ユーザー名非公開
回答2件
私は地方の中小企業ではなく、都心の大手に勤めながら数千万円クラスのコンサルが入っていた現場にいたのですが、正直なところ莫大な費用がかかる割にはそれが利益に繋がっているようには思えませんでした。 ただ、まったくの無駄だったというわけではありません。 コンサル会社によるワークショップに参加したのですが、それをきっかけに参加した社員のマインドが少し変わり、新しい提案が出来るような雰囲気が生まれたように思います。 ただ、新しすぎる提案であっても、上司がより柔軟にそれを許容出来るマインドを持っていることが重要だと感じました。 知らず知らずのうちに保守的になって勝負に出られなくなってしまった頭をほぐすような効果はあるかもしれません。 長期的に見れば、それをきっかけに何か利益を生むのかもしれません。 判例が世に出ることが少ないことなので、むしろどのように生まれ変わることが出来たか、ぜひお伺いしたい。
小さな会社を経営しております。プログラマーです。 同じフィールドプレーヤーなので、同じぐらいの目線にはなってしまいますが・・ 以前の名刺には「コンサルタント」と書いてありましたけどやってたことは、実際のコンサルタントは席が隣で、私の仕事はコンサルタントに「大丈夫。できますよ。」と自信を与えるお仕事でした。 それで、その隣のコンサルタントのやってたお仕事は、POSデータの可視化、在庫の数え方を変えたり、物流の見直し、自動発注といったことです。在庫の最適化だけでコンサルの専業が成り立つのだな、とは思ってました。在庫が減った分はまるまるお金が浮くわけなので、高いだの言われましたけど、そんなの関係ないだろ・・というぐらいの金額にはなってました。 これは在庫ですけど、多くの経営コンサルタントは、会計上のどこかに注目して、現行の収益構造を前提に最適化とかコストカットすることが多いかと思います。人事だったり、システムだったりですね。 一方で、私の友人は地方でスーパーの社長をやってます。自身がコンサル出身で、別途雇ったりはしないです。地方のスーパーのような業態は、市場がシュリンクする中で値下げとコストカットで極限まで既に絞られてて、幹部社員の気持ちまで無駄なく流線形に削られてます。「それでも、まだできることはあるんだよ」とは教えてくれて、彼は物流センターを作ったりLED照明の導入やら仕入の交渉もやってましたけど、それ以外の工夫をしてました。 大工さんとデザイナーを雇って、通常、業者に頼むとお金が出てゆくのでガマンするようなことをなんでもやってもらってました。お店の面積を減らして、場所を空けて地域の人に無償で貸してました。無償でも朝に人がスーパーの横に来ればかなりの高確率で買い物するわけなんですよね。 これらの事前には効果が見えにくい施策は会計から入ったのでは出てこないアイディアだと思います。 私自身の経営では業界というのもあるのですけど、お給料だけでは勝負できない状況で従業員が辞めないようにする、というのが一番のコスト削減だと思っています。少子化・人手不足が顕著になったのは2012ぐらいからですが、多くの会社の場合、5年ぐらいの変化ではついてこれず割と従業員の環境・待遇には気を使っていません。「マニュアル化・属人性を排し、誰でもできる仕事を低賃金で人の入れ替えはあってもいい。コスト削減のため環境には気を使わない」という感じになっています・・ブラック企業ですね。それだと今後人の供給が止まると出てゆくばかりになります。 多くのコンサルは専門領域があるので、既存の構造を前提に自分の専門領域で最適化を行うわけですけど、経営者はコンサルより自由度が高い場所にいます。一定の効果は期待できると思いますけど、コンサルに払うお金があるなら、別のことに使うのもいいような気がします。コンサルは女子トイレ修理したほうがいいですよ、とは教えてくれないんですよね。。