【本部長とは】仕事内容や必要な能力など詳しくご紹介

本部長はどんな意味

組織には様々なことを担当する部門があります。各部門の部門長が部長です。

組織運営には一部門の最適ではなく全体最適の見方が必要となります。

全体最適を提案、運営する部門として本部があります。

その本部の最高権限者、最高責任者が本部の長である本部長になります。

本部長の仕事内容

本部長の仕事は組織を運営、発展させていくために全体最適の決断を行いリーダーシップをとって行くことです。

部長は各部の最適を優先しますが、本部は各部が集まった組織を最適にしなければなりません。

組織の目的を達成する為に、各部門を最適化する決断を行っていく事が本部長の仕事です。

また、決断を行う以上は、責任が伴い、その責任を負うのも本部長の仕事になります。

本部長と部長は何が違うか

本部長は各部をまとめる本部の長です。部長は各部における長となります。

ですので、部長よりも本部長が上席になります。本部長は組織の方針と組織目標を決めます。

組織目標とはKGI（Key Goal Indicator）として決めることが多いです。

KGIとは、組織の目標を定量的に把握する為に、定量的に管理できる数値の事です。

KGIを達成する為のKPI（Key Performance Indicator）を決めて取り組むことが部長の仕事です。KPIはKGIを達成する為のプロセスを管理する為に、定量的に計測する数値の事です。

例えばKGIを総売上高とします。

そうするとKPIは営業各部の売上高、顧客満足度や、リピート率、新規商品提案数などが設定されます。

KPIの目標達成の集合でKGIを達成するというマネジメントが本部長の仕事であり、部長は本部から課題であるKPIを自身の部のKGIに落とし込んで展開する事が本部長と部長の差になります。

本部長と他の役職の関係についてここでは説明します。

本部長のポジションは

上述でも説明しましたが、本部長は組織の本部の長になります。

本部は組織を全体最適化するために各部を調整する機能になります。

各部の上位組織である本部の長が本部長のポジションです。本部長が配置される組織はある程度大きな組織となります。

営業所が営業部門がいくつもあり、それらを統括してまとめなければならないような規模となりますので、大企業の規模になる事が多く有ります。

経営側ではなく、実務担当部門における最高のポジションと言えます。

本部長はどれくらい偉いのか

本部長はどれくらい偉いかというと企業では社長・専務・常務・取締役・監査役・本部長という順でかなり経営側に近い立ち位置です。

本部長は現場にも近い立ち位置でもありますし、マネージャー兼プレイヤーとしての取締役が兼務されているケースも多々あります。

実務における重要な事項を決める中で、一番偉いと言って過言ではない立場に本部長は位置しています。

本部長になるためにはどうすれば良いかについてここでは紹介していきます。

本部長になるためには

企業において本部長になるためには、運と実力が必要です。

実力としては若いうちからしっかり出世コースにのるためにコツコツと数字を積み重ねることが必要です。

売上目標や利益目標についても、数値として若いうちから意識し、経営センスを磨くことが良いと思います。

また、決断を行った経験の数と、その重みが、リーダーには絶対不可欠です。

決断するには、勇気がいる事もあります。時には60％の情報で決断し、前に進まねばならないこともあります。

それでも決断し、その課題を何とかしてみせるリーダーシップが必ず必要となってきますので、どんな小さなことでも、意識して「決断する経験」の場数を踏む事が重要です。

本部長に必要な能力

本部長にはKGIを達成させる為のリーダーシップ力が必要です。

その為に必要な資源を各部に振り分ける決断をする能力も必要です。人と予算の振り分けは特に重要です。

また、各部長のモチベーションを上げる事も必要な能力です。各部のKPIの達成の集合が方針に沿ったKGIの達成に繋がるからです。

目標達成の繰り返しで、組織を全体的に成長させていくことが本部長の使命です。

使命完遂させるために必要な能力は全て本部長に必要な能力となります。

本部長の年収

本部長の年収についてですが企業によって異なりますので一概には言えません。

ですので、ここでは警察の本部長を例にあげます。警察の本部長の月給は約50万円、賞与は4.5ヶ月分で約225万円です。年収は約825万円です。

ここでは本部長で有名な機関を紹介します。

警察の本部長が有名

警察の本部長が有名で、警察の本部長は各都道府県警の警察本部の長です。

正確には東京都は東京都警察本部ではなく警視庁と呼ばれており、役職名は警察本部長ではなく警視総監という役職です。

東京都は首都の為、特別な警察対応部門がある為、他道府県とは異なる体制をとっています。

道府県警本部の長は警視監もしくは警視長という職階になりますが、役職としては本部長と呼ばれています。

警察本部長の仕事内容

警察本部長の仕事の内容は、その地域都道府県の治安を守る最高責任を負うことです。

職務権限としても警察官職員の監督管理をする仕事であり、人事権もあります。

地域の治安安定という使命を達成するために、その職務権限を十分なく発揮しなければなりません。

適性な地域に適正な人材を配備し、防犯と交通安全の地域をつくりあげる責任があります。

警察本部長の年収は高いのか

前述したように850万円程度です。

低いというわけではありませんが決して高いというレベルではありません。

本部長が配置される企業はある程度の規模の企業ですので、企業の本部長クラスになると1,000万円を超えていると考えられますし、取締役との兼務であれば1,500万円クラスの人もいると想定できます。

いかがでしたでしょうか。

この記事を読んで、本部長という役職の方がどれだけ上席の方かがこの記事を読んでイメージできれば幸いです。