
インターンと内定の関係性!メリットを徹底解明【就活生必見】
インターンシップに参加する学生が増えており、そこから内定を得る学生もいます。インターンは内定直結なのか関係ないのか、就活の気になるポイントです。内定直結インターンを実施する企業や業界、インターンで内定を得るためのポイントなどをご紹介します。
インターンへの参加率は増加している
就職活動を始めるにあたって、より効率的に進めたい、早く内定をゲットしたい、と考えている方は多いかと思います。
近年になってよく耳にするようになったインターンですが、就職活動の中で重要性が増しているようです。
インターンへの参加率は増加している
就職活動を進める中で、インターンシップという言葉はすっかり定着してきました。
2022年卒の学生を対象とした調査によると、インターン参加率は全体の約80%にのぼります。
学生の間でインターンへの参加が定着している事がわかります。
インターンに参加する学生が多いことはわかりましたが、実際にインターンはどれくらい影響するのか気になる方も多いでしょう。
なかには「できるだけ内定につながるようなインターンを受けたい」という希望を持っている人も多いでしょう。
実際のところ、インターンへの参加は内定にどの程度影響を及ぼすのでしょうか。
参照:マイナビ 2022年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(これまでの活動の振り返り/10月の状況)
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インターンからの内定率は20〜30%
結論として、インターンに参加すると内定につながる可能性があります。
リクルートキャリアが実施した調査によると、採用目的でインターンを実施していると回答した企業は約3割にのぼりました。
これは年々増加傾向にあり、企業の採用活動にとってインターンの重要性が増していることが伺えます。
また、学生の状況を見ると、インターンに参加した経験のある学生のうち、「インターン参加企業に入社する予定」の学生は39.5%という結果になりました。
こちらの結果からインターン参加が内定に直結しているとは言い切れません。
しかし、学生にとってもインターン参加とその企業の内定獲得が大きく関連していることが伺えます。
この結果から、インターンに参加して内定をもらえる確率は20%~30%程度と推察され、インターンを通じて内定を得られる可能性が十分にあることがわかります。
参照: 就職みらい研究所
理系のインターンも内定へのメリットがある
理系の学生にとっても、インターンに参加することには大きなメリットがあります。
理系学生のインターン参加のメリットは、以下の例が挙げられます。
- 明確な専攻分野に基づいて、関連した分野の企業がやっている事業内容を知ることができる
- 限られたインターン期間でも、研究分野などから企業にとって適正があるのか判断しやすく、内定に繋がりやすい
- 研究や論文にかける時間を考慮して、より効率的に就職活動を進められる
ちなみに、2021年卒学生のうち、理系女性=83.2%、理系男性=66.8%の割合でインターンに参加しているようです。
理系学生の就活にとって、インターンはメリットがあることがわかります。
理系学生がインターン参加で内定に近づくには
理系学生の方は、企業選びなどの段階で以下のような方法を取ることもできるため、ぜひ参考にしてみてください。
・理系学生に特化した就職サイトを利用する
・ゼミや研究室の指導教員やOBOGに担当者を紹介してもらう
・研究内容や論文を登録してスカウトを得られるサービスを利用する
マイナビやリクナビといった就活サイトには、理系学生に特化した情報を紹介するコーナーが設けられている場合があります。
理系学生が効率的に就活を進めるための情報を多く掲載されているため、参考にしてみてはいかがでしょうか。
また、研究室の人脈やスカウトサービスを利用してインターンに参加し、そのまま内定を得られる場合も珍しくありません。
参照:
就職みらい研究所
研究内容を見て理系学生に直接スカウト!- PRTIMES
企業はインターンで囲い込みを行う
企業は、これから就職活動を本格化させる大学3年生や大学院1年生向けにインターンを実施します。
インターンは、企業と学生がはじめて交流する機会となるため、双方にとってとても重要です。
特に企業側は、たくさんの学生と早い時期にファーストコンタクトを取り、優秀な学生の興味を引いておきたいと考える場合が少なくないようです。
