【パートを辞める理由】伝え方のポイントを種類ごとにご紹介

どういう雇用形態であれ、何らかの理由で仕事を辞めることを決めたとき、一番頭を悩ませるのが、辞める理由の伝え方ではないでしょうか。

どのような理由であれ、円満に職場に迷惑をかけないような流れで退職の日を迎えたいものです。

今回は、パートを辞める際の理由の伝え方を、その理由の種類ごとにご紹介します。

嘘を付かない

まずパートを辞めることを決めた場合、その理由を偽る必要は全くありません。

相手に悪い印象を持たせないようにするためには、嘘ではなく、その理由が自分に起因していることを伝えることが重要です。

職場の環境に問題があるように聞こえないように、誠実に自分の事情で退職を決意したということを伝えるようにしましょう。

感謝の言葉を添える

そして、退職を決意したことを伝える際には、必ず感謝の言葉を添えるようにしましょう。

たとえパートで勤務日数が少なかったとしても、指導してもらえたことや、チームの一員として勤務できたことを感謝することで、相手への印象を良くすることができます。

社会人として、どのような場面でも感謝の言葉を添えることは絶対で万能だと意識することが重要です。

ここでは、職場での人間関係が理由でパートを辞める場合の伝え方とその例について確認してみましょう。

伝え方のポイント

パートを辞める理由で最も多い理由のひとつが職場の人間関係ともいえるでしょう。

そこで率直に「〇〇さんと一緒に仕事をするのが辛い」というような名指しをすることが好印象を与えることはありません。

人間関係が原因である場合はそのことをそのまま伝えるのではなく、そこから自分としての考えがもととなって退職を決めたという流れで、やはり「自分の責任」だということを前面に出すようにすることがポイントです。

伝え方の例

実際に人間関係が理由で辞める場合の伝え方として、次のようなものがあります。

• 配属していただいたチームで丁寧にご指導いただいたのですが、作業の内容やスピード感的に私には難しいことが多く、ご迷惑をおかけする形になっていると感じており、より私の経験やスキルに合った業務を探したいと考え、今回退職を決意いたしました。

ここでは、周りとのチームワークがうまくいかなかったという表現で、人間関係が悪いという状況を言い換えています。

かつ、勤務先への謝意とあくまで自分自身の問題としての退職という点をおさえています。

ここでは、転職が理由でパートを辞める場合の伝え方とその例について確認しておきましょう。

伝え方のポイント

転職が理由でパートを辞める場合のポイントは、そのパート先の労働環境や条件が悪いから転職した、というイメージをもたれないようにすることです。

また伝えるタイミングが直前になると、転職するくせにずっと黙っていた、というような不信感を植え付ける可能性もあるので、その現場での引き継ぎなどで迷惑をかけないような配慮をしたタイミングと、伝え方が重要になります。

伝え方の例

伝え方の一例としては次のようなパターンが考えられます。

• 今回任せていただいた業務を続ける中で、さらにスキルアップしたいという考えを持つようになり、先輩にもたくさんアドバイスいただく中で、一度新しい環境でチャレンジしたいと思い準備する中でその機会を運良く得ることができました。入社タイミングは、こちらにご迷惑にならないように調整できるので、最後まで責任持ってお仕事させていただきたいです。

ここでのポイントは、この職場での経験がキャリアとして大きな意味があり背中を押してくれたという表現とそれに対する謝意を伝えていることです。

また、あくまで現職を最後まで遂行したいという前向きな姿勢を示すことも重要です。

ここでは、体調不良を理由にパートを辞める場合の伝え方のポイントとその例を確認しておきましょう。

伝え方のポイント

実際に、本当の理由がどういうものであれ、パートを辞める際によく使用される理由が体調不良です。

退職の原因が自分である、という点では、体調不良は業務を遂行するのが困難になったという大義名分となるので、そのままの状況を誠実に伝えるのが一番の得策といえるでしょう。

注意しておきたいのは、その体調不良の原因が労働環境にあるというようなイメージをもたれないようにすることです。

労災申請を検討している場合でも、企業サイドに協力をしてもらいやすいように、日頃からのコミュニケーションと信頼関係がポイントになります。

伝え方の例

伝え方の一例としては、次のような流れがあります。

• 長年腰痛があったのですが、ここ数ヶ月で症状が悪化しており、一度療養に時間を取りたいと思い、現場にご迷惑をおかけしないように、退職という形を取らせていただきたいと思います。

ここでのポイントは、「持病」としてその症状が前からあった、という表現です。労働内容や環境が直接的な原因ではないということに触れるようにするとよいでしょう。

ここでは、家庭の事情を理由にパートを辞める場合の伝え方のポイントと例を確認しておきましょう。

伝え方のポイント

体調不良と同じく、パートを辞める理由としてその真偽を問わず使われやすい理由が「家庭の事情」です。

実際に、子供の世話や介護、転勤など、やむを得ない事情なので、個人として差し障りのない程度の内容を素直に伝えるのが一番いいでしょう。

場合によっては、急な退職が必要になることもあるかもしれませんが、素直に真摯な姿勢で伝えることで、相手の理解を得ることができると考えられます。

伝え方の例

伝え方の例として、配偶者の転勤を挙げてみます。

• 大変急なのですが、来月から夫の地方転勤が決定し、夫の出身地であることもあり、今回家族で移住することを決意しまして、大変残念ですが、退職させていただきたいと思います。
  可能な限りご迷惑にならないようなタイミングで調整させていただきます。

やはり、そのままの事情に「残念に思っている」ということを伝えることが重要です。

パートだからといって、いつでも辞めていいということではなく、どのような雇用形態でも責任持って従事するのが当然です。

今後、どのような形で再会するかもしれず、人とのご縁は大切にして損はないので、適切なタイミングで配慮のある理由の伝え方を心がけましょう。