【ビジネス能力検定について】勉強方法や難易度などを解説

ビジネス能力検定とは、どのような検定か知っていますか。

そもそもどういった資格なのか、合格するためにどんな知識が必要か説明します。

受験を検討している人にうれしい情報をお伝えします

ビジネス能力検定とはどのような資格なのか

ビジネス能力検定の正式名称は、ビジネス能力検定ジョブパスでB検と呼ばれることもあります。

社会で働く一員として欠かせない仕事のスキルの有無を評価できる検定です。客観的にビジネスに必要な能力を測れます。

産学連携で開発されて以降、2019年2月現在で114万人が受験しています。

受験者は就活中の学生や新入社員はもちろん、中堅社員など幅広い人が合格を目指す試験です。

ビジネス能力検定取得のために必要な知識とは

ビジネス能力検定取得のために必要な知識は、いろいろな職種や業種に共通して必要な基礎です。

ビジネスにおけるスキルを評価する試験なので、マナーや常識に関する知識は必須であり、問題解決能力や論理的思考力なども問われます。

社会人になると豊富に知識があっても解決できない問題が多いため、こうした能力が測られ、さらに1級の受験には企業の財務諸表やマネジメントに関する知識が問われます。

ビジネス能力検定は試験の難易度によって1~3級に分かれています。

それぞれの合格に向けた勉強法を具体的にお伝えします。

無理をして上級取得を目指すよりも着実に取れる級を受験するのがおすすめです。

3級について

ビジネス能力検定の3級は、テキストや問題集の基礎問題を問いて受験に備えましょう。

3級で出題される問題は、必要最低限のビジネスマナー・知識です。

すでに社会に出て活躍している人にとっては、常識問題なので長時間の対策は必要ないケースが多いです。

一方、学生にとってはなかなか状況をイメージしづらい問題があります。問題は、社会に出ると必須の知識なので、繰り返し問題を解いて早いうちに身に付けることをおすすめします。

3級の内容は基礎的ですが、出題の傾向をつかめないと解きづらい箇所があるため、一度は過去問題などに目を通しておきましょう。

2級について

ビジネス能力検定の2級は社会的な知識の勉強だけでなく、普段仕事をうまく仕事をこなすことが合格に繋がります。

出題範囲は基礎的な内容ですが、新入社員などだけでなく中堅社員も受験する試験であり、手を抜かずに対策する必要があります。

社会的な知識はもちろん、思考や能力が問われる問題が出題されます。自分の利益だけでなく、チームを調整できるか否かが重要です。

1級について

ビジネス能力検定の1級に合格するためには、財務諸表に関する知識をしっかりおさえましょう。

実務での知識があればあまり心配いりませんが、まったく経験がない状態で合格するのは難しいです。

財務諸表の数字が表す意味など読み方をきちんと理解することが大切です。

他にも、ケーススタディの問題が出題されます。

適切なマネジメント能力が問われるため、1級の場合は甘く見ずに対策に力を入れて受験に備えてください。

続いては、ビジネス能力検定の全級に共通するポイントを紹介します。

問題集を繰り返して解くこと、ビジネス上のタイムリーな話題に詳しくなっておくことの2点です。

それぞれ詳細を解説します。

問題集を繰り返して解くこと

ビジネス能力検定に合格するためには、対策問題集を何度も繰り返し解くことが大切です。

設問ごとに主題傾向が大きく異なる試験であるため、問題ごとに必要な能力が違うので、それぞれに対して対策する必要があります。

繰り返し同じ問題を解いて単純な内容は、しっかりと押さえることが大切であり、何度やっても覚えられない場合は、その答えになる理由や背景を理解することが合格への近道です。

まずは、問題集を最初から最後まで大まかに解き、後から不足する知識を補っていきましょう。

試験直前に単純暗記をまとめてするのもおすすめです。

ビジネス上のタイムリーな話題に詳しくなっておくこと

ビジネス能力検定に合格するためには、ビジネスのタイムリーな話題に詳しくなっておくことも重要です。

過去問題を解くだけでは、時事問題などを押さえられず、少なくとも受験が決まったときから、日々のニュースを意識して見ることが大切です。

具体的には受験日以前の半年～1年程度の話題は特に注意が必要で、企業に関するニュースは内容を理解する必要があります。

最後に、ビジネス能力検定の概要についてお伝えします。

具体的には、試験料や試験の内容などの詳細を紹介します。

ビジネス能力検定を受験する際の参考にしてください。

ビジネス能力検定の試験料や試験内容について

ビジネス能力検定の試験料は、3級が3,000円、2級は4,200円、1級が8,500円です。

1級の難易度が高い分、試験料の上がり方が大きくなっています。

ここでは試験内容を級ごとに紹介します。

3級はビジネス常識、2級はビジネス常識だけでなく問題解決と業務遂行が試験内容に追加されます。

1級は2級に合格する知識はもちろん、論理的な思考力やマネジメント能力、推進能力など幅広い範囲から出題されます。

その他、出題形式については、2・3級は多肢選択式のCBT方式試験ですが、1級は記述入力方式です。

合格点は3級は70点以上、2級が65点以上、1級は60点です。

ビジネス能力検定の難易度や合格率について

ビジネス能力検定の難易度は、級によって異なります。

2・3級は学生も合格できる試験なので、社会人にはそれほど難しくありません。

一方、1級の合格は知識だけでなく経験が必要にとなりますが、設定は入社5年目程度の試験なので、普段の働きや試験の対策を真面目に取り組めばそれほど難しい試験ではありません。

合格率は、3級が77.6%、2級は40.4%、1級が15.8%です。

3級は多くの人が合格するのに対し、1級は非常に難しいことが分かります。

受験者はすでに社会スキルが高い人が多いですが、しっかりとした対策が必要であることが明らかになる数値です。

ビジネス能力検定の各級別に、有効的な勉強方法を中心にお伝えしました。

3級は比較的合格が狙いやすいですが、級が上がるほど難易度はアップしますが、特に1級は、とても幅広い知識とスキルが必要です。

ビジネス能力検定は、客観的に社会的知識の有無を判断できる大切な指標ですので、今回紹介した勉強方法などを参考に適切な対策をして、試験に臨んでください。