
女性は正社員で何歳まで働くのが理想?データから割合や働きたい理由などを解説
正社員として何歳まで働きたいのか、一般的にどのように女性が考えているのか知りたいという方は多いのではないでしょうか。本記事では、データを参考に女性は何才まで働きたいのか、またその理由について解説していきます。またあわせて、女性が正社員として長く働く上での課題についても解説しているため、是非ご参考ください。
女性は65歳まで働きたい人が最も多い
定年後は貯金でゆっくり余生を過ごしたいという意見も
女の転職typeのアンケート調査によると、65歳まで働きたいと考えている女性は25.7%と最も割合が高く、60歳以上まで働きたいという回答が全体の80%を占めました。
くわえて35歳以下の年齢を選択した人はたった3%でした。
このことから、定年の65歳まで働きたいと考えている女性が多いことが考えられます。
なぜその年齢を回答したのかという理由について、「65歳」と回答した人は「ある程度お金を貯めて、余生を楽しみたいから」というものでした。
参考:女の転職type データで知る「女性と仕事」いつまで働く?
長く働くことは体力的にしんどいと感じる人もいる
65歳まで働きたいと考えている女性の割合が最も多いものの、60歳までと回答した人は19%、50代までと回答した人は8.2%、49歳以下と回答した人は7.6%と、約35%の人は定年前に退職したいと考えているという結果になりました。
なぜその年齢を回答したのかという理由について、「45歳」と回答した人は「体力的に働くのが辛くなってきそうな年齢だから」という内容でした。
このことから、ある程度お金を貯めてその後の生活を楽しみたいという女性がいる一方で、体力的に厳しくなる年齢で退職したい人がいることが考えられます。
女性が定年後も正社員で働き続けたい理由
仕事に生きがいを感じているから
桜美林大学の「女性定年退職者の退職後の楽しみ・生きがい :現役時代の経験との関連について」の調査によると、働き続けたい理由として仕事を通して得た財産や仕事の達成感があるからという内容が挙げられています。
働き続けられた理由として、人間関係が良好であったことや仕事を通してコミュニケーション能力などのスキルを得られたことに喜びを感じていた、定年まで働いたことに達成感があったためなどの回答がありました。
このことから、仕事を通して築いた人間関係やスキルを通してやりがいを感じていた人が働き続けたいと思うことが考えられます。
参考:桜美林大学「女性定年退職者の退職後の楽しみ・生きがい :現役時代の経験との関連について」
貯金を増やしたいから
桜美林大学の「女性定年退職者の退職後の楽しみ・生きがい :現役時代の経験との関連について」の調査によると、働き続けたい理由の2つ目として「経済的基盤を築くため」という理由が挙げられています。
調査対象者全員が「公的年金、企業年金、個人年金などの収入が生活の基盤となっており、これがあるからこそ安心した生活を送ることができている」と述べていたとのことでした。
このことから、将来もらえる年金のために定年までは働いて経済的基盤を作りたいという人がいると考えられます。
参考:桜美林大学「女性定年退職者の退職後の楽しみ・生きがい :現役時代の経験との関連について」
女性が正社員で長く働く上での3つの課題
女性が正社員で長く働く上での課題は、以下の3つが考えられます。
- 結婚・出産でキャリアのブランクができること
- 女性は非正規の雇用が多いこと
- 会社の風土による女性のキャリアアップのしにくさ
それぞれ解説していきます。
結婚・出産でキャリアのブランクができること
男女共同参画局によって公表された「男女共同参画白書 平成25年版」によると、全体を通して女性就業率は20代前半から中盤にかけて就業率がピークになることがわかります。
しかし30代に突入すると就業率が低下し、その後40代以降になると就業率が上昇する傾向が見られました。
このことから、結婚や出産によっていったん仕事から距離を置くことによってキャリアにブランクができてしまう女性が多いことが考えられます。
参考:男女共同参画局 第1-特-10図 女性の年齢階級別労働力率の世代による特徴
女性は非正規の雇用が多いこと
