
最終面接に受かるための対策法|質問内容や逆質問例を解説
最終面接は一次面接・二次面接とは評価基準が異なります。そのため、徹底した対策が必要になります。最終面接の対策をしっかりして内定を決めましょう。今回の記事では、最終面接の対策方法について詳しく解説していきます。
最終面接の特徴
最終面接とは、企業が求める人物像を満たした学生を絞り込んだ後に、学生が企業にふさわしいのか見極める場です。
最終面接の主な特徴は以下です。
- 面接時間が長い
- 面接官は年次が高い社員や社長など
- 入社熱意を重視される
一次面接や二次面接が15分〜45分程度であるのに対し、最終面接は1時間以上行われることも多いです。
また、最終面接は採用を決定する役員などが担当することが多いため、厳かな雰囲気の中で行われることを覚悟しておくべきでしょう。
最も大きな特徴として、最終面接では入社熱意が重要視されます。
一次面接や二次面接である程度の人柄の部分は既に把握しているため、最後には「本気で自社で働きたいのか」という入社熱意が評価されます。
「最終面接は入社意思確認程度」と勘違いして油断していると落とされることも少ないため、気合を入れて臨むようにしましょう。
ここで、最終面接の準備に関するQ&Aを確認していきましょう。
最終面接で受かるにはどんな準備をすればいいでしょうか?
最終面接を控えてます!アドバイスお願いします!
最終面接で先方が確認したいことを理解して、それを面接でアピールすればいいだけです。
極めて単純な話です。
なぜ面接が数回に分かれて行われ・・・続きを読む
最終面接についてより詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてみてください。
最終面接で落ちる人の特徴
最終面接で落ちる人の特徴として、以下の3つが挙げられます。
- 面接官と相性が悪い
- 入社意欲を感じられない
- 価値観が違う
ここからは、上記の3つの特徴について解説していきます。
面接官と相性が悪い
最終面接で落ちる人の特徴の1つ目は、面接官と相性が悪いことです。
一次面接や二次面接は、スキルや能力を重視しますが、最終面接は面接官とのフィーリングが重要になります。
「一緒に働きたいか」「会社にマッチしているか」を中心に判断されるため、最終面接を担当する面接官との相性が悪い場合は不採用になる可能性が高いです。
ただ、面接官との相性が「合うか」「合わないか」は完全に運なので、そこで落ちてしまっても自分を責めたり、落ち込む必要はありません。
自分とは相性が良くない面接官だったと割り切りましょう。
入社意欲を感じられない
最終面接で落ちる人の特徴の2つ目は、入社意欲を感じられないことです。
入社意欲を感じられない就活生は、早期退職や仕事へのモチベーションの低さなどを連想してしまいます。
時間や労力をかけた相手がすぐに辞めてしまうことや企業研究を怠っている学生を採用したいと面接官は思いません。
そのため、企業にとっての最終面接は、「コストをかけてでも採用すべきか」を決断する非常に重要なシーンです。
よって、入社意欲を感じられない場合は落ちてしまう可能性が高いです。
企業側に「欲しい」と思わせられるように、自身の入社熱意を積極的にアピールしましょう。
より詳しく知りたい方は、下記の関連記事も参考にしてみてください。
▶︎【転職】最終面接で落ちるのはなぜ?落ちる人の特徴と合格対策法
価値観が違う
最終面接で落ちる人の特徴の3つ目は、価値観が違うことです。
最終面接では、企業と応募者のそれぞれのビジョンがマッチしていない場合、落ちてしまう可能性が高いです。
企業としても内定辞退や早期退職のリスクを減らすため、方向性が合っているかどうかを最終面接で見極めています。
そのため、事前に企業の特性や展望について把握し、自身のビジョンとマッチしていることをアピールすることが重要です。
より詳しく知りたい方は、下記の関連記事も参考にしてみてください。
最終面接でよく聞かれる質問内容と回答例
ここからは、最終面接でよく聞かれる質問内容と回答例をご紹介していきます。
自己PRをお願いします
自己PRを聞かれた際の回答例は以下です。
私の強みは、「最後まで挫けず、やり切ることができる意思の強さ」です。
その強みを発揮したのは、プログラミング経験・知識が皆無の状態から、1人でマッチングアプリを作成したことです。
当時はプログラミングスキルが皆無だったため、幾度となく挫折しそうになりましたが、諦めずに2年間学習を続けながら開発を進め、目標達成のためスキルを磨きました。
