
【高卒女子の現在の就職状況とは】人気の就職先はどんなところなの?
高卒女子の今の就職状況はどのようになっているのでしょうか。高卒女子といえば、今までは就職できる業界も職種も限定的なものでしたが、今ではその壁がなくなってきています。そこで今回は高卒女子の就職状況や離職率について、働き方についてなどご紹介していきますので是非参考にしてみてください。
高卒女子の現在の就職状況とは?就職率は低い?
高卒女子の今の就職状況はどのようになっているのでしょうか。
やはり高卒女子の就職率は低いのでしょうか。
近年の高卒女子の就職状況について
バブルがはじけた20年ほど前の時代は、高卒女子の就職が難しい時代でした。
希望の企業に入れない、希望の仕事に就けないということが非常に多かったのです。ところが、今は多くの企業が高校や転職サイトに向けて求人を出しています。
平成29年3月に発表された高卒向けの求人数は、約39万件といわれ、6年連続での増加を記録しました。
今や高卒者向けの求人数は、大卒者向けの求人数の1.3倍ほどとなっています。
そして文部科学省が公表した平成29年3月の高卒者の就職状況の調査によれば、高卒者の就職率は、98%という高さです。
高卒だから就職できないという時代は終わっているのです。
学歴や性別を評価基準にする企業は減少している
先ほどもお話した通り、最終学歴が高卒である、そして女性であるといった理由で採用を見送る企業は数多くありました。
けれど、男女雇用機会均等法の影響により、このような状況に変化があらわれています。
女性特有の物腰の柔らかさや柔軟な発想などを、企業も評価し始めたのです。
また、IT化が進んだことで、パソコンを操作するスキルさえあれば高卒女子でも適切に評価するという企業が増えてきています。
高卒女子の働き方に変化があらわれている
大昔は、男性が外で働くもの、女性は家を守るものという考えが普通に広まっていました。
それが女性も働き始めるような世の中になり、さらに近年、高卒女子の働き方が変わってきています。
どのように変化しているのでしょうか。
アルバイトではなく正社員へ
これまで高卒女子は正社員は目指さずにアルバイトで働くということが多くみられました。
ところが女性の社会進出に伴い、高卒女子が正社員で働くスタイルが定着しつつあります。
正社員は安定して高いお給料がもらえて、そのうえボーナスもあるからです。
さらに、社会的信用があり、福利厚生も手厚く、退職金ももらえます。
このようなことから、正社員として生涯働き続けたいという考えが根付き始めているのです。
一般職ではなく総合職へ
今までは高卒女子は一般職で働くというかたちが多く、どちらかといえば補助的な役割を担っていたのですが、今では将来は幹部も狙うことができる総合職で働いている高卒女子が増えています。
総合職は企業によっては転勤が伴いますが、仕事範囲が幅広く、重要な役割も任されてやりがいがあり、先ほどお話したように成果が評価されれば管理職になることもできる働き方です。
そこで、やりがいを得たいということから、総合職を選んで働く高卒女子が増えているのです。
学歴重視ではなく能力重視へ
まだ完全に、とはいえませんが、少しずつ学歴による賃金差や昇進スピードは縮まっています。
つまり、学歴に関係なく、仕事をどれだけできるかどうかという点が重視されるようになってきているのです。今後は、学歴によって応募ができない職種や、就任できない役職などもなくなっていくと考えられています。
また、男女差の区別もなくなりつつあります。
以前であれば男性が優位だと考えられていた職種や知動的立場に女性が就くことも珍しくなくなりました。今後はますます能力が評価される時代となり、高卒女子もさまざまな職種や立場でどんどん活躍していけるようになるでしょう。
高卒女子に人気の就職先はどんなところ?
高卒女子に人気の就職先には、どのようなものがあるのでしょうか。
主な3つをご紹介します。高卒後の就職の参考にしてください。
公務員
公務員のメリットはたくさんあります。給料が安定してもらえること、社会的信用があること、終身雇用であること、ノルマが課されないこと、勤務年数によって給料が上がることなどです。
公務員は学歴の関係がなく働くことができるので、高卒女子に人気の就職先となっています。
ただし公務員になるには、公務員試験に合格をする必要があります。
当たり前ですが、何も勉強をしなくても受かるほど簡単な試験ではありません。
人によっては1日8時間の勉強を1年間続けたという人もいます。
アパレル業界
アパレル業界は実力主義なので、高卒女子でも活躍することができると人気の就職先です。
一般的には店内での接客がメインとなり、会社さえ選ばなければ、アパレル業界に就職することは難しいことではありません。
ただし、お店によっては販売ノルマが厳しく、そのノルマの重圧に耐えきれず退職してしまう人もいます。
そのためアパレル業界で仕事を続けるには接客技術を磨く努力が必要です。
自社製品の知識を頭に入れることはもちろん、他社製品についても知識を得ておくことが必要になります。
介護業界
介護業界も学歴はそれほど重視されず、未経験でも働きやすい業界です。
ただ、学歴や経験が考慮されないぶん、やる気がなによりも重視されます。
高齢者の方とのコミュニケーションをとるためにコミュニケーション能力を高めたり、高齢者の方の知識を深めたり、新しいことを学ぼうとする姿勢は常に求められます。また、謙虚さもやる気同様に必要となってきます。
男性特有だった仕事に高卒女子が進出している
男性の仕事と考えられがちだった仕事でも、今どんどん高卒女子が活躍し始めています。
主な3つの仕事を例に挙げてみます。
タクシードライバー
近年、タクシードライバーは女性が増加傾向にあります。
タクシー会社の中には、女性専用の休憩室を設置したり、昼間のみの勤務スタイルを取り入れるなど、女性が働きやすい環境作りに力を入れているところもあります。
タクシードライバーの経験がなくても、第二種免許を取得していなくても、会社側が研修や免許取得のサポートをしてくれるところも増えてきました。
なかには、免許取得の際に必要となる費用を会社側が負担してくれることもあります。
建設業
建設業とは、現場監督、設備工、施工管理、大工やとび職といった仕事のことです。
3Kと言われる「危険、汚い、きつい」現場であることから、女性の割合はまだまだ少ないですが、それでも女性従業員の数は増加傾向にあります。
また、国土交通省や建設団体などが協力をして、女性が働きやすいように、女性トイレや更衣室を設置したり、女性用の休憩室を設置したりするなどの環境改善も進められています。
トラックドライバー
トラックドライバーもまた、男性の仕事だと思われがちな仕事のひとつです。
けれど、他業界同様、女性ドライバーを増やす取り組みが行われています。
たとえば国は女性のトラックドライバーのことを「トラガール」と名付けて、業界のイメージアップを図っていますし、実際に女性が働きやすい職場環境の整備にも力を入れています。
また、家事や育児と両立できるように、短距離間のルート配送の働き方を採用している企業も増えてきています。
まとめ
高卒女子といえば、今までは就職できる業界も職種も限定的なものでしたが、今ではその壁がなくなってきています。
学歴など関係なく、さまざまな仕事に就くことのできる可能性が高まってきているのです。
高卒女子だからと思わずに、やりたい仕事を積極的に見つけていきましょう。
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約90%の質問に回答が寄せられています。
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