
製造業(工場)の志望動機|履歴書・面接で使える例文・サンプル
製造業(工場)に転職する際の志望動機が知りたいですか?この記事では製造業(工場)に転職する際の志望動機の書き方について、ポイントと回答例を経験者と未経験者に分けて解説していきます。この記事を読み、自分なりに志望動機を考えてみましょう。
製造業(工場)が扱う9種類の項目
一口に製造業(工場)といっても、扱う製品によって仕事内容は異なります。
ここでは製造業で工場勤務を希望している方に向けて、様々な業種の仕事内容とスキルについてご紹介致します。
製造業は主に、以下の9つに分類されます。
- 車・モーター系
- 機械・メタル系
- 携帯・パソコン・先端術系
- 住宅・建材系
- オフィス・業務機器系
- 食品・飲料系
- 物流・倉庫系
- ゴム・プラ・石油化学系
- 紙・パルプ・印刷系
1.車・モーター系
車・モーター系では、トラックなどの大型車から小型車まで様々な自動車のボディやエンジン、モーターを製造しています。
自動車製造は、
- プレス工程
- 溶接
- 塗装
- 組立て
- 検査
の各工程で担当が決まっており、毎日同じ作業を行います。
特に資格などは必要なく未経験でも転職することが可能ですが、重いシートやドアの取り付けなども行うため、体力に自信のある方が向いていると言えるでしょう。
2.機械・メタル系
機械・メタル系は金属を加工し、ネジから自動車の部品まで大小様々な製品を製造する仕事です。
工場では、
- 原材料の機械への投入
- 機械の操作
- プレス作業
など体をはる仕事の他、検査業務などの軽作業も行います。
扱う製品によっては経験や資格を求められることがあるので、希望している工場の応募資格をチェックしておきましょう。
3.携帯・パソコン・先端術系
携帯・パソコン・先端術系では日常生活に欠かせない、携帯電話やパソコン、テレビ、ゲーム機器などを製造しています。
主な業務内容は、
- 部品取り付け
- マシンオペレータ
- 製品検査や動作確認
など座り仕事が多く、体力に心配な方や未経験の方でも安心して始めることができます。
4.住宅・建材系
住宅・建材系では、システムキッチンや浴槽など住宅で使われるものから住宅用建材の加工まで行います。
具体的には、
- 部品の取り付け
- 塗装
- 梱包
- 検査
- 運搬
などの業務を行なっています。
こちらも軽作業中心なので特別な資格は必要なく、未経験の方でも十分に活躍することができます。
5.オフィス・業務機器系
オフィス・業務機器系は、コピー機やプリンターなどオフィスのOA機器に関する仕事です。
主な業務内容は、
- 部品製造
- OA機器部品の検査
の2つで、クリーンルームで作業が行われています。
こちらも経験や資格は問われません。
6.食品・飲料系
食品・飲料系は、お菓子や冷凍食品、お酒など様々な飲食物を扱うメーカーで
- 原材料の機械への投入
- マシンオペレータ
- 製品加工
- 箱詰め
- 梱包や包装
などを行なっています。
こちらも特に資格や経験は必要なく、未経験から始めることができます。
7.物流・倉庫系
物流・倉庫系は、「保管」「輸送」「荷役」「包装」「流通加工」と5つの機能を持つ倉庫で作業を行います。
主な業務内容は、
- パソコン入力
- フォークリストの運転
- ピッキング
- 仕分け
- 商品検査
- 梱包
- 運搬
となります。
業務が多岐にわたるため、資格を活かせる仕事から未経験でも行える仕事まであります。
8.ゴム・プラ・石油化学系
ゴム・プラ・石油化学系は、主に石油を原料とした製品を扱う仕事です。
精密機械や医療器具から携帯電話やメガネなどの製造にも関わっています。
業務内容としては、
- 部品の組立て
- マシンオペレータ
- 製品検査
- 梱包
などの軽作業が中心なので、未経験でも安心して始めることができます。
9.紙・パルプ・印刷系
紙・パルプ・印刷系では、様々な種類のパルプを製造したり、印刷をするなどを行なっています。
工場で行われる主な業務は
- 運搬
- マシンオペレータ
- 製品の検査
などが挙げられます。
重いものを運ぶなど体力が必要とされる場面もありますが、軽作業が中心なので未経験でも取り組むことができます。
製造業の職種についてさらに詳しく知りたい方はコチラ
製造業(工場)経験者の志望動機の例文・書き方とNG例
製造業経験者は、志望動機で即戦力をアピールすると良いでしょう。
ここでは、製造業を経験した方の志望動機の例文とポイントをご紹介致します。
製造業(工場)経験者の志望動機の例文
例文
「グローバルな仕事に携わりたいと思い、世界的に高く自動車が評価されている貴社を志望致しました。
現在は、自動車の部品取り付け作業を担当する傍ら、後輩の教育を行なっています。
3年間勤務していることもあり自分の作業に納得しておりますし、後輩から頼られることで仕事にやりがいを感じておりますが、自分が担当した自動車が海外でどのくらい利用されているのか知りたいという気持ちが強くなり、アジアの工場を中心に自動車を生産している貴社に魅力を感じました。
溶接のみならず様々な作業を経験しており、丁寧かつ正確に業務を行うことには自信があります。
現職の経験を活かして即戦力となり、ゆくゆくは海外工場のリーダーとして妥協のない自動車を生産し、貴社の発展の土台として貢献したいです。」
NG例
「製造業の経験者であるため、貴社に即戦力として貢献できると考えております。
貴社の積極的な事業展開にも魅力を感じており、強く入社を希望します。」
書き方のポイント
例文のように、前職にはない「応募企業の魅力」を具体的に説明しましょう。
また経験者の場合、前職の経験を具体的にどのように活かせるか伝えると、自己アピールにつながります。
ほとんどの人は現状に不満があり転職を決意するものですが、例文のように直接的に愚痴を話すのは避け、あくまでも前向きに転職を考えていることをアピールしましょう。
NG例には具体的なエピソードが無く、説得力に欠けています。
製造業の経験者として何が活かせるから即戦力になれると考えているのか、積極的な事業展開とはどのような内容なのか、踏み込んだ説明が必要になります。
面接での伝え方
書類と内容を変える必要はありませんが、履歴書で記入しきれなかった内容を加えて話すと良いでしょう。
また、面接は対面で行われますので、面接官が聞き取りやすい話し方を心掛けましょう。
用意した回答は実際に声に出して読んでみたり、誰かに聞いてもらうことで修正しましょう。
志望動機についてさらに踏み込んだ質問をされますので、回答を用意しておきましょう。
例えばこの例文で言えば、
- 現在の仕事で苦労した経験はありますか
- 後輩と接する際に気をつけていることはありますか
- 他にどのような作業を経験していますか
などが挙げられます。
急な質問にもパニックにならないように、想定できる質問は予め回答を準備して面接に臨みましょう。
製造業(工場勤務)未経験者の志望動機の例文(サンプル)・書き方とNG例
製造業は特別なスキルを必要とする求人が少ないため、未経験でも応募することが可能です。
ここでは、製造業が未経験の方に向けて志望動機の例文やポイントを紹介していきます。
製造業(工場)未経験者の志望動機の例文
例文
「『モノづくり』に携わりたいと感じ、営業で担当していた医療機器を製造する貴社を志望致しました。
現在は医療機器の営業を行なっており、病院で患者さんの手術や処置に同席して機器の使用法のサポートやアドバイスを行う『立ち合い』の業務が中心になっています。
現場で実際に患者さんや医師、スタッフの役に立つことにはやりがいを感じておりますが、医療機器の知識をつけるうちに、自分が作った機器で多くの人の人生を救えるところに魅力を感じ、『モノづくり』へ転職を決意致しました。
貴社は、私が取り扱ってきた医療機器メーカーであり、その性能の高さは業界でも高く評価されています。
営業で培った機材の種類、機材のメンテナンスの方法など製造機器の知識は貴社でも活かせると感じております。
製造業は未経験ですが、現職で培った製造機器の知識やコミュニケーションを活かし、貴社に貢献していきます。」
NG例
「製造業は未経験ではありますが、コツコツとした作業は苦ではありません。
現在の営業職により身についた効率化の思考を活かし、工場の生産性を高めるような役割も果たせるように頑張りたいです。」
書き方のポイント
例文のように未経験の場合は、「なぜ製造業に興味を持ったのか」と「なぜこの企業なのか」の2つを説明する必要があります。
これまでの経験を交えて、きっかけと魅力をを具体的に伝えましょう。
また未経験であっても、これまでの経験で活かせる知識や経験があれば、積極的にアピールしましょう。
NG例の内容では、「この企業だから応募したと」いう熱意が伝わってきません。
また、転職先の仕事について「苦ではない」といった積極性が感じられない表現はNGです。
面接での伝え方
書類と内容を変える必要はありませんが、履歴書で記入しきれなかった内容を加えて話すと良いでしょう。
また、面接は対面で行われますので、面接官が聞き取りやすい話し方を心掛けましょう。
用意した回答は実際に声に出して読んでみたり、誰かに聞いてもらうことで修正しましょう。
面接では、志望動機について踏み込んだ質問をされますので、回答を用意しておきましょう。
例えばこの例文で言えば、
- 営業で苦労した経験を教えて下さい
- ライン上のどの部門に興味がありますか
などが挙げられます。
急な質問にもパニックにならないように、想定できる質問は予め回答を準備して面接に臨みましょう。
志望動機を考える際の3つのポイント
志望動機の構成とポイント
まずは、基本的な志望動機の考え方をおさらいしておきましょう。
志望動機は、次の3つで構成されています。
- 志望理由
- 志望理由について具体的なエピソード
- どのように貢献していくか
それぞれのポイントを解説します。
1.志望理由
最初に「なぜ志望したのか」を簡潔に伝えましょう。
結論から始めることで、採用担当者が話の流れを掴むことができ、内容が伝わりやすくなります。
ここでは実際に公務員になった際に「携わりたいこと」に結び付けて話しましょう。
「○○市の△△を変えたい/●●に魅力を感じて志望致しました」という形で、その土地の魅力や問題点に言及することで、面接官にをアピールしましょう。
2.志望理由について具体的なエピソード
次に「なぜ志望したのか」の「なぜ」の部分を具体的に説明していきます。
ここでは、転職理由と志望理由に一貫性を持たせることがポイントです。
「前職の〇〇という点に疑問を感じ転職を決め、それが貴社で叶えられることができる」という構成に、これまでの経験を盛り込み、転職と志望までの流れを説明しましょう。
3.どのように貢献していくか
最後に「どのように貢献していくのか」を伝えると、面接官があなたの入社後の姿を想像しやすくなります。
企業や職場の方針に沿った内容で、自分が成し遂げたいことを伝えましょう。
「書く」志望動機と「話す」志望動機
書類(履歴書や職務経歴書)に記入する志望動機と面接で話す志望動機は、同じ内容にしましょう。
ただし面接で伝える際は、
- 面接官の聞き取りやすい表現で話す
- 書類に記入できなかった内容に触れる
の2点に気をつけることで、より効果的に志望動機が伝わります。
1について、面接は対面でのやりとりですので、書類と内容は同じでも面接官に聞き取りやすい表現を使いましょう。
この時、書類に記入した志望動機を暗記して回答する方がいますが、これでは棒読みしているような話し方になり、面接官に意欲が伝わりにくくなります。
2についてですが、面接では書類に記入している内容以上に具体的に話すことを心掛けましょう。
志望動機の欄では伝えきれなかった踏み込んだ内容をプラスで話すと、あなたの入社への熱意が面接官に伝わりやすくなります。
また、応募企業について、記入する際は「貴社」話す際は「御社」ですので間違えないようにしましょう。
製造業の志望動機のまとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、製造業(工場)の志望動機について、経験者と未経験者に分けて解説していきました。
経験者と未経験者で、採用担当者が1番気になっていることは異なります。
経験のある方は「なぜ前の職場ではいけないのか」、経験のない方は「なぜ転職してまで製造業に携わりたいのか」、具体的なエピソードを添えて採用担当者に明確に伝えられるようにしましょう。
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