
転職回数を気にしない業界はどこ?採用されるコツも紹介
転職回数が多いと不利になるという噂を聞くと不安になるかもしれません。そこで本記事では、転職回数を気にしない傾向にある業界を具体的に解説しています。転職回数の多さがコンプレックスになっている人はぜひ参考にしてください。
転職回数を気にしない業界・企業の特徴
転職回数を気にしない業界・企業には、以下のような特徴があります。
- 人手不足である
- 需要や将来性がある
- 経験やスキルを重視している
転職回数が多くて「不利になるのでは?」と悩んでいる人は、本章を次の転職先選びの参考にしてください。
人手不足である
人手不足の業界は転職回数の多さよりも、社会人としての経験や人柄を重視して採用している傾向があります。
企業によっては教育体制が整備されており、業界未経験者でも採用してもらえる可能性があるでしょう。
例えば、技術の発展によりエンジニア不足となっているIT業界や、慢性的に人手が不足している介護業界、飲食業界があげられます。
また営業職や販売職は、他の職種よりも人の入れ替わりが多い傾向があるため、業界を問わず人手不足となっていることもあります。
転職回数をコンプレックスに感じている人は、人手不足となっている業界への転職を検討してみてください。
需要や将来性がある
社会的な需要や将来性のある業界も、転職回数を気にせず転職しやすいといえます。
近年は少子高齢化やDX化、グローバル化などにより、人々のニーズも大きく変化しています。社会の流れや需要の変化により成長中の業界や企業では、転職回数を気にせず積極的に人材を採用している傾向があります。
例えばIT・Web、医療、介護、物流、運送といった業界は、需要や将来性が高く、転職回数にかかわらず採用されやすいでしょう。
転職回数が多くても気にしない業界を探している人は、需要が伸びているか、あるいは将来性が高いかどうかに注目してみてください。
経験やスキルを重視している
経験やスキルを重視される業界や企業は、転職回数不問で採用をおこなっていることがあります。
実務経験や関連する知識・スキルが豊富で即戦力になる人材であれば、転職回数にかかわらず即採用となることもあるでしょう。
例えば、開発経験や技術レベルが重視されるIT業界や高い専門知識が必要な金融・コンサル、実力主義である外資系企業があげられます。
自分の経験やスキルを活かして転職したい人は、即戦力人材を募集している業界や職種の求人を探してみてください。
転職回数が多いと不利になる?
ここでは、JobQに寄せられた転職回数に関するQAを紹介していきます。
一貫性のある理由なら転職回数は気にされない
質問者の方は、20代で転職経験が2回あり、現在も転職活動をしているとのこと。では、20代の場合、転職は何回からが多いと言われるのでしょうか?
パーソルキャリアが採用担当者に実施したアンケートによると、20代の転職回数は、3回目から選考に影響すると回答した割合が28.2%で最も多い回答となりました。次いで「2回目から」が22.3%、「転職回数は選考に影響しない」が18.4%の順となっています。
上記の質問に対し、以下のような回答がありました。
私は24歳までに3回転職しましたが、特に不利になった記憶はないので、会社もしくは職種によるのかも知れません。過去は変えようがないので、嘘にならない程度にポジティブな理由をお伝えしてはいかがでしょうか。
転職する理由にある程度の一貫性があればよいと思います。正直若いころは自分のことなんてわかっていないので、身の丈にあっていない転職なんかもしますし。
確かに、転職回数が多すぎるのは、採用者の視点で気になる点です。
しかし、回答者の方が言っているとおり、ポジティブかつ一貫性のある転職理由があれば問題ありません。
自己分析をした上で、なぜ転職したいのかをよく考えておくといいでしょう。
転職回数が多くても幸せな人もいる
業界によりますが、転職経験がある方が評価されやすいこともあります。
この方も言っていますが、転職回数が多い人の方が視野が広く経験値も豊富だと評価を受ける場合も。
大事なことは、なぜ転職活動をしていて、次の会社ではどんなことを実現したいのかという前向きな理由です。
慌てる必要はないため、今後どんなキャリアプランにしたいのかをよく考えておくといいですね。
ネガティブな転職理由だと選考に影響する可能性も
この質問者の方の場合、人間関係が上手くいかないことが理由で転職活動をしているとのこと。転職理由の本音として、人間関係を挙げる人も多いと思います。
しかし、面接の場で転職理由を聞かれても、人間関係を理由にするのは避けたほうがいいです。
採用担当者からしても、「この人を採用してもまた人間関係に悩んで退職してしまうのでは?」と映ってしまいます。
この質問についても、以下のような回答がありました。
ポジティブな転職であれば回数は問題になりませんが、質問者様の場合はネガティブな転職なので不利になるかと思います。転職回数多いと転職先のレベルが下がってしまい、対人関係悪化→短期離職→関係悪化→短期離職を繰り返すことになるので、まず対人関係において何が問題だったのか棚卸しし、分析をした上で転職に臨まれた方が良いと思います。
転職面接では、本音と建前を上手く使い分けるようにしましょう。
転職回数が多くても採用されるコツとは?
