
【企業情報の調べ方】年収・業績・業務内容・社風の調査方法を解説
企業情報の調べ方について詳しく知っているでしょうか。この記事では企業研究をする目的や、就活・転職活動に役立つ企業情報の正しい調べ方を解説致します。また無料で活用できる企業情報の入手の方法や、中小企業の企業情報の調べ方もご紹介致しますので、ぜひ参考にしてください。
企業研究は自分の志望業界を決めるためにする
就職活動をスタートして最初に行うのが業界分析を行い自分の志望業界を決めること、その次が自分の就職したい企業を絞り込む企業です研究です。
企業分析を行うためにはできる限り細かい企業の情報が必要です。
企業を理解するために必要
恋愛結婚が主流ではなかった時代、結婚相手を探す「お見合い」では、相手の経歴や両親のことなどを調べられる限り細かく調べていました。
就職はお見合い結婚と同じです。
企業の理解を深めるため、企業情報の調査は必要不可欠です。
企業への知識が深まる
企業情報を調査することにより、知識が深まります。
そのため、面接や履歴書の志望動機や自己PRでの記載内容に違いが出てきます。
担当者から「よく調べているな、本当にこの企業に入りたいのだな」と意欲を買ってもらえると、選考でも良い結果につながりやすいでしょう。
一つ、JobQに寄せられた質問と回答をご紹介します。
企業研究って具体的にどこまで研究すればいいのでしょうか?
企業研究について質問です。
私は商社と、金融を志望しております。
そこで、よく企業研究しっかりしろ!と言われるのですが
具体的にどのようなことを理解していれば、企業研究ができたといえるのでしょうか。
また他社比較の対象の同業他社が、たくさんありすぎて、どこまでの範囲なのかわからず困っています。よろしくお願いします。
小さな会社を経営しております。プログラマーです。
ゴールから考えたらどうでしょう?結局面接で話せなかったら知ってても調べても意味がない、というところから逆算して、必要なことを割り出したらどうでしょう?
就職活動は自分を商品とする営業活動です。
採用面接は所要時間で何分でしょうね?30分から1時間ぐらいでしょうか。うまくゆけば。黙っちゃったりすると10分もかからず終わったりするかと思います。
そこで何を聞かれ、どう話すのでしょう?
・・ということを考えた時に、決算の話にもちこんで、そこから自分がいかに役に立つのか話すことは可能でしょうか?ちょっと難しくないでしょうか?
ビジネスは「問題を解決する」ものです。問題のほうは割と多くの人にとっての問題であり、解決はその会社ごとのユニークなものです。「飲食業界は人手不足」はどこでも人手不足なわけですが、「それに対する対応」は各社それぞれの方法で格闘しているところです。
問題のほうを話題として出して、答えを聞くとどういう努力をしてんだな、という会話になります。(そこから先をどうするのかわかりませんけど・・)
自分が処理しきれないほど調べても意味がないです。セールストークは自分が話したいことを全部話せたかどうか、足りない情報で判断されてないのかどうかが大事です。相手の情報を調べるのは、ほどほどでいいのではないかと思います。興味ないわけではないんだな、ということだけです。下手に詳しい上に間違ってるとかポリシーが違うと微妙になっちゃいますよ。
とのことでした。
就職活動において、企業研究は必須ですからしっかり準備して臨みたいものですね。
企業情報はネット・図書館を活用して調べる
転職や就職活動にあたり、特定の企業の情報を調べる方法は大まかに分けて「図書館」「新聞」「ネット」の3種類です。
それぞれについて詳しく見ていきます。
図書館で調べる方法
大学図書館などは登録すると一般の人も入館できるます。
図書館の中には、図書のウェブ検索ができるPCが設置されています。
企業名などを入力すると、該当企業の情報が掲載された書籍がポップアップされることがあります。
多くの図書館には「四季報」という企業情報が載った書籍などもそろっていますので、是非参考にしたいところです。
新聞で調べる方法
新聞にも企業情報が掲載されています。
特に日経新聞などは情報の宝庫で、企業が新しい工場を建設したり、企業同士の売買情報や新技術の開発などの情報が満載です。
就活中は購読してもよいくらいなのですが、日経新聞オンラインでは企業名を入力すると関連記事が読めるようになっています。
ネットで調べる方法
企業側がホームぺージを持っていれば、ネット上で情報収集することができます。
ホームページに入った後はをみ何をみれば企業分析ができるのでしょうか。
項目が多くてどこをチェックすればいいのかわからないものが多いと思います。
ここで、JobQに寄せられた企業分析についての質問を紹介します。
企業分析する上で企業のホームページのどこに注目すればいいですか?