2019年度卒業予定者では平均内定率が1.88倍、中小企業の内定率のみで算出すると9.91倍になるなど、企業側の採用難が加速しています。
インターンで優秀な学生を見つけたら定期的に特別セミナーの案内を送ったり、採用担当者から直接連絡をすることもあるといいます。
インターンが内定に直結する大手企業
インターンへの参加が内定に大きく影響していることがおわかりいただけたのではないでしょうか。
では、実際にどのような企業がインターンシップと選考を兼ねているのでしょうか。
また、企業側の採用枠の中にインターン枠が存在するというのは本当なのでしょうか。
それぞれご紹介していきます。
インターンが内定のカギとなる外資系企業
外資系企業のインターンは、実質選考になっているというパターンが多くあります。
一般的にインターンと聞くと、本選考シーズン前に行われるものであり、企業理解の促進や業務内容を知るための場、と考えている方が多いのではないでしょうか。
しかし、外資系企業のインターンは「ジョブ型」とも言われ、ほとんど本選考を兼ねて行われるようです。
インターンに参加し、優秀な学生として認められれば、内定への大きな一歩となります。
内定につながるインターンを実施している企業には、以下のような例が挙げられます。
業界 | 企業 |
---|---|
コンサル | ・マッキンゼー・アンド・カンパニー ・ベイン・アンド・カンパニー ・ボストン・コンサルティング・グループ ・PwC ・ATカーニー ・ローランド・ベルガー ・デロイトトーマツコンサルティング など |
メーカー | ・ユニリーバ ・P&G Japan ・Amazon ・日本マイクロソフト など |
投資銀行 | ・ゴールドマン・サックス ・モルガン・スタンレー ・バンク・オブ・アメリカ ・シティグループ など |
多くの外資系企業が、インターンによって内定を出したり、早期選考やリクルーターをつける優遇措置を取っているようです。
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インターンが内定のカギとなる日系企業
インターンが内定に大きく影響すると言われる日本国内を2つの企業をご紹介します。
ソフトバンク
「就活インターン」という内定に直結するインターンシップを開催しています。
2~4週間のインターンシップに参加し、参加者がソフトバンクを気に入ればそのまま選考を行うというものです。
富士通
3週間のインターンを実施しており、そのインターンの結果が内定に直結しているといいます。
インターン経験者の4割に内定を出しているといいますから、インターンの結果が内定に直結しているといって過言ではないでしょう。
代表的な2つの企業例をご紹介しました。
ほかの大手日系企業も、インターンを通じて優秀な学生を集めたいと考えているため、インターンが内定へのカギとなります。
以下のような学生に人気のある企業は応募する学生の数も多く、インターンでどれだけ成果を残せるかが重要になるといえるでしょう。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
業界 | 企業 |
---|---|
総合商社 | ・伊藤忠商事 ・三菱商事 ・住友商事 ・丸紅 など |
不動産 | ・野村不動産 ・三井不動産 ・野村不動産 など |
広告代理店 | ・博報堂 ・電通 など |
参照:
ソフトバンク 就活インターン
富士通株式会社 採用ホームページ
企業はインターン枠を用意している
企業側は、希望採用人数の中に「インターン枠」というものを一定数設けていると言われています。
これは、インターンに参加した学生の中で一緒に働きたいと思った学生に声をかけて「特別選考」にのせる仕組みになっています。
インターン枠、特別選考枠を獲得するまでに流れは以下のとおりです。
Step.1 | インターンの参加学生を募集する |
Step.2 | 参加した学生のうち、優秀な学生や、求める人物像に合った学生をチェックする |
Step.3 | 特別セミナーやインターンを案内する |
Step.4 | 参加者の能力などを改めて確認し、選考を案内する |
このような流れを経て、インターン枠や特別選考枠から内定に近づくことができます。
夏冬に開催されるインターン後に選考を開始できると、他の人よりも早く内定を得られるというメリットがあります。
インターンは内定に関係ないという意見も
内定に大きく関連するインターンがあることをご紹介してきました。
