
履歴書の封筒はどのサイズがいい?封筒の書き方や郵送する場合の注意点も解説
企業に応募する際、まず書類選考があるのが一般的です。書類選考は、封筒の中身だけでなく「送り方」もマナーの一つとして重要です。優秀な人材であっても、履歴書が入った封筒が基本からずれていると印象は下がってしまう可能性もあります。履歴書を送る封筒は、企業との初めの挨拶代わりとしても考えられており、相手が受け取った瞬間から選考が始まっていると思っていいでしょう。本記事では、マナー違反で印象が悪くならないために、履歴書を送付する封筒のサイズや封筒の書き方、郵送する場合の注意点について詳しくご紹介しますので参考にしてみてください。
履歴書を送付する封筒のサイズは?
履歴書を送付する際の封筒のサイズは一般的に決まっており、そのサイズは以下の2つです。
- 「角形A4号」か「角形2号」が一般的
- 3つ折りにして長形の封筒でも問題ない
それぞれ詳しく説明します。
「角形A4号」か「角形2号」が一般的
履歴書は基本的に折り目を付けずに郵送するのが好ましいといわれています。
そして、市販の履歴書は、見開きB4かA3の大きさを二つ折りにしたB5サイズかB4サイズが一般的です。
そのため、これらの履歴書に合わせた封筒は、「角形A4号(角A4サイズ228mm×312mm)」か「角形2号(角2サイズ240mm×332mm)」がちょうど良い大きさになります。
角形2号の封筒はA4サイズよりも少し大きいので、履歴書のほかにポートフォリオといった他の応募書類も入れなくてはいけないなど、厚みが出てしまう場合でも安心です。
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3つ折りにして長形の封筒でも問題ない
履歴書を郵送する場合、封筒にいれる際はできるだけ折り目を付けないため、原則として二つ折りまでがマナーです。
履歴書に、折り目がつかないことが望ましいですが、折り目をつけたからといって不採用になるわけではありませんので安心してください。
どうしても3つ折りで送る必要がある場合は、3つ折りにして長形(サイズ235mm×120mm)の封筒でも問題ありません。
3つ折りで郵送する場合は、以下の手順を参考にして送りましょう。
- 書類は、「送付状」「履歴書」「職務経歴書」「そのほかの応募書類」の順で重ねます
- まとめて3つ折りにします
- 3つ折りにした書類の上部分が開封後すぐ見えるよう、表面を向けて封筒に入れます。
横から見た際、「N」の形になっていればOKです。
また、履歴書を3つ折りにする場合、名前や写真がすぐに確認できるよう、外側に3つ折りにするよう注意してください。
履歴書の封筒選びはサイズ以外にも注意
履歴書を郵送する封筒は、サイズ選び以外にも注意が必要です。
サイズ選び以外に注意が必要なのは、以下の2つです。
- 色は茶色よりも「白色」がおすすめ
- 薄すぎない封筒を選ぶ
それぞれ詳しく説明します。
色は茶色よりも「白色」がおすすめ
ビジネスシーンで使われる封筒の色はさまざまあります。
主に、「白色」「茶色」「水色」などが多いです。
どの色も、履歴書を郵送するのに使用しても選考に大きく影響することはありませんが、おすすめは「白色」です。
白色はお祝いの手紙などにも使用されるため、茶色や水色よりかしこまった印象があります。
また、履歴書を郵送する際には表面に「履歴書在中」と赤色で記載するため、目にとまりやすくなるでしょう。
企業には日々多くの郵便物が届きますが、茶色の封筒のものが多いため、白色のほうが目立つだけでなく上品な印象を与えられます。
他の書類と混ざりづらいため、確実に担当者に届きやすくなるというメリットもあります。
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薄すぎない封筒を選ぶ
封筒を選ぶ際は、中の書類の文字が透けないようにするため、できるだけ厚手の封筒や透けない仕様の封筒を選ぶようにしましょう。
前述した白色の封筒のデメリットは、中の書類の文字が透けやすいということです。
封筒を選ぶときには中身が透けない仕様のものや、しっかりした厚手の紙で作られたものを選びましょう。
封筒の中身が透けてしまうと、自分の個人情報が不特定多数の人にわかってしまうこと恐れがあります。
また、細かな部分に配慮ができない人だと印象が悪くならないためにも、受け取る側への配慮の一つとして注意しましょう。
履歴書を入れる封筒の正しい書き方
ここからは、履歴書を入れる封筒の正しい書き方について説明します。
正しい書き方のポイントは以下の3つです。
- 左下に「履歴書在中」と赤字で記載する
- 「応募書類在中」は職務経歴書も含まれる
- 裏面には「〆マーク」を記載する
それぞれ詳しく説明します。
左下に「履歴書在中」と赤字で記載する
履歴書を郵送する場合、手渡しする場合どちらにも共通しているのは、封筒の左下に赤文字で「履歴書在中」と記載することです。
企業には、毎日さまざまな郵便物が届くため、仕分けの際にわかりやすくします。
また、赤文字で「履歴書在中」と書かれていると重要書類と認識されていねいに扱ってもらえます。
開封しなくても重要な書類とわかるため、破棄されたり後回しにされたりする心配が減るのです。
採用担当者の元へ、きれいな状態で届けるためにも、封筒の左下に「履歴書在中」と書くことを忘れないようにしましょう。
