽に出世することが可能です。

企業にとっては、優秀な人材を募集しやすく、年功序列賃金の会社は社員の定着率が高い傾向があります。社員は定年退職を迎えるまで同じ会社でずっと働くことができ、会社への帰属意識や愛社精神が高まります。

デメリット

年功序列賃金のデメリットは、仕事での成果よりも勤続年数や年齢といった要素が重視されるため、実力のある若手社員は人事評価に不満を抱くことがあります。

若いうちからしっかりとお金を稼ぎたい人には成果主義の方が有利ですので、年功序列の人事評価に不満を抱く若手社員は転職をしてしまうことがあり、優秀な人材の流出を招きます。

企業が年功序列賃金を維持するには、膨大な人件費が必要であり、人件費が企業収益を圧迫し、国際競争力が低下する恐れがあります。

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成果主義賃金のメリットとデメリット

年功序列賃金と対極にあるのが成果主義賃金ですが、成果主義賃金もメリットとデメリットがあります。

ここでは、成果主義賃金のメリットとデメリットを説明します。

メリット

成果主義賃金のメリットは、成果を出せば出すほど賃金が上昇することにあります。営業マンだと、商品を売れば売るほど賃金がアップするため、仕事に対するモチベーションが高まります。

より高い成果を出すために新しいことにチャレンジする意欲も湧き、どんどん上を目指すことができます。

成果主義賃金は企業にとってもメリットがあり、成果を出せない社員の賃金を低く抑えることで、無駄な人件費を削減することが可能です。

人件費を減らすことで国際競争力が増し、労働生産性も向上します。

デメリット

成果主義賃金のデメリットは、成果を出せないと賃金が上昇しないため、焦るあまり強引な営業をするなど、コンプライアンスの低下を招くことがあります。

また、成果主義賃金の会社は社員同士でも競争を煽るため、人間関係がギクシャクして、社内が殺伐とした雰囲気になりやすいです。

成果主義は一見合理的な人事評価ができそうですが、合理的な人事評価ができるのは成果が数字になって現れる営業部門などに限られており、事務職などのバックヤードの部門は成果をどのように判定すればよいのかが難しいという問題があります。

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▶︎【年功序列と成果主義の割合について】メリット・デメリットは?

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年功序列賃金が崩壊し始めた背景

年功序列賃金は1980年代頃までは有効に機能していましたが、現在では年功序列賃金は崩壊を始めています。

ここでは、年功序列賃金が崩壊し始めた背景について解説します。

日本経済の低迷

年功序列賃金は日本経済が右肩上がりで成長していた時には維持できていましたが、日本経済は低迷を続けており、年功序列賃金を維持することが困難になっています。

今後、日本経済が高度経済成長の時代みたいに二桁成長をするようなことは考えられないため、無駄な人件費を削減できる成果主義賃金に移行する企業が増えると予測されます。

少子高齢化

日本では少子高齢化が進行しており、今後は若者がどんどん少なくなり、高齢者がますます増えることが確実視されています。

日本企業も社員の高齢化が進んでおり、年功序列賃金だと数多くの高齢の社員を支えるために、膨大な人件費が必要になってきます。

多くの日本企業は国際競争力が低下しており、年功序列賃金を維持するのに必要な人件費を捻出することが難しくなっています。

年功序列賃金を維持できなければ、成果主義に移行するしか企業が生き残る道はありません。

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まとめ

年功序列賃金は勤続年数が長いベテラン社員ほど有利な賃金制度であり、実力のある若手社員は成果主義賃金の方がメリットが大きい場合があります。

日本では長年にわたって年功序列賃金が主流でしたが、日本経済の低迷や少子高齢化などで、年功序列賃金を維持することが難しくなっており、成果主義賃金に移行する企業が増えてきています。

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