
退職後にボーナスはもらえない?退社の適切なタイミングやポイントを解説
退職後にボーナスはもらえないのでしょうか。現在退職・転職を考えている方で、ボーナスがもらえるかどうか疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。この記事では、円満退職でボーナスを受け取るためのポイントや、ボーナスを受け取る時の注意点を紹介します。
支給前に退職してもボーナスを受け取れる場合がある
退職予定でも、基本的に支給日に在籍していればボーナスを受け取れる会社が多いです。
ボーナスをもらって円満退職したいのであれば、ボーナス支給日は必ず在籍期間になるように設定しましょう。
また反対に言えば、在籍していなければボーナスは受け取れません。
ボーナス支給日より前に退職して在籍を失ってしまったら、支給対象外になるためボーナスはもらえないまま辞めることになります。
もし退職・転職を考えているならスケジューリングをしっかり立てるのがおすすめです。
円満退職でボーナスを受け取るためのポイント
ボーナスを受け取るなら、出来るだけ円満退職が良いと思う方も多いのではないでしょうか。
ここでは、円満退職でボーナスを受け取るためのポイントを紹介します。
ポイントとしては、以下があげられます。
- ボーナス支給規定を確認する
- 適切なタイミングで退職を伝える
- 引継ぎ期間を確保する
- 退職前に有給を消化する
- 会社のことを配慮する
どのようにしたら円満退職でボーナスが受け取れるのか解説します。
ボーナス支給規定を確認する
まず一番に確認すべきポイントとして、ボーナスの支給規定を確認しましょう。
どのタイミングでボーナスが支給されるかを事前にチェックします。
ボーナスの支給日に在職していることが条件となっていた場合は、退職日の調整を行いましょう。
また在職期間要件もチェックすることを忘れないでください。
会社によっては、一定期間在籍をしていないとボーナス支給がされない場合もあります。
退職のタイミングが悪いと、在籍期間が足りないパターンもあり、ボーナスを受け取れないため注意してください。
適切なタイミングで退職を伝える
ボーナスをもらって円満退職するには、退職を伝えるタイミングも重要です。
もしボーナスをもらえるのか不安なのであれば、確実にボーナスをもらった後に退職を切り出すと良いでしょう。
ボーナス支給日に在籍していることが条件である会社がほとんどですが、ボーナス支給前に退職を切り出すと減額される可能性もあります。
またタイミングを間違えた場合は、支給されないケースもあります。ボーナスを満額もらいたいなら、受け取った後に退職したい旨を伝えましょう。
例えば、夏のボーナスは6月下旬から7月上旬に支給されるパターンが多いです。
そのため5月ごろから転職活動を始めて、ボーナスをもらい、7月中旬に退職を切り出すとスムーズに進められるのではないでしょうか。
引継ぎ期間を確保する
円満退職のコツとして、引継ぎ期間を確保するのも重要なポイントです。
ボーナスを受け取る受け取らないに関わらず、退職するなら自分の業務を後任者に引き継ぐ必要があります。
ボーナスももちろん大切ですが、当たり前の退職業務をしっかりこなすことで、円満退社に一歩近づくでしょう。
なおボーナス支給後に退職したい旨を伝えるのがおすすめではありますが、もらって即退職では周囲に迷惑がかかります。
引継ぎの期間は余裕を持って設けるようにしてください。
退職前に有給を消化する
もし有給休暇が残っているなら、消化してから退職することができます。
有給休暇の消化期限は付与から2年間で、有給休暇を残したまま退職すると、残った有給は消滅します。
退職スケジュールをしっかり立てて、残っている有給を消化する期間を具体的に伝えられると良いでしょう。
自分にどれくらい有給休暇が残っているのかチェックするのも重要です。
有給休暇の残日数は、給与明細などから確認できます。わからないときは先輩や人事部に聞いてみましょう。
会社のことを配慮する
退職する際、自分がお世話になった方への挨拶を絶対に忘れないようにしてください。
挨拶の方法は、直接会って今までのお礼を伝えても良いでしょう。またコロナ禍のため、メールや電話などで伝えるのもおすすめです。
自分がお世話になった方へ感謝の気持ちを伝えましょう。
最終出社日には、お菓子を配るのが一般的なマナーとなっています。
配るタイミングや、挨拶回りをしない環境であれば社内の共有スペースに置いておけば問題ありません。
置くときには、一言メッセージを添えた手紙を貼ったり、社内の連絡ツールでお菓子を置いたことを伝えるとより良いでしょう。
配るお菓子は、焼き菓子やチョコレートなど、ひとつひとつ小分けになっているものがおすすめです。
また、退職を上司に伝える際、人手不足などの理由から退職を引き止められるケースもあります。
しかし自分の意思をしっかり持って、穏便に断るようにしましょう。
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退職予定でボーナスを受け取る時の注意点
退職予定でボーナスを受け取るとき、どのような点に注意したら良いのでしょうか。
ボーナスがもらえるからと言って、油断するのは避けましょう。
注意点として、今回は以下2つの内容を紹介します。
- 支給額を減額される可能性がある
- 支給されない可能性がある
なぜ注意する必要があるのか解説します。
支給額を減額される可能性がある
ボーナスの算定基準に将来性などの項目が示されている場合は、減額される可能性があります。
そもそもボーナスには決まった法律が存在しません。そのため、会社によってボーナスの基準は異なります。
またボーナスカットについては、「ベネッセコーポレーション事件」の裁判があります。
この裁判では、将来性としてボーナスが20%程度カットされることは妥当であるという判決が下されました。
状況によっては、ボーナス支給額を減額される可能性があるため注意してください。
支給されない可能性がある
最も注意したいのは、会社のボーナス支給規定が「ボーナス支給日に在職していることが条件」である場合、たとえ前日に退職してもボーナスはもらえません。
支給日に在籍していないなら、条件から外れるためボーナスを支給する義務がないからです。
繰り返しになりますが、ボーナスには法律上の決まりがありません。
会社の規定が、その会社のルールとなります。
会社のボーナス規定に従って賞与を与えているため、条件を守れていないなら支給されません。
退職を決定する前にボーナス支給規定を確認しよう
現在退職・転職を考えている方は、まずボーナスの支給規定をしっかりチェックしましょう。
規定に沿って退職をしないと、もらえるはずのボーナスが支給されず、悲しい思いをするかもしれません。
注意点やポイントを把握して、スムーズに退職しましょう。
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