
【年俸制とは】導入している職種やその評価基準まで詳しく解説
皆さんの会社では「年俸制」を導入していますか?スポーツ選手のイメージが強いこの言葉ですが、この制度を導入する企業も増えてきました。この記事では、年俸制が実際にどのような職種で導入されているのか、評価基準はどのように変化するかなどについて詳しく見ていきます。
年俸制とは何なのか?読み方や英語の言い方とは?
年俸制はそもそもなんて読むのか?
年俸制とは「ねんぽうせい」と呼びます。「ねんぼうせい」と読むこともありますが、正しくは「ねんぽうせい」です。
「ねんぼうせい」と呼んでも特に問題はありませんが、会社の上役の人や取引先など気を使わなければいけない相手には正しい読み方で話をする方が望ましいでしょう。
年俸制とは何のことなのか?わかりやすく説明する
年俸制とは一年間で会社から支払われる報酬を指します。金額は雇用主である会社と雇われる従業員の間で金額が決まり、特に金額の制限はありません。
ボーナスの扱いは年俸に中に含まれているというのが一般的になりますが、会社によってボーナスの取り扱いは異なりますので、年俸制で契約をする際には会社に確認をするようにしましょう。
年俸制は英語ではなんていうのか?
年俸制は英語でAnnual Base Salary(アニュアル ベース サラリー)といいます。
アメリカなどでは年俸制が一般的なのでこの言葉はよく耳にします。年俸制の雇用条件は各人によって異なりますので、社員も自分自身にあった条件を提示します。雇用者は会社側と条件を確認しあい合意すると年俸制が確定します。
年俸制と似ている単語との違いとは何なのか?
年俸制と月給制との違いとは?
年俸制と月給制の違いです。
年俸制は1年間固定の金額で会社と合意しているので、1年間の支給金額は変わりませんが、月給制の場合は時によって月給が変動する可能性はあります。
上がるのであればいいのですが、成績不振や評価が芳しくない場合は月給が下がることもあり負担が大きくなります。
年俸制と年収の違いとは?
年俸制の意味は、契約をした1年間の報酬金額を指し、その中に通勤費や手当などが含まれるかどうかは会社との協議になります。
一方、年収とは一年間に稼ぐ全ての収入を指しますので、副業をしていたり家を貸して家賃収入がある場合は、これら全てを含めての収入を年収と呼ぶことができます。
年俸制を採用する職種とはどんなものがあるのか?
「スポーツ選手」に多くなる傾向がある理由について
スポーツ選手は身体が資本です。契約中であっても、大きな怪我や身体の故障が起こるかもしれません。
契約するオーナーにとって、致命的なケガや病気のせいで活動ができなくなった場合、長期間報酬を支払うことはリスクが大きいといえます。このことから、スポーツ選手は年俸制の契約にすることが一般的です。一般的には1年契約が多いですが、人気選手の場合は3年~5年など長期で契約をし、手放さないように囲っておくこともあります。
また年俸制は、短期間で飛躍的に成績が上げる選手にとってもメリットがあります。成績や実力に応じた報酬を支払うという意味でも、毎年報酬の査定をする年俸制は、より選手の満足度向上に期待できるといえるでしょう。
「エンジニア」に多くなる傾向がある理由について
エンジニアで年俸制が多い理由は、スポーツ選手に似ています。
発明する商品が頻繁にできるように、年ごとに報酬を見直してあげることがエンジニア本人の向上心にもつながり、その結果良い商品が発明されるようになるからです。大ヒットをした商品を開発したエンジニアには、報酬で報いてあげるのがエンジニアが長く同じ会社に働く理由になります。
「外資系の企業」に多くなる傾向がある理由について
外資系の企業は、毎年のパフォーマンスを評価して適切な報酬を支払おうとする企業が多いです。そのため、年俸制を導入する傾向にあります。
もちろんパフォーマンスが低いと報酬も下がるので、外資系の社員は毎年成果を出すように一生懸命働き、売上や利益に貢献していくわけです。
年俸制の評価の仕方と給料の特徴とはどのようなものか?
年俸制は給料の決め方で評価決定の指標ではない
年俸制はあくまで給与を決める方法の一つであって、評価方法を決めるわけではありません。
評価は通常、面談にて今年の達成度合いや貢献度を確認して評価されることが一般的です。
年俸制の給料の支払い方について
年俸制の給与の支払い方ですが、年俸を支払い回数で割って支払われます。
例えば、給与支払いが月に1回であれば12分割、月に2回であれば24分割されて支払われます。
年俸制では1年単位で給料が決定する
年俸制は1年単位で給与が決定するため、特に問題がなければ1年間は金額に変動なく給与を受け取ることができます。
近年は管理職だけでなく社員にも年俸制を導入する企業が増えていますが、残業の部分でトラブルが起こることがよくあります。管理職であれば残業代の支給は対象外になりますが、管理職以外の社員には年俸であっても残業代を支払う必要性が出てくることもあります。
契約時に固定残業代が年俸に含まれているかどうかをよく確認する必要があるでしょう。
年俸制を新しく導入する場合に必要なこととは?
年功序列の賃金勢度が崩れることを留意しておく
年俸制を導入すると、各人の能力に応じて対価が支払われるようになります。これには注意が必要です。
これまでの年功序列のように、会社に長く勤務すればするほど賃金が上がるという仕組みではなくなります。社員の間から不平不満が出ることも想定されるので、年俸制を導入する際にはよく社内にて詳細部分まで検討する必要があります。
個々の今労働している人の同意が必要になる
年俸制は基本的には雇用者と社員が合意する必要があります。雇用契約書か類似の書類でサインや印鑑をもらい同意したことを書面で残すようにしましょう。
年俸制に不満があった際は評価制度の見直しから始める
年俸制で提示された金額に不満があるときは、評価制度の方も見直すように会社側に伝えましょう。
年俸金額は、評価制度が大きく影響します。評価がきちんとされていないと年俸制も安定せず、従業員から不平不満が続出してしまいます。
評価制度と年俸制のバランスをよく見極めて、社員が納得する年俸制にしましょう。
まとめ
ここではよく聞く年俸制についてご紹介しました。
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あらゆる疑問を匿名で質問できます
約90%の質問に回答が寄せられています。
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