最終的に、アプリに必要な機能を1人で実装することができました。
自己PRを聞かれた際には、簡潔かつ端的に説明するようにしましょう。
最終面接は判断基準が厳しいため、面接時間に配慮せず自分だけ長時間話してしまった場合、選考通過は難しくなります。
また、例文のように「2年間」など具体的な数字を用いて説明すると説得力が出やすくなるでしょう。
より詳しく知りたい方は、下記の関連記事も参考にしてみてください。
▶︎自己PRで面接官の心を動かす!3分でわかる例文付きコツを紹介
あなたの強みはなんですか
強みについて聞かれた際の回答例は以下です。
私の強みは、諦めずに努力を続けられるところです。
高校3年生の時、バスケ部での最後の試合の直前に事故に遭い、試合出場が絶望的になったことがあります。
当時はチームへの申し訳なさで何も手がつきませんでした。
しかし、「成長のための試練だ」という母の言葉に後押しされ、「成長のためのチャンス」という考えを持つことができました。
そして諦めずにリハビリを行うことで、最後の試合に出場することができました。
この経験以降、何事にも全力で挑戦することを意識しています。
強みを聞かれた際の答え方は、自己PRを聞かれた際の答え方と同様です。
しかし、自己PRと同様のエピソードではなく異なるエピソードをアピールしましょう。
違うエピソードを用意することによって、学生時代に様々な経験をしていることを伝えることができるでしょう。
より詳しく知りたい方は、下記の関連記事も参考にしてみてください。
▶︎自己PRの強みの例文一覧!書き方のポイントや伝え方を解説
志望動機を教えてください
志望動機について聞かれた際の回答例は以下です。
1点目は、いい意味でのベンチャー精神を持ち続けているからです。私は幼少期から将来は、かっこいい大人になりたいと考えています。
そのためには、常に積極的に挑戦していく姿勢が大事だと考えています。御社は幅広くさまざまな事業を手がけているからこそ、私自身チャレンジ精神を持って様々なことに挑戦できると考えました。
2点目は、出会ったきっかけとも関係してきますが、テーマパークなど様々なサービスを通してお客様の楽しみに関わりたいからです。
その中でもやはり〇〇のような先進的なテーマパークを作ることができる「先見性」や「実行力」を持っている御社で働きたいと考えています。
志望動機を聞かれた際には、「この会社で何を実現したいか」を具体的に伝えることが重要です。
会社で実現したいことを伝えることで、入社熱意に説得力を出すことができるでしょう。
また、企業の展望によっては自社とマッチしているとして高く評価される可能性もあります。
第一志望ですか
第一志望かどうかについて聞かれた際の回答例は以下です。
もちろん第一志望です。
御社に内定を頂けた場合、就活は終了します。
志望動機第一志望かどうか聞かれた際には、第一志望であることをアピールしましょう。
最終面接は入社熱意が重視されるため、第一志望でないだけで落とされる可能性が高いです。
そのため、面接で嘘をつくのは極力避けるべきですが、ここだけは必ず「第一志望です」と伝えましょう。
より詳しく知りたい方は、下記の関連記事も参考にしてみてください。
▶︎【例文21選】新卒の志望動機の書き方を履歴書から面接まで徹底解説
長所を教えてください
長所について聞かれた際の回答例は以下です。
論理的思考力/情報収集力/プレゼン力があることです。
アフィリエイトサイトの運営でのアルバイト業務でこのスキルを身に着けた。
サービスの利用者数増加のために常に最新情報を収集し、それに基づいて論理的に施策策定・実行し、ミーティングでその成果をわかりやすく簡潔に伝えることを意識しました。
長所について聞かれた際には、簡潔に伝えることが重要です。
相手が興味を持った場合、その後に深掘りされる可能性が高いため話しすぎる必要はありません。
挑戦したい業務はありますか
挑戦したい業務について聞かれた際の回答例は以下です。
リテールバンキング業務に挑戦したいです。
しっかり一人一人と向き合い、フェイスツーフェイスでお客様と関わることで、本当の意味で「お客様に寄り添った提案」をしていきたいです。
挑戦したい業務を聞かれた際には、結論ファーストで特定の業務を明示しましょう。
また、その業務に挑戦したい理由を具体的に説明することも重要です。
学生時代に頑張ったことは何です
学生時代に