
自己PRで集中力をアピールする方法や例文を紹介
就活において自己PRは、選考を左右する重要なポイントです。自己PRで集中力を上手くアピールできると、採用担当者によい印象を与えられます。本記事では、自己PRで集中力をアピールする方法や例文について紹介しています。自己PRで集中力をアピールしたい」「自己PRの良い例文・悪い例文を知りたい」という方は、ぜひ参考にしてください
就活で集中力が自己PRになる理由
就活で集中力が自己PRになる理由として、以下の3つが挙げられます。
- 仕事の効率が上がる
- ミスが少ない
- 仕事の完成度が高い
集中力が高いと、他の人よりも作業が早く終わるため、作業を効率的に進められるイメージがあります。
また、ただ早いだけでなく、ミスが少ない印象も強いです。理由として、気をつけなけばいけないポイントもしっかり把握した上で、作業を進めていることが挙げられます。早いうえミスが少ないことから、必然的に仕事の完成度も高くなります。
仕事の効率が上がる
1つ目の理由は、仕事の効率が上がるからです。集中力が高いと、他の人よりも早く作業を終わらせることができます。
与えられた時間が短時間だとしても、高い成果を発揮できるイメージが強いです。集中力が高い人はダラダラと作業をすることがないため、労働時間あたりの生産性が他の人よりも優れています。
ミスが少ない
2つ目の理由は、ミスが少ないからです。ただ早いだけでなく、作業をする上での注意点も押さえたうえで進めているため、集中力が高い人はミスが少ないイメージもあります。
長時間にわたって同じ作業を行う場合でも、ミスが少なければ仕事も任せやすいです。
仕事の完成度が高い
作業が早く終わるうえ、ミスが少ないことから、必然的に仕事の完成度も上がります。作業が早く終わってもミスが多かったり、ミスが少なくても作業時間が長かったりする人は多くいますが、どちらも兼ね備えている人材は貴重です。
どの仕事もうまくこなせるため、安心して業務を任せやすい印象を与えられます。
自己PRで集中力をアピールする方法
自己PRで集中力をアピールする方法として、以下の5つが挙げられます。
- 結論から伝える
- 他の長所も入れる
- 具体的なエピソードを盛り込む
- 得た成果を具体的に伝える
- 入社後に活かせることを伝える
自己PRで集中力をアピールする際、必ず結論から伝えることが重要です。結論ファーストの文章は、読み手が理解しやすくなります。
エピソードや得た成果を具体的に盛り込むと、説得力も増します。また、集中力以外の長所を自己PRに入れたり、入社後に活かせることを伝えたりすることも効果的です。
結論から伝える
自己PRでは、結論から伝えるのが基本です。結論ファーストにすることで、どんな話か冒頭でわかるため、読み手や聞き手の負担を減らせます。
また、その後に続く話は頭に入りやすくなります。結論を述べずに文章を始めると、最後まで何について話しているのか、結局何を言いたいのかを相手が理解できずに終わってしまうことも多いです。
結論ファーストは、ビジネスシーンにおいてよく使われています。自己PRでは、「私の強みは集中力が高いことです」など、何が強みなのかを最初に述べることが大切です。
他の長所も入れる
他の長所も入れることで、集中力以外にもアピールできるスキルがあることを伝えられます。集中力は何かのスキルを発揮するために使っている場合もあるためです。
例えば、集中する→必要な対策を考える→問題解決の能力を発揮する→成果を出すというサイクルがあるとします。この場合、集中力は問題解決の能力を発揮するために使われています。
具体的なエピソードを盛り込む
強みを裏付ける具体的なエピソードを盛り込むことで、文章の説得力が増します。そのとき、盛り込むエピソードは、複数ではなく1つに絞るのがポイントです。
1つに絞ることで、はっきりと自分の強みを伝えられます。ただし、他に事例はありますか?と聞かれる可能性もゼロではありません。すぐ答えられるように、準備段階で複数用意しておくことをおすすめします。
得た成果を具体的に伝える
自分の強みから何を得られたのかを述べることで、他の学生と差別化できる可能性があります。「4時間かかる作業をミスなく2時間で終わらすことができた」など、数字を使って伝えられると、読み手や聞き手もイメージしやすくなります。
さらに、向き合い方や姿勢を伝えると、「仕事でも同じように取り組んでくれるだろう」と期待してもらえる可能性が高いです。
入社後に活かせることを伝える
入社後に活かせることを伝えるのは、自己PRにおいて一番重要となる部分です。入社後の姿をイメージしてもらいやすくなるため、業界や業種に合わせて具体的な活かし方を伝えます。
