
【転職回数はごまかせる?】実際にできるのか詳しく解説します!
転職回数が10回以上などと多い場合、回数を少なく書きたくなる人もいるでしょう。この記事では転職回数は企業にごまかせるのか、転職回数を隠せるのかについて詳しく解説します。
転職回数を少なく書くとバレる
結論から言うと、回数に限らず面接時点でバレる可能性は低いものの、入社後にバレる場合がほとんどです。
嘘の転職回数は社会保険等でバレる
面接時は受け取った応募書類を厳しく調査する企業も少ないため、嘘をついてもバレにくいです。
ただし、面接時にバレずに入社できたとしても、雇用保険の手続きや源泉徴収、年金手帳などでバレる可能性が高いため、おすすめできません。
転職回数を少なく書くと損害賠償を求められる場合がある
転職回数を少なく書くことは、経歴詐称です。
企業によっては損害賠償を請求されるなど裁判沙汰になる場合もあり、経歴詐称はリスクが高い行為です。経歴には真実のみ書くようにしましょう。
また、出世した場合も、これまでの職歴をしっかりと調べられることがあります。経歴を少なく書いているとバレた場合、信頼や職も失うかもしれません。
小さな嘘が大きなトラブルになるので、転職をした回数で嘘は言うのはやめましょう。
全ての転職回数をカウントしなくても良い場合もある
転職回数を記載するにあたって、雇用形態全ての転職回数をカウントするべきなのでしょうか。
ここでは、雇用形態別にさまざまなパターンで転職回数をカウントするべきか解説します。
契約社員の転職回数は書くようにする
契約社員の転職回数は基本的にカウントされます。
ただ、同じ会社内で雇用形態が変更された場合などは転職回数に含みません。
通常の転職と同じ他の会社に移った場合のみ転職回数としてカウントしてみると良いでしょう。
派遣先が変わるだけの場合は書かなくても良い
派遣の場合は、さまざまなケースが想定されます。
例えば、派遣元が同じで派遣先のみ変わる場合は転職回数にはカウントされません。
こちらも契約社員と考え方は同じです。派遣元の契約が他の会社に移った場合のみ転職回数としてカウントします。
アルバイトは転職回数のカウントをしなくても良い
アルバイトを職歴としてカウントすると、かなり数が多くなってしまうという人もいるでしょう。
アルバイトの職歴は、基本的に記載する必要はありません。
職歴が少ない方や、転職先に関係のあるアルバイトの職歴に関わっていたなどの場合に限って、職歴に加えます。
転職回数をごまかすケースの実態
- ・40代で転職回数が5回以上の人は約2割
- ・女性の転職回数は2~3回
転職回数が多い人は一定数います。
ここでは、転職回数は平均どのくらいなのか状況別に見ていきましょう。
出典:en転職
40代で転職回数が10回以上の場合
エンジャパンの調査によると、40代で転職を5回以上した割合は19%です。
転職回数を重ねている人は意外と多いため、わざわざ転職回数をごまかす必要はないのではないでしょうか。
女性における転職回数は2~3回
女性における転職回数は、全年代を通して約2回から3回の間です。
上記のグラフと合わせて考えると年代が上がるにつれて転職回数が増えることもわかります。
男女別の転職回数や、平均について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
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▶【男女別で徹底解説】転職が多い人!その特徴や将来性
▶【転職回数の平均はどのくらい?】採用へのポイントを解説
▶︎不利・不安に負けない!転職2回目を成功させるためにすべきこと
転職回数をごまかさなくても成功するための方法
転職回数があまりにも多いと「ごまかさないで、転職を成功できるのか」と疑問に思うかもしれません。
近年、採用側も転職回数に先入観を持たずに、選考を行う企業も増えてきているそうです。
そのため、自身の転職目的を納得させることができれば、転職できる可能性は十分にあります。
ここでは、転職回数が多い方が成功するための方法について解説していきます。
転職回数が多くても成功する人の2つの特徴
転職回数が多くても内定を取得できる人の特徴は、以下の通りです。
- キャリアの一貫性がある
- 転職理由や志望動機が具体的
上記のように、自分の事を説明できる準備をしている人が内定を獲得する傾向があります。
採用担当者が「なぜ」と思う部分を、スムーズに説明できるかで、面接官の印象も変わります。「自己分析の徹底」が成功の秘訣です。
転職回数を具体的に説明する方法
転職回数が多い人でも、十分採用される可能性はあります。
ただ、具体的な目的や納得できる転職理由がないと良い印象を与えられず、採用される可能性も低くなります。
転職回数が転職活動に及ぼす影響について、JobQで投稿されたQ&Aから見てみましょう。
転職回数ってどれほど転職活動に影響を与えるんですか?
