
インターンシップに行きたくない就活生に伝えたいこと
「インターンシップってよく知らないけどいかなきゃダメなの?」「行かなくてもいいなら、行きたくないなぁ」こんな風に考えている就活生も多いと思います。現在、多くの企業で行われているインターンシップ、就活生でいかない人は少なくなってきたようにお思えます。今回は、そのようにインターンシップに行きたくない就活生のために、インターンシップとはどういうものかについてまとめてきました。
インターンに行きたくないあなたへ
インターンシップのメリットを知ろう
インターンシップに行ったことも、受け入れたことも筆者は経験があります。
インターンに行くメリットは、何と言っても社会人というものがどのようなものかを知ることができる最大のきっかけです。
アルバイトで社会人経験を学んでいるという方もいらっしゃるかと思いますが、インターンシップの場合、アルバイトには任せられないような仕事を任されることもあります。
インターンシップの種類
インターンシップには、働く長さで分けると長期と短期の2種類があります。
長期の場合、責任ある仕事を任せられたり、そのまま就職したりできる可能性があります。
筆者はこちらのタイプで、他のアルバイトと掛け持ちしながらでしたが、インターンシップはやはり責任の重さを感じました。
短期の場合、まだどんな業界で働きたいか決まっていない人にとって、いろんな業界を見ることができます。働きたい業界が決まっている場合、複数の同じ業界の企業を訪問し、その組織風土の違いなどを見ることができます。
どれだけの学生が参加しているか
2018年卒学生の中で、インターンシップ参加者は55.2%と、2017年卒より11.5ポイント増加しました。2人の内、1人がインターンシップに参加していることもわかります。また、インターンシップに参加する学生が大きく増えていっていることがわかります。
参加者のうち、インターンシップ参加企業に入社する予定の学生は22.3%と、学生全体の約4分の1に相当します(以上、数値は株式会社リクルートキャリアの調査より)。
筆者もこのタイプです。2年間のインターンシップを経て、その会社に入社しました。
インターンは行く意味がない?
就活に役立たない?
インターンシップは就活に役立ちます。
筆者は園芸業界のインターンシップに参加しましたが、業界の仕組みが良くわかりました。
いろんな業界に参加することでその仕組みがわかることによって、自分に向いている・向いていないを判断することができます。
時間の無駄?
インターンシップは時間の無駄にはなりません。
自分が思って見なかった業界の良いところ・良くないところを知ることができたり、アルバイトでは見えなかった世界を見ることができます。
インターンシップではお金も稼げる
インターンシップは、原則、賃金が支払われます。
1日だけの説明会なら支払われないこともありますが、長期・短期的なら労働を行うことによる対価が支払われます。
インターンの形式
セミナー・説明会型
このタイプに多いのは、1dayセミナー・説明会という形式のものです。
その会社の業界の説明があったり、会社案内があったりします。
業界本ではわからない、生の情報を知ることができます。
ワークショップ型
例えば、業界の抱える課題が与えられ、その課題解決法を数人のグループになって、ブレーンストーミング(限られた時間内にグループの仲間が自由に話し合って、いろいろなアイデアを出す手法)などが行われます。
実務型
筆者はこのタイプでした。
実際に、花束やアレンジメントを作ったり、百貨店等の商業施設の園芸装飾に出かけたり、ガーデニングを作りに行きました。
これらの体験そのものが勉強になるだけでなく、車の中でその会社の人といろいろな話をしたことも、この業界の仕組みを知るきっかけになりました。
なぜインターンに行きたくないのか?
面倒くさい
もし面倒くさくなかったら?と、自分に問うてみてください。
会社では、この仕事は難しいですと上司に尋ねると、上司はもし難しくなかったとしたら?と返答することがあります。
その一言で、難しさを突破できることが多々あります。
もし面倒くさくなかったら?と自分に問うてみると、行動してみようという自分がでてきます。
企業・業界研究は本やネットで問題ない?
本やネットは、その業界の文字で見える仕組みを知ることはできますが、その業界の「匂い」がわかりません。
つまり、その業界の組織風土などがわかりません。
やはり足を運んで、その業界の「匂い」をかいでみてください。
インターンシップは有意義
筆者はとても有意義でした。
ちょうど中小企業から中堅企業へ脱皮する位置付けにあった企業でしたので、中途や新卒の雇用者が増え、新たなシステム作りが始まるところでした。
様々なステージにいる企業を見ることにより、違った「匂い」を感じることができるようになります。
インターンシップに行きたくない場合の断り方
連絡手段と断り方
いま筆者は、経営コンサルタントとしていろんな会社さんとお話しする機会がありますが、LINEでインターンシップを断る方がいるそうです。
これは言語道断です。まずは日数の余裕があるなら手紙を書き、その後、電話をすることが大切です。
ビジネスマナーはきっちりと
日数に余裕があるならば、下記のような断り文を書き、手紙が届いた頃に電話をしましょう。
日数に余裕がない場合は、至急電話をかけてお断りし、後ほどお詫びの手紙を出すようにしましょう。
インターンの断り方の例文
例えば**株式会社の人事総務部に、インターンシップのお断りの手紙を書く例文を以下で見ていきましょう。
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**株式会社 人事総務部 インターンシップご担当者様
この度は大変お世話になっております。〇〇大学の@@でございます。インターンシップ参加のお知らせをいただき、誠にありがとうございました。
せっかくご案内いただいたにもかかわらず、 研究が忙しく、インターンシップに参加させていただく時間がなくなってしまいました。
誠に恐縮ではございますが、私の今回の貴社インターンシップ申し込みにつきましては辞退させていただきたく存じます。貴社にはご迷惑をお掛けすることとなり、大変申し訳ございません。ぜひ学業を優先させていただきたく、どうぞご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
この度は、誠にありがとうございました。末筆ながら貴社の益々のご発展を願っております。
自分の署名
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まとめ
いかがでしたでしょうか。インターンシップに行きたくないという気持ちが、少しは変わりましたでしょうか。
インターンシップに行くことは、業界本ではわからない、その業界・会社の「匂い」がわかる大切な機会です。
ぜひ一度、短期のインターンシップからでいいのでスタートしてみませんか?
その経験は、きっと心の中に長い間、残るものとなることでしょう。皆様にとって、良き経験となることを願っています。
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