
履歴書に書く扶養家族のカウント方法|考え方を7パターン別に解説
履歴書に記載する扶養家族は、どのように数えたらいいのか、どのように考えるべきか分からない方も多いのではないでしょうか。本記事では、履歴書に記載する扶養家族の書き方や数え方、またパターン別の扶養家族の数え方について解説します。履歴書の扶養家族の書き方に迷った際は、ぜひご参考ください。
履歴書への扶養家族の書き方
まずは、履歴書で記載する扶養家族の書き方について、解説します。
世帯主の場合は自分以外で扶養している人数を書く
もしあなたが、世帯主で養っている家族がいる場合は、自分を除いて扶養している家族の人数を記載します。
例えば自分の扶養に入っている家族が2人いる場合は、履歴書には「有」に丸をし、人数は「2人」と記載します。
ただし、配偶者の扶養に入っている家族は、自分が扶養しているとはカウントされないため人数には含めません。
学生や主婦で扶養に入っている場合は「無」と書く
もしあなたが、家族の扶養に入っている場合は「無」に丸をつけましょう。
扶養に入っている立場の場合は、配偶者でも子どもでも扶養家族は0でカウントされます。
履歴書に書く扶養家族とは?
履歴書に記載する扶養家族とはそもそもどういうものなのか、あまり知らない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、扶養について簡単に解説していきます。
扶養とは?
そもそも扶養とは、自分自身では生計が立てられず生活をすることが困難な人を、家族や親族が支援する制度です。
扶養には、「社会保険上」と「税法上」の2種類があります。
社会保険上の扶養とは、例えば被扶養者が病気や怪我をしたりした場合も、被保険者が加入している保険給付が行われます。
税法上の扶養とは、年間の取得が103万円以下の場合、所得税や住民税の負担が軽減されることです。
そのため、扶養に入ると税金や社会保険上にて支援を受けることが可能になります。
扶養家族の範囲
扶養家族の条件として以下が挙げられます。
- 他の健康保険組合に加入していないこと
- 後期高齢者ではないこと
- その人を扶養せざるを得ない理由があること
- 被保険者がその家族の生活費を主として負担していること
- 被保険者に家族を養う経済的扶養能力があること。
- 年収が被保険者の年収の1/2未満であり、年間130万円未満であること。
自分に当てはまる条件がある場合は、家族に自分は扶養に入っているのかを確認するようにしましょう。
扶養家族の考え方|7パターン別に解説
家族の収入額によって、扶養家族欄の記入方法は変わります。
例えば夫、妻、子供の3人家族がいるとします。すると、妻と子供の収入額によって以下のように変わります。
夫 | 妻 | 子供 | 配偶者 | 配偶者の扶養義務 | 扶養家族数 |
扶養者 | 収入が130万未満 | 収入が130万未満 | 有 | 有 | 1(子供) |
収入が130万以上 | 0 | ||||
収入が130万以上 | 収入が130万未満 | 無 | 1(子供) | ||
収入が130万以上 | 0 |
また、7パターン別に扶養の考え方について解説していきます。
1. 既婚+子どもなし(配偶者の年収見込みが130万円未満)
結婚して配偶者がおり、なおかつ配偶者の年収見込みが130万円未満で子どもがいない場合は、扶養家族は1人と記載します。
2. 既婚+子どもなし(配偶者の年収見込みが130万円以上)
結婚して配偶者がおり、なおかつ配偶者の年収見込みが130万円以上で子どもがいない場合は、扶養家族は0人と記載します。
3. 既婚+子ども一人あり(配偶者の年収見込みが130万円以上)
結婚して配偶者がおり、なおかつ配偶者の年収見込みが130万円以上で子どもが1人いる場合は、扶養家族は1人と記載します。
ただし、子どもの年収も130万円以下であることが条件です。
また、子どもが配偶者の扶養に入っている場合は0人と記載します。
4.独身+子ども一人あり(子どもの年収見込みが130万円未満)
独身で、なおかつ子どもの年収見込みが130万円未満の場合は、扶養家族は1人と記載します。
5. 独身+子ども一人あり(子どもの年収見込みが130万円以上)
独身で、なおかつ子どもの年収見込みが130万円以上の場合は、扶養家族は0人と記載します。
6. 独身
独身の場合は、扶養している家族がいないため0人と記載します。
7. 同居をしている60歳以上または障害者がいる(年収見込みが180万円未満)
同居をしている60歳以上75歳以下の家族・親族または障害者がおり、扶養家族の年収見込みが180万円未満の場合は扶養家族は1人と記載します。
履歴書に扶養家族を書く際の数え方に気をつけよう
本記事では、履歴書に記載する扶養家族の考え方や数え方について解説しました。
扶養家族がいる場合は、自分を除いて扶養している家族の人数を履歴書に記載します。
また、被扶養者であることには様々な条件があるため、しっかり確認して自分が被扶養者なのかそうでないかを判断しましょう。
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