出世と学歴にはどのような関係があるのか｜大学次第で役職が決まる？

企業に就職する際、学歴を含めた経歴を履歴書という形で企業側に提出しますよね。

では、晴れて入社できたとして、出世をするには出身大学は考慮されるのでしょうか。

出世に学歴が関係ないのは嘘なのか

よく求人情報などを見ると、「学歴不問」などの文字が書いてあります。

これを額面通りに受け取れば、学歴に関係なく平等に昇進の機会があるようにも見えますね。

しかし、これは表向きの建前で、実際には学歴が出世に影響する会社がほとんどです。

とはいえ、最近では学歴社会が見直され、学歴のみでは出世の有無が判断されなくなってはきています。

では、低学歴でも大企業で出世できるのでしょうか。

大企業は学歴で出世できないのか

まず、学歴を重視しているタイプの大企業では、履歴書の段階で落とされてしまうケースも多いです。

入社後も学閥があるような企業の場合は、部長や課長止まりでそれ以上の昇進は見込めないといったケースもあります。

もっとも、最近ではそういった体制が見直され、実力や人間性を重視して学歴に関わらず昇進を認めている会社も多く存在します。

会社を選ぶ際には、そういった会社の体質についての情報を集めるようにしましょう。

では、公務員の場合、学歴は出世や給与に影響するのでしょうか。

また影響するとして、どのくらい出世への評価に差が出るのでしょうか。

公務員の出世には学歴は関係あるのか

まず、出世に関しては、一部を除き、出世には学歴は関係ありません。

高卒であっても、仕事ができる人であれば、優秀であると評価され、昇進することができます。

ただし、国家公務員については、いわゆるキャリア官僚と呼ばれる総合職と一般職では違いがあり、総合職試験は難易度が高いため高学歴者が集まりやすくなります。

また、各省庁でも差があり、例えば財務省は東大出身者が多いなど、いまだに古い学閥体制が残っているところもあります。

ですが、官僚への風当たりが厳しい昨今、各省庁でも改革が進められ、各省庁のパンフレットを見ても、学歴に関わらず活躍していることをアピールしています。

したがって、例えば同程度の成績を残している人を比べるときに指標の一つとなることはありますが、必ずしも学歴のみによって採用や昇進を決めるということはないようです。

公務員は学歴と給料が比例する

これに対し、公務員の給与は院卒、大卒、短大卒、高卒それぞれ給与が異なります。

ただし、その差は大きくなく、高卒と大卒の差は月額２万円から５万円程度しかありません。

総収入ベースでは、高卒の方が４年間大卒よりも長く働くわけですから、それを考慮すれば、ほとんど差がないということがわかります。

また、大卒の中で出身大学によって給与の金額が差別されることはありません。

こういった点では、学歴を重視する民間よりも公務員の方が公平と言えるのではないでしょうか。

出世に出身大学が影響するのであれば、出世できる大学を知っておきたいですよね。

では、出世に有利な大学はどこなのでしょうか。

出世できる大学とは

一般に、大学の偏差値でランク付けをする際には東大・京大、旧帝大、早慶上智、MARCH、関関同立などが上位によく挙げられます。

大雑把に言えば、この辺りの大学であれば、学歴が出世に影響する可能性は低いでしょう。

ただし、それも会社によるということは言うまでもありません。

役職によっても企業が求める学歴が違う

会社には、係長、課長、次長、部長、役員などの役職があります。

では、役職ごとに必要な学歴は違ってくるのでしょうか。

これについても、あくまで目安ですが、次の社長をはじめとする取締役その他の役員という役職なら東大・京大、早慶上智、旧帝大クラスが多い傾向です。

一部上場企業の社長の出身大学を見てみると、トップ5は慶應義塾大、東京大、早稲田大、京都大、中央大となっています。

これに対し、部長なら千葉大、横浜国立大、広島大、岡山大、MARCH、関関同立クラス以上、課長なら上記以外の地方国立大、日東駒専以上で昇進するケースも珍しくありません。

今回は、出世と学歴の関係について解説してきました。日本は学歴社会と言われていますが、最近では少しずつ改善してきています。

学歴があった方が就職に関しても出世に関しても有利と言えそうです。

もしこの記事を学生の皆さんが読んでいるのであれば、できる限り良い大学に行きましょう。

また、学歴がなくても、実力主義で評価する企業は増えています。

現在、就活中の読者の皆さんは会社の実態についての情報をできる限り集め、昇進しやすい企業を選んでみてください。