
【自衛隊を高卒と大卒で比較】学歴で変わる?給料・階級・試験内容を解説
自衛隊のキャリアアップに学歴は関係あるのでしょうか?当記事では高卒と大卒の違いにフォーカスして、自衛隊の給与や階級について比較していきます。階級・役職・試験内容の違い、自衛隊の仕事内容や仕事内容もあわせて紹介しているので、就職活動の参考資料としてご活用ください。
自衛隊の平均年収【高卒・大卒で比較】
自衛隊になるためにはいくつかルートが存在しますが、ここでは高卒で入隊可能な「自衛官候補生」を例に紹介します。
自衛隊の給料は、候補生と就任後で異なります。
まず、自衛官候補生の試験に合格すると、候補生としての研修がスタートします。3カ月間自衛隊に必要な教育や指導を受けたのち、本格的に自衛隊としての仕事が始まる流れです。
自衛官候補生は2等陸士・海士・空士のいずれかに任官されます。
まずは、候補生と就任後の給与から、高卒と大卒の待遇の違いを紐解いていきましょう。
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自衛官候補生の待遇は大卒高卒で変化なし
自衛官候補生としての3カ月間は、毎月146,000円の給与が発生します。3ヵ月経過後は184,300円です。
防衛省のサイトでは、自衛官候補生の待遇について、高卒と大卒の差について触れられていません。このことから、候補生の時期は学歴に差がないことが示唆されます。
参照:自衛官のお給料について | 防衛省・自衛隊帯広地方協力本部
候補生を終えると、大卒と高卒で給与の差あり
自衛官候補生としての基礎訓練期間を終えると2士として任官され、本格的に自衛隊としての活動が始まります。
候補生を終えると、それに伴い給与が上がります。
防衛省によると、2士の場合、高卒の給与は198,800円、大卒の給与は209,500円。高卒と大卒の学歴の違いによって、1万円弱の差があることがわかります(詳細の金額は、学歴と職歴などにより、異なります)。
また、自衛隊の報酬は給与だけではありません。賞与や各種手当もつきます。
自衛隊の賞与は年2回あり、給与の2.2カ月分が支給されることがわかっています。
以上のことを踏まえて、2士任官後の初任給を元に、自衛官候補生の年収を計算しました。
参照:
自衛官候補生|自衛官募集ホームページ
自衛官のお給料について | 防衛省・自衛隊帯広地方協力本部
各種手当も手厚い
自衛隊には、給与と賞与以外の手当もあります。
たとえば、自衛官候補生から2士に任官される際、「任用一時金」が支給されます。任用支給金は221,000円ですが、任用後に1年3カ月未満で退職した場合は、償還金を償還しなければいけないルールがあります。
さらに、自衛隊の2士・1士・士長には任期があります(曹以上の階級は、非任期制)。任期が満了するとその都度「特例退職手当」が支払われます(自衛官候補生で入隊した場合のみ)。金額は、2年間の勤務で約64万円、 3年間の勤務で約104万円ほどです。2任期目で約157〜162万円支給される計算です。
参照:
自衛官候補生|自衛官募集ホームページ
自衛官のお給料について | 防衛省・自衛隊帯広地方協力本部
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