「私の強みは集中力があることです」だけでは、採用担当者の印象に残りづらいです。どんなに能力が高くても、それを仕事で活かせなければ意味がないので、自分がどのように貢献できるのか具体的に伝えることが大切です。
集中力の自己PR例文
集中力を自己PRでアピールするためには、上手く伝える文章力が必要です。下記では、エピソード別に例文を紹介します。
アルバイト
エピソードがアルバイトのときの例文は以下の通りです。
例文
私の強みは、集中力があることです。
学生時代は、塾講師として中学生に勉強を教えていました。
私は生徒の学力向上を目的に、弱点発見と理解しやすい教え方を課題に掲げました。
課題を解決するためには、90分の授業の中で高い集中力を発揮して、生徒が問題を解いているときにつまづいている部分を見つける必要があります。
また、教え方のスキルを身につけるためには、他の講師の授業を見学させてもらい、真似できる部分がないか探し続けなければなりません。
高い集中力を90分間維持し、生徒の弱点や真似できる部分を明確にした結果、合格率が前年度よりも10%アップしました。
この強みを活かして、貴社では経理や事務作業で高い集中力を発揮し、効率的かつ正確に処理する形で貢献したいと考えています。
集中力が高いことの裏付けとして、具体的なエピソードが盛り込まれています。また、その結果どうなったのかもしっかり述べているため、説得力のある文章です。
サークル
エピソードがサークルのときの例文は以下の通りです。
例文
私は、人よりも集中力があると自負しています。私は大学時代、将棋サークルに入っていました。
メンバーの中に何回挑戦しても、勝てない人がいました。家には将棋が打てる人がいなかったため練習できず、そこで私は長所である集中力を活かしてイメージトレーニングをするようにしました。
これまでは、実際に手を動かさなければ自主練できないと思っていましたが、次の日から打ち方が変わったことを実感しました。
それからは毎日2時間、イメージトレーニングをし続けた結果、その相手に勝利することができました。
貴社でも私の集中力を活かし、成長や問題解決に必要な手法を見つけ貢献していきたいと考えています。
具体的な数字を使って集中力の高さをアピールしています。最後には、勝ちたかった相手にも勝てたので、諦めない粘り強さも伝わる文章です。
勉強
エピソードが勉強のときの例文は以下の通りです。
例文
私の強みは、長時間集中できることです。
大学の期末試験1ヶ月前から週4日のペースで図書館に通い、1日5時間勉強しました。
私は元々集中力が続かず、高校生までは3時間でさえ勉強するのが難しかったです。
しかし、大学生になってからは、メリハリをつけることと、無理はしないことの2つを意識し始めたことで、長時間でも集中できるようになりました。
このように勉強し続けた結果、現在のGPAは4.0です。
貴社ではこの長時間集中できる能力を活かして、最大限のパフォーマンスを発揮したいと考えています。
集中力の高さを時間という具体的な数字で述べているため、説得力がある文章となっています。また、好きなこと以外でもしっかり向き合えることをアピールできています。
インターン
エピソードがインターンのときの例文は以下の通りです。
例文
私の強みは集中力があることです。
私は大学生時代、不動産関連の会社でインターンをしていました。
インターン中は覚えることが多かったのですが、時間も限られていたため、スキマ時間を見つけて短時間で集中して覚えるようにしました。
その結果、他のインターン生よりも早く覚えることができました。
限られた時間を有効活用するために、どのようにすればよいかを考えたおかげだと思っています。
貴社では作業の効率性を常に考え、限られた時間の中で最大限のパフォーマンスを発揮したいと考えております。
時間の使い方がうまい人は、時間内に作業を終わらせられることが多いです。集中力が高いだけでなく、常に効率性を考えていることも伝わる文章になっています。
留学
エピソードが留学のときの例文は以下の通りです。
例文
私の強みは集中力の高さです。私は、高校生のときオーストラリアに留学していました。
最初は英語をほとんど話せなかったため友達もできず、放課後は毎日図書館に行っていました。そこでは毎日2時間勉強し、残りの時間は洋書を読んでいました。
その努力のおかげで、自分の英語力にも自信がつき、自然と友達も作ることができました。また、TOEIC900点を取れたときに活きたと思っています。
もし貴社に入社しましたら、集中して仕事をこなすことはもちろん、新たな知識も積極的に吸収していきたいと思っております。