転職経験豊富な人材です。
28歳ですが、転職経験が二度あります。が、既に三度目の転職活動を初めています。
そこで、面接時に話をしていると、やはり転職経験の多さを突っ込まれます。
二度目の転職は会社が潰れてしまったので、やむを得ない事情で転職をすることになったのですが、それでも納得していただけません。
やはり、転職経験がおおいと転職活動時は不利になってしまうのでしょうか?
なんて説明するべきなのでしょうか?
3度目ということは、今回が4社目ですね。
日本企業は、転職回数をやたら気にします。一般にメーカー系は2回までと言われています。
人物の中身や不可抗力を見ずに、…続きを見る
一方で、30代で転職ゼロとかの人材を見ていると…続きを見る
回答より、転職回数が多いことが全て不利に働くわけではないことがわかりました。
転職回数の多い人は、その多数の経験を面接でアピールするとよいでしょう。
SEの転職に関する質問も見ていきます。
フリーランスからの社内SEへの転職は上手くいきますか?
フリーランスから社内SEへの転職を希望している者です。
フリーランサーとして三年、独学でやってきて今や年収400~500万です。
自由に出来るのは非情によいのですが、やはり万が一の時があった時に困るので福利厚生、保険等が整っている企業へ属そうかと思った次第です。
今回質問というのが、独学でフリーランスしか職歴の無い人には社内SEへの転職は無謀ではないかという事です。
フリーランスからの転職では上手くいくものなのでしょうか‥?
無謀ではないと思いますよ。
むしろ、独学にも関わらず、しっかりと仕事されてるじゃないですか。
フリーランスの方が…続きを見る
フリーランスのSEから社内SEに転職するのは可能なようです。
転職回数に関わらず、働く環境の変化や相性を見て検討するとよいかもしれません。
転職回数が多い人の履歴書の書き方
年 | 月 | 職歴・学歴 |
学歴 | ||
~中略~ | ||
職歴 | ||
平成○○ | ○月 | ○○株式会社 入社 |
営業を担当しお客様に企画の提案などを行う | ||
平成○○ | ○月 | △△株式会社 入社 |
販売店での接客業 |
転職した回数が多い人は、職歴欄に記入する内容が多くなります。
読みやすさを考慮して、職務内容は簡単に一言で書くようにしましょう。
業務内容の詳しい説明は、職務経歴書に書く事ができるので、履歴書では軽く触れる程度で問題ありません。
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▶【職務要約や職務経歴書の複数社の書き方と例文】転職が多い場合は?
転職回数が多い人の志望動機の例文
志望動機では、ポジティブな気持ちを伝える事を意識して、経験が多いことをアピールするのが大事です。
また、入社後にどのように「会社に貢献していきたいか」という部分を伝えると、好印象です。
私はこれまで、5回の転職を繰り返し、たくさんの業種や職種を経験してきました。
営業、商品企画、接客など複数の仕事に関わる事が出来て、1社だけの経験では、得ることができない、ノウハウを養う事ができ、売り上げを伸ばすスキルを身に付けることができました。
これまで培った経験やスキルを、新規店舗展開を目指す貴社で発揮できればと思い応募致しました。
転職回数の多さについてどのように伝えるか悩んでいる方は、上記の例文を参考に考えてみるのをおすすめします。
また、転職回数が多くても転職に成功する秘訣を詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
転職回数をごまかす件についてよくある質問
転職回数を気にするのは日本だけ?
海外では転職回数を意識しない傾向です。海外における転職は、よりよい待遇やキャリアアップを求めて行うものです。企業にとっても転職回数の多い求職者は、それだけ企業ニーズの高い人材であると認識されます。
一方日本では、転職回数が多いと求職活動の際にその理由を問われることも多いでしょう。日本は終身雇用や年功序列制が根付いているため、頻繁な転職は採用担当者に不信感を与えるようです。
※参照:データブック 国際労働比較
転職は何回まで許される?5回?6回?7回?8回?
20代なら3回、30代なら4回以上で転職回数が多いという印象です。ただし採用担当者や業界・職種によってもとらえ方は異なります。
一般的に、転職回数が多いと忍耐力や責任感がなかったりコミュニケーション能力に問題があったりすることが懸念されます。転職回数が多くても転職活動を有利に進めるには、これまでの経験と前向きな転職理由を伝えるのがポイントです。
まとめ
今回は、転職回数をごまかすことで起こる危険性やトラブルなどについて解説しました。
転職回数や会社名をごまかすことは大きなトラブルになる可能性が非常に高いため、そのような行為は避けると良いとのことでした。
転職回数が多い人は経験などを活かして、内定獲得を目指すとよいでしょう。
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