内定保留が可能な期間はいつまで？伝えるときのポイントや内定取り消しのリスクも解説

複数の企業から内定をいただいた場合、入社する企業を1つに決めなければなりません。内定を獲得した時期によっては、ほかの企業の選考結果を待ちたいなどの理由で、一旦内定を保留にしたいケースもあるでしょう。

企業から最初に提示される承諾期限は、数日から1週間程度が一般的です。企業側も採用スケジュールに基づいて内定を出しているため、基本的に長期間の内定保留はできないと考えておきましょう。

1ヵ月以上の内定保留はできる？

企業によっては、1ヵ月から2ヵ月程度内定を保留できるケースもあります。しかし、一般的に見ても1ヶ月以上の内定保留は長いため、企業から入社意欲を疑われる可能性も無視できません。

長期間内定を保留したい場合は、健康上の都合やほかの企業の選考状況など、企業が納得できるような具体的保留理由を伝えることが大切です。企業に悪い印象を与えないためにも、低姿勢かつ丁寧に伝えましょう。

内定保留の期間は、基本的に自分で決めなければなりません。ここからは、内定保留の期間の決め方を解説します。

内定が出た時期に合わせるのが基本

内定保留の期間は、内定が出た時期に合わせるのが基本です。たとえばインターンシップなどで早期内定が出た場合、4年生の就活本番の時期まで待ってもらえるよう交渉できる可能性があります。

また、大学4年生の5月～8月ごろは、大手企業からの内定が出やすい時期です。その時期に内定を保留にする場合は、1～2週間程度の期間で問題ありません。

再度延長の連絡をする必要がないよう、他社の選考日程を考慮しながら内定保留期間を提示しましょう。

万が一期間を延長したい場合

万が一内定保留の期間を延長したい場合も、必ず連絡を入れるようにしましょう。「言いづらいから」という理由で、無断で内定保留を延長するのは絶対にNGです。

また、内定保留を延長したいときは「延長したい理由」と「入社意欲」を伝えることが大切。企業側が「本当に入社してくれるのか」と不安に感じることも多いため、誠意を込めてお願いしましょう。

内定保留の期間が長くなると「内定が取り消されるのでは…？」と不安に感じる就活生も多いはず。ここでは、内定保留による内定取り消しのリスクについて解説します。

内定を取り消されるリスクは低い

内定保留の期間が理由で内定が取り消されるリスクは低いといえます。内定通知を受けた段階では「内々定」の状態です。法律的に内定保留の期限はありません。

近年、日本の解雇規制は厳しくなっています。正当な理由でなければ、新卒の内定取り消しはほぼないと考えて問題ないでしょう。

ただし、内定保留の期間が常識の範囲内を超えると、内定が取り消される可能性も十分あり得ます。採用には多くの労力と時間がかかるため、確実に入社してくれる人材を優先する企業も多いです。

内定取り消しのリスクを軽減するために、最低限のビジネスマナーを守り、誠実に伝えましょう。

内定保留の期間を伝えるときにおさえておきたいポイントは、下記の3つです。

• 期限を決めたらすぐに連絡する
• 丁寧かつ低姿勢な対応を心がける
• 早めに結論を出す努力を伝える

それぞれ詳しく解説します。

期間を決めたらすぐに連絡する

内定保留の期間を決めたら、当日もしくは翌日までに連絡するようにしましょう。内定保留の連絡が遅くなると企業の採用計画にも遅れが出るため、多大な迷惑をかけることになります。

そのため内定保留の期間が決まったら、なるべく早めに「内定保留の意思」と「内定保留の期限」を伝えることが大切です。

丁寧かつ低姿勢な対応を心がける

内定保留の連絡をするときは、低姿勢かつ丁寧な対応を心がけましょう。こちらはあくまでもお願いをする立場。失礼のないよう最低限のマナーを守ってくださいね。

特に1ヶ月以上の内定保留をお願いする場合は、保留したい理由を具体的に示し、企業側に納得してもらえるように努めるのがポイントです。

早めに結論を出す努力を伝える

内定保留の期間を提示すると同時に、早めに結論を出す努力を伝えられるとベストです。可能な限り早めに決断することで、企業の採用担当者から「きちんと考えてくれている」「入社する意思がありそう」と思ってもらえます。

「可能な限り早めに内定承諾のご連絡をいたします」と、簡潔に述べるだけで問題ありません。たったこれだけの配慮で「早めに行動できる人」だと印象付けられます。できるだけひとこと添えて連絡するようにしましょう。

内定保留の期間の決め方や内定取り消しのリスクについて解説してきました。内定保留の期間は1週間が基本ですが、企業によっては1ヶ月以上可能な場合もあります。保留期間を提示する際は、企業に悪印象を与えないよう、マナーを守って伝えるようにしてくださいね。