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「応募書類在中」は職務経歴書も含まれる
履歴書を郵送する場合の文言は「履歴書在中」と一般的には記載しますが、企業によっては履歴書とともに「職務経歴書」を送る場合があります。
この場合は、封筒の左下には「履歴書在中」ではなく、「応募書類在中」と記載しましょう。
履歴書在中と記載して郵送しても、選考に影響があるわけではありませんが、中身によって記載する文言は変えておくことがおすすめです。
裏面には「〆マーク」を記載する
履歴書を入れた封筒を閉じたら、裏面の封をした部分の中央に黒ペンで「〆マーク」を記載します。
〆マークは封筒を閉じてから誰にも開けられていないことを証明するために重要です。
また、封筒を閉じたあと誰にも開封されていないことを証明するための印にもなります。
〆マークの他にも、継ぎ目に印鑑を押す「割印」でも可能です。
万が一書き忘れても選考に影響があるわけではありませんが、ビジネスマナーの一つとして一般的ですので忘れないようにしましょう。
一つ一つの細かな作業が採用のアピールの場になる可能性もあるのです。
履歴書を郵送する際の注意点
履歴書を郵送する際に注意しなければいけないことがあります。
その注意点は以下の3つです。
- クリアファイルに入れて送付する
- 送付状も一緒に郵送する
- メール便は絶対に利用しない
それぞれ詳しく説明します。
送付状も一緒に郵送する
履歴書を郵送する際は、送付状を同封するのがマナーです。
この送付状は、「誰が」「何を」「どれくらい」送ったかを示すためのものです。
企業の担当者は、毎日多くの履歴書や業務に関する書類を受け取っています。
その際に、送付状を一緒に郵送していれば、振り分けの際に差出人と中身を把握しやすくなるため、一つ一つ確認する手間を省くことができるのです。
また、送付状は企業への初めの「挨拶」でもあります。
ビジネスシーンでは、本題に入る前に軽く季節や時事の話題で場を和ませる流れを掴むことがあります。
この履歴書の前の送付状でワンクッション取っておくと印象が変わり、採用担当者にスムーズに履歴書を確認してもらうことが可能です。
履歴書を郵送する際は、送った後の手間を考えておくることもマナーの一つです。
クリアファイルに入れて送付する
履歴書を郵送する際は、折らずにきれいなまま送るのが一般的なマナーです。
そのため、クリアファイルに入れて送付しましょう。
クリアファイルに入れて郵送しておけば、郵送中の雨や湿気で書類が濡れたり、何らかの影響で汚れたり、破けてしまったりする心配がなく、採用担
当者が受け取ったときも封筒から取り出しやすくなります。
なお、使用するクリアファイルは、郵送する書類のサイズに合った無地透明の新品を使用しましょう。
クリアファイルに入れる際は、「送付状→履歴書→職務経歴書→その他の書類」の順番で入れます。
このとき、すべての書類の記入面が表向きになるように重ねましょう。
送付状は受け取った相手への「挨拶」の役割も果たすため、一番上に重ねるのがマナーです。
履歴書は基本的に二つ折りの状態とですが、自分の住所や名前、写真があるほうが表になるように注意してください。
封筒に入れるときは、 送付状の記入面を封筒の表面に向けて封入しましょう。
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メール便は絶対に利用しない
近年、書類などを郵送するサービスとしてメール便の利用が増えています。
しかし、履歴書をメール便で郵送することは郵便法違反及び信書便法によって違法になるため絶対に利用してはいけません。
例えば郵便局のサービスでいうと、「ゆうメール」や「クリックポスト」などはメール便に該当するため注意が必要です。
履歴書は、郵便分類上で「信書」に区別されます。
「信書」とは、郵便法第4条第2項において「特定の受取人に対し、差出人の意思を表示し、又は事実を通知する文書」と定義されています。
(引用:総務省 信書の送達についてのお願い)
信書は他にも、請求書や証明書も該当するので注意してください。
履歴書だけでなく、全てのビジネスシーンで言えることですので覚えておくといいでしょう。
もしも、応募のタイミングが締め切り直前になり期日までに到着するか不安な場合は「速達」を利用するのがおすすめです。
速達は利用しても問題ありません。
ただし、普通郵便の料金に1通あたり260円の追加料金が必要ですので間違えないように気を付けましょう。
封筒のサイズは履歴書に合ったものがベスト
履歴書は企業に対しての初めましてのアピールする大事な書類でもあります。
中身だけを入れて「届くことさえできれば大丈夫」と考えるのはやめましょう。
封筒のサイズや正しい記入の仕方で、いい加減なことはしていないとアピールできる場所でもあります。
また、封筒のサイズなど、ささいなことですが企業や採用担当者への配慮の一つになります。
ビジネスシーンでは、相手側への配慮を考えて、手間にならないよう配慮することがもっとも大切です。
履歴書一つにも、配慮は欠かさずマナーを守って気持ち良く履歴書を受け取ってもらえるように気を付けましょう。
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