しかし、日本経団連は「インターンシップの結果は採用に関連させない」という方向性を示しています。
インターンが内定に関係しない場合には、以下のような例が挙げられます。
会社説明インターンは内定に繋げられない
インターンには、期間や内容によってたくさんの種類があります。
なかでも半日や1dayのインターンは、会社説明が主な内容となっているものがあり、これらが選考につながるとは言い切れません。
これは、事業立案ワークなどを含むインターンなどと違い、評価される時間がないからです。
インターンに行っても本選考に落ちることがある
いくら内定直結と言われるインターンに参加できても、内定を獲得できると言い切れるわけではありません。
インターンの中でプラスの評価を得ることができなければ、本選考で落ちる場合があるからです。
インターンに参加できたからと言って良い結果が保証されているわけではないため、事前の準備や参加中の行動を意識することが大切であると言えます。
参加している学生の中で、より優秀だと認識してもらう必要があります。
インターンから内定につなげるポイント
インターンから内定に近づくため、参加の際に気をつけておきたいポイントは以下のような例が挙げられます。
1.インターン参加前に、事業内容や理念、業界の動向、思考フレームワークなどを理解する。
2.参加中は、自分から積極的に発言する。
3.社員の方などに質問などをしてみる。
4.インターン内で得た知識や経験を、今後どのように活かせるのかまで考えてみる。
これらのポイントについて、インターン参加前と参加中に分けてご紹介します。
【インターン参加前】準備が内定を近づける
インターンの参加が決まったからと言って、そこで気を抜くのは注意が必要です。
企業側は、参加者の中からより熱心で優秀な学生を選びたいと考えています。
そのため、企業概要のほか、業界の動向などをチェックできていると、熱心な学生として評価につながるかもしれません。
そのほか、ビジネスフレームワーク(MECEなど)を理解できていると、他の参加者との差別化を図れるでしょう。
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【インターン参加中】積極性で内定に近づく
参加中の行動は、内定に近づくために重要です。
グループワークのときには自分から発言をしたり、社員の方に積極的にコミュニケーションを図りに行くなどすると、その姿勢が評価につながるかもしれません。
また、インターンの中だけで完結させず、得た知識などをもとに、「この先の企業活動をより良くするためにできることは何か?」を考えることも大切です。
これは、実際に入社したあと、ビジネスの場面で活躍しそうな人物としての印象づくりにもつながるからです。
インターンへの参加が決まったら、上でご紹介したことを意識してみてはいかがでしょうか。
選考なしのインターンでも参加するメリット4つ
では「当社のインターンは選考とは関係ありません」と記載のあるインターンへの参加にメリットはあるのでしょうか。
日本経団連の方針上、そのように記載しながらも実は選考の際に少し有利になる企業もあります。
仮に本当に選考と関係なかったとしても、インターンに参加することは学生にとって大きなメリットが4つあります。
1.最新の企業内部や業界情報が分かる
2.二つ目は社会人としてのマナーが身につく
3.最後はインターンシップに参加したことを履歴書に記載できる
4.インターンシップで顔見知りになった社員や同期インターンシップ生の人脈ができる
選考や内定に関係しないからと言ってインターンを受けないのは、あまりおすすめできません。
上でご紹介したように、インターン参加はたくさんのメリットがあると言えそうです。
直接内定につながらなくとも、就職活動に役立つようなメリットがあり、参加して損はなさそうです。
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インターンの内定まとめ
インターンと内定の関係性についてご紹介してきました。
先ほど触れたように、全てのインターンが内定と直結しているわけではありません。
しかし、「選考や内定と関係ない」とされつつも、インターンでの評価が良ければ選考に良い影響を与えることができます。
ぜひたくさんのインターンに参加して内定を引き寄せるとともに、自らの視野や人脈を広げてみてはいかがでしょうか。
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