男女共同参画局によって公表された「男女共同参画白書 令和2年版」によると、女性の非正規雇用率は15~24歳は29.8%、25~34歳は37%、35~44歳は51.6%、45~54歳は57.7%でした。
この結果から、20代後半から30代以降一気に非正規雇用率が上昇していることがわかります。
この背景には、結婚や出産を機に一度退職をし、育児が落ち着いてきたのち非正規雇用で働いている女性が多いことが考えられます。
参考:男女共同参画局 「男女共同参画白書 令和2年版」
会社の風土による女性のキャリアアップのしにくさ
「国民生活白書 平成18年度版」によると、出産を機に退職をした女性の17.9%が「育休制度が使えない・使いづらい」を理由に退職しています。
くわえて育児休業を取らずに就業を継続している女性が育児休業制度を利用しなかった理由について、4割強が「職場の雰囲気や仕事の状況から」と回答しています。
このことから会社内の風土により育休が使いづらく、そのため育児と仕事を両立が難しい、キャリアアップしづらい風土があることや、また育休を取るならば退職を促される職場があることも推測できるでしょう。
参考:男女共同参画局 「国民生活白書 平成18年度版」
女性が何歳になっても働くための方法
続いて、女性が何歳になっても働くための方法を3つご紹介します。
- 育休や育児しやすい労働条件の企業へ転職する
- 安定した収入を得れる資格を勉強する
- 家族からの理解を得る
育休や育児しやすい労働条件の企業へ転職する
仕事と家庭を両立しながら長く働き続けたい場合、在宅勤務制度やフレックス勤務制度など多様な働き方ができる企業に転職するという方法もあります。
さらに育児に理解のある上司がいる会社に転職した場合、育児と仕事の両立において協力的な環境があるかもしれません。
そのため産休・育休の取得率を見て、育児に理解のある企業か判断しながら企業選びすることもおすすめです。
上場企業であれば四季報などで企業内部について得られる情報もあるため、興味のある企業の四季報を探してみるのもいいでしょう。
安定した収入を得れる資格を勉強する
通信講座ユーキャンが行った「女性に人気の資格ランキングTOP30」の調査を基に、女性が子育てと仕事を両立させやすく、さらに専門性がありニーズの高い仕事や資格を2つ紹介します。
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「登録販売者」
ドラッグストアや薬局などで一般用医薬品を販売する際に必要となる資格で、場所によってはパート勤務も可能なところがあるため、私生活と両立しやすいでしょう。
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「歯科助手」
歯科医院で診療補助や受付業務を行うのが主な業務で、数多くの民間資格があります。
女性が多く活躍しており、結婚・出産後も働きやすい職業として人気が高い職業と考えられています。
参考:ユーキャン 女性に人気の資格ランキングTOP30
家族からの理解を得る
パートナーがいる場合、仕事をしながら子育てをするのであればパートナーの協力は必要不可欠と考えられます。
しかし、パートナーによっては自分が仕事に専念する分家事育児などを積極的にやってほしいと思う人もいるかもしれません。
そのような場合、どのように子育てをしていくかパートナーと相談するのがいいでしょう。
自分にとって子育てを優先したいのか、子育てと仕事どちらも大切にしていきたいのか、一度振り返ってみる時間を設けることも大切かもしれません。
女性正社員が何歳まで働くかは参考程度で問題ない
一般的に、女性は何歳まで働くのが理想なのかを女の転職typeのデータを参考にご紹介しました。
多くの女性の場合、65歳まで働きたいと考えている方が多いようです。
また仕事に生きがいを感じていたり、社会とのつながりを感じられるために長く働きたいという方もいることも分かりました。
本記事でご紹介した平均年齢を参考に、自分のライフプランを考慮して何歳まで働くか決めるといいでしょう。
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