集中力が高く、努力を惜しまないことをアピールできている文章です。TOEICで高スコアを取れた背景もしっかり裏付けているため、ただ単に能力が高い訳ではなく、しっかり物事と向き合う姿勢を持っていることが伝わります。
集中力のNGな自己PR例文
集中力のNGな自己PR例文を把握しておくことも大切です。知らないうちにNGな文章を書いていたという事態を避けることができます。
NG例文①
例文①
私の強みは、集中力が高いことです。
貴社で与えられた業務を効率的に進められます。
私は小学生の頃からゲームが大好きで、気づいたら5時間も経っていたということがよくあります。そのおかげで集中力も身についたと思っております。
貴社に入社した際は、この集中力を活かしてどんな業務でも全力で取り組みたいと考えております。
エピソードは入っていますが、好きなことなので、集中力が高いという裏付けにはなりません。好きなことだから集中力が高いのでは?と思われてしまいます。裏付けるエピソードは、勉強やアルバイトなどが無難です。
NG例文②
例文②
私は集中力が高いと自負しています。
貴社でも、目の前の業務に対して全力で取り組みたいと思っています。
高い集中力を発揮したのは、大学時代です。
大学1年生の夏頃から飲食店でアルバイトを始めました。
接客業の楽しさを知り、授業よりもアルバイトを優先するくらい没頭しました。
その結果、3年生の時はアルバイトリーダーになることができました。
貴社では、仕事に没頭し、少しでも売上を上げられるよう頑張ります。
確かに集中力は高いのですが、周りが見えてなさすぎる印象を与えてしまいます。授業を休んでアルバイトをしている時点で、大学生としてやるべきことをやっていません。
自己PRはインパクトがあると印象に残りやすいですが、やりすぎはマイナスになるため注意が必要です。
NG例文③
例文③
私の強みは高い集中力です。
集中力を活かし、最大限の成果を出します。
この高い集中力は、大学時代のアルバイトで磨き上げました。
貴社で入社した際は、限られた時間の中で効率よく作業を進めたいと考えています。
アルバイトで強みを磨き上げたのは伝わりますが、具体的なエピソードがないため説得力に欠けています。「どんな経験で」「どんなときに集中力を発揮したのか」「その集中力で何を得られたのか」を具体的に書くとよいです。
自己PRの集中力に関するよく質問
自己PRの集中力に関するよくある質問として、以下の2つが挙げられます。
- 集中力の言い換えはある?
- 集中力がある人の特徴は?
その他にも、疑問点がある場合は事前に解消しておくことが大切です。疑問を持ったままだと、誤った方法で自己PRを書いてしまう恐れがあります。
集中力の言い換えはある?
集中力の他に、以下のような言い換えがあります。
- 忍耐力がある
- 周りに流されない
- 専念できる
- モチベーション高く仕事できる
- 注意力がある
集中力の言い換えはさまざまなので、自分に合った表現を使うことが大切です。集中力が高いとアピールする就活生は多くいます。ありきたりな自己PRにならないように、言い換え表現を使うと採用担当者の印象に残る可能性があります。
集中力がある人の特徴は?
集中力がある人の特徴として、以下の4つが挙げられます。
- オンオフの切り替えができる人
- 短時間のパフォーマンスが高い
- 集中できる環境づくりができる
- 周りが気にならない
集中力が高い人は、オンオフを上手く切り替えられます。仕事のときと休むときをしっかり分けられるため、限られた時間の中で最大限のパフォーマンスを発揮できるのが魅力です。
また、メリハリを持っているので、集中するときはテレビを消すなど環境を自ら整えられます。仮に周りがうるさい場合でも、仕事の効率性や完成度に影響を与えることは少ないです。
自己PRで集中力を上手くアピールしよう
今回は、自己PRで集中力をアピールする方法や例文を紹介しました。集中力が高いと、仕事を効率的に進められたり、ミスが少なかったりするため、よい印象を与えられます。ただし、単に集中力が高いことを伝えても、説得力はありません。
エピソードや得られた成果を具体的に盛り込むことで、読み手や聞き手を納得させることができます。自己PRは就活の選考において、非常に重要な書類です。少しでも採用担当者の印象に残るよう、言い換えの言葉も使うことをおすすめします。
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約90%の質問に回答が寄せられています。
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