2024年1月29日現在、転職サイト「doda」で取り扱っている転職回数不問の公開求人数は約160件です。中でもメーカー系・IT企業のエンジニアや飲食店の店長候補、営業・販売職の求人が多くみられました。
人手不足、業界の将来性が高い、スキル重視の職種といった求人は、転職回数が多くても採用されやすいといえるでしょう。
ただし、転職回数が多いからといって、必ず不利になるわけではありません。客観的に見て納得できる転職理由がある、そもそも転職回数が懸念事項にならない業界で転職するなどであれば、転職回数が多くても問題ないでしょう。
これらを踏まえて、本章では転職回数が多くても採用されるためのコツを紹介します。
転職回数を気にしない求人を探す
転職回数が多くても即採用を目指すには、転職回数不問の求人に絞って探すのがおすすめです。
選考基準の1つとして転職回数の上限を定めている企業に応募しても、採用されるのは難しいでしょう。
そのため、転職回数不問で積極的に採用している業界や職種、企業の求人を狙うことが大切です。
転職サイトやエージェントなどのサービスを活用すれば、転職回数不問の求人を効率良く探せるはずです。「doda」でも転職回数不問の条件に絞って求人検索が可能なので、気になる人はぜひチェックしてみてくださいね。
転職理由に一貫性を持たせる
転職回数をコンプレックスに感じていても、転職理由に一貫性があれば採用につながる可能性があります。
例えば「さまざまな商材を扱うことで営業スキルを伸ばしたい」という理由で、さまざまな業界の営業職として転職を繰り返しているなら、「一貫性がある」と感じてもらえるはずです。
このように、理由に一貫性があれば、転職回数が多くても採用に影響しないケースもあります。
そのため転職活動時の書類や面接時に、一貫性のある転職理由を話せるよう準備しておきましょう。
即戦力の人材を目指す
即戦力の人材と判断されれば、転職回数が多くても即採用される可能性がアップするでしょう。
過去の転職回数が多い、かつ今まで未経験の業界へ転職する場合、採用担当者から「何をしても長く続かないのでは?」と懸念されてしまうリスクもあります。
あらかじめスキルや知識を身につけておけば、転職時のアピールになるだけでなく、入社後も即戦力として活躍しやすいでしょう。
まとめ
本記事では転職回数が多くても採用されやすい業界や職種を解説しました。
人手不足が慢性化している、あるいは将来性や需要の高い業界では、転職回数不問で人材採用をおこなっているケースが多いです。
また、知識やスキルがあり即戦力になれる人材であれば、転職回数が多くても採用につながる可能性が高まります。
また、あなたが「転職回数が多いからもう転職できないだろう」と悩んでいるなら、「MIRAIZ」のキャリアカウンセリングを活用してみてください。
キャリアコンサルタントの資格を持ったプロアドバイザーに現状の仕事や人間関係のこと、今後のキャリアなどを相談できます。
「自分なんかを採用してくれる企業なんてない」と諦める前に、ぜひ一度キャリアカウンセリングで自分の悩みを話してみましょう。
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