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元人材業界、現在は人事の仕事をしています。現在は中国に駐在しています。 さて、まさに私への質問かというような内容でしたのでお答えしたいと思います。 結論から言うと、人材業界から人事への転職自体は、不可能ではありません。私自身そうですし、人材業界出身の人事の人というのはそれなりにいます。 ただし、人事でどのようなキャリアを描きたいかによって、次のキャリアを人材エージェントにするのが正解かどうかは分かれると思います。 簡単に言うと、次のキャリアを人材会社にした場合、その後の人事としてのキャリアは「(中途)採用担当者」になります。なぜかというと、人材会社在籍者は採用する側からみると「営業力とリクルーティングの能力を持った人」なので、採用担当以外の「労務」「人事制度」「人事企画」などのポジションでは募集の対象にならないからです。社内のキャリアで採用以外の人事の仕事ができる可能性もあるとは思いますが、それは運の要素もありなんとも言えません。 私の場合、新卒で人材会社に入り、3年後に中途採用担当としてネット系企業に転職、その後メーカーに中途採用担当として入社した後、縁あって中国に赴任し労務や制度などの業務を覚えることができましたが、これはちょっと変わった例だと思います。 紹介会社時代の同僚の転職先は、多い順に営業職、企業側の中途採用担当、ベンチャーや中堅企業の事業開発、が大きな派閥で、一部コンサル会社や大学職員(ほんとに数名)、という感じです。要は営業職なんですね。 よりストレートに採用以外の人事のポジションを狙うならば、人材会社よりも人事コンサルなどのほうが良いでしょう。20代で英語ができるのでしたらマーサーやヘイといった大手外資系人事コンサルに行けば、人事としては幅広い知識が身に付き、その後のキャリアの幅も広がります。一般的には年収も高いです。 CAさんのコメントはまあ理解はできますが、ポジショントーク4割、くらいに聞くのが良いかな、というのが元同業者としての私の感覚値です。なお、採用担当者になりたい、ということであれば、現職が営業などであれば「直接」人事ポジションを狙う、というのもアリだと思います。CAさんには申し訳ないですが、人事としてのキャリアを望むならそのほうが100倍良いです。中堅ベンチャーの採用ポジションの2~3人目、とかだと、まあ変な言い方ですが元気な若手女子は割と好まれる気がしますし可能性あるのではないでしょうか。 人材業界は離職率高いか?ということでいえば、まあ業務的にはゴリゴリの営業なので、合わない人はすぐ辞めます。あとは、そもそも終身雇用されるつもりで働いている人が少ないので、そういう意味では離職率は高いでしょう。 また、いざ紹介会社に入社するとして、大手エージェントが良いかどうかは微妙なところです。そもそも人材紹介業界には大きい会社ってそんなになく、人材紹介業単体で1000人を超えるのはリクルートとパーソルがそのくらいで3番手のJACでも数百人だったはずです。そのほか、「中堅」で100人規模、そのほかに数人~数十人くらいの会社が星の数ほどあります。特定の業界に強いところとか、外資エージェントという手もありますし、英語人材を中心に扱うところなどもありますので、キャリアプランに合うところを探すのが良いでしょう。 なぜ人事になりたいのか?どんな人事になりたいのか?がわからなかったので手広く回答する感じになりましたが、紹介業の仕事それ自体は面白いと思いますが、人事を目指すキャリアとしては一歩立ち止まって考えてみたほうが良いかな、という印象です。 良いご判断をされるようお祈りしております。