企業分析する上で企業のホームページはどういったところに注目して見ていけばいいのでしょうか。
実は志望動機、自己PRを作るのに4〜5時間もかかってるため、今回質問致しました。
事業内容、沿革、社長挨拶は必須。
採用情報があればその中で社員インタビューなど。
徹底的にやるならば競合他社も比較して分析をします。
そうすると数時間はかかると思いますよ。
とのことでした。
企業分析については、ホームページを見る上で、以上の点を意識してチェックしましょう。
また、企業名を入力すると様々な情報が入手できます。
従業員の口コミやすでに企業を退職した人のコメントなどを見ることもできますが、事実かどうかはわかりません。
情報の取捨選択が必要です。
無料で活用できる企業情報を入手しよう
料金を払えば様々な情報を得ることもできますが、金銭的に余裕長い場合はできる限りの情報を無料で集めましょう。
ここではオンラインで検索する際のコツなどをご紹介します。
ネットなら知りたい情報にすぐアクセスできる
自宅にインターネットを引いているのであれば、すぐにオンライン上での検索が可能です。
知りたいという情報に関連するキーワードで検索をかけてみましょう。
検索のコツ
例えば「△△株式会社」を検索する際に「△△株式会社」などと検索を入れていないでしょうか。
-
AND検索
「△△株式会社+業績」で△△株式会社と業績の両方のキーワードが含まれるもののみ表示される
-
OR検索
「△株or△△株式会社」で△△株式会社の通称である△株というワードも引っかかる)
- NOT検索(「△△株式会社 -口コミ」で口コミを表示しない)を駆使することにより検索がしやすくなります。
有名企業では特に不必要な情報が表示されやすく、コツをつかんでおくとスムーズに調査が進みます。
提供元によりデータ量に差がある
情報を提供している企業やサイトにより、データの量に差が出てきます。
1つだけではなく複数のサイトを参照し、あなたなりの情報を収集してみましょう。
中小企業の業績はホームページから調べる
有名企業や株式上場企業であれば検索すると膨大な量の情報を得ることができます。
しかし中小企業になると、ホームページすらない場合もあります。
そのような場合、どのようにして業績を調べたら良いのでしょうか。
中小企業の経営状態の調べ方
経営状況の確認方法は、企業ホームページがあればそこに掲載されていますので確認してみましょう。
もしホームページがない企業の場合、有料の帝国データバンクやniftyビジネスなどの企業検索ボックスを利用すると与信を確認することができます。
3月あるいは9月の決算期以降に、有価証券報告書開示サイトで確認することができます。
中小企業の財務諸表の調べ方
企業にホームページがない場合、財務諸表を調べることになります。
未上場企業の情報のみを集めた四季報や、有価証券報告書の開示サイトを利用します。
中小企業の財務諸表は「貸借対照表」と「損益計算書」の2種類です。
「貸借対照表」とは
貸借対照表では、「現金・預金」「純資産」の2つの項目が悪化していないかを確認しすると、経営が悪化していないかどうかが分かります。
「損益計算書」とは
損益計算書では、企業の収支の結果が記載されているため、「営業利益」「経常利益」「税引前当期純利益」「当期純利益」を確認しておきましょう。
参考:EDINET
資本金で中小企業の業績は分からない
資本金だけを見て企業の業績を判断することは困難です。
資本金の額は「創業した時にどれだけのお金を用意していたか」ということなので、資本金の額が多くても少なくても、業績の善し悪しには影響しないのです。
ですから、資本金が多いからといって安定しているかといいきることはできません。
売上高と取引先を調べる方法
企業情報を調べる際に無視してはいけないのが、「売上高」と「取引先」です。
製造業での部材調達先が分かれば業務についてより理解が深まります。
海外との取引が多い会社であれば、円安になると業績が悪くなる傾向にあります。
そして、同業他社と比較した時、どのような特徴があるかということも推測可能です。
ここでは、売上高・取引先の調べ方についてご説明します。
売上高の調べ方
IR(インベスターリレーションズ)という項目を見ると、売上高等の経営判断に必要な情報が掲載されています。
このIRというのは、株主に向けて公開される情報で、企業ホームページに掲載されています。
取引先の調べ方
OB訪問で待遇や福利厚生の詳細などを聞いてもいいのでしょうか?
内々定を頂いた後に人事の人にお願いしてOB訪問をする予定です。
待遇の詳細や福利厚生の詳細などを聞いてもいいのでしょうか?
自分が入社する可能性のある企業なので、待遇面について非常に気になります。
仕事内容についても深く知るためにOB訪問をしようと思いますが、待遇などを聞くのはNGなのでしょうか?
・複数の会社から内々定をもらってどこに入社するのか考えている。
・待遇と福利厚生で判断する。
と決めている場合、聞くまたはググらないと判断できないことになります。
聞いた場合教えてはくれると思いますが、どこまで正確に教えてくれるかはわかりません。人事は内々定を断られると別の候補者を探すなどしなければいけないので断られないような回答の仕方をするのが基本だと思います。
聞いた結果、印象が悪くなることを心配なさっているのできたら、待遇福利厚生に自信がない会社が相手だと印象が悪くなるのかもしれません。
とのことでした。
多くの企業では、取引先についてもウェブサイトに掲載されています。
さらに深堀するためには、OBに会う機会やインターンシップに参加する際に聞いてみてもいいかもしれません。
取引先をどんどん広げていく調べ方も
まず、あなたが知っている企業というのは、消費者と直接関係のある企業がほとんどです。
取引先をどんどん広げて調べていくと、消費者との直接的な関係はないが多くの大企業との間に太いパイプを持っている企業や、日本に流通している資材Aのほとんどを供給している「オンリーワン企業」と呼ばれるような企業を発見することもあります。
まとめ
就職活動において重要性を増している企業情報ですが、深堀しようとするとどれだけでも時間が掛けられてしまいます。
限られた時間の中で自分が納得できるような企業分析を行うために、情報収集も効率的に進めていきましょう。
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約90%の質問に回答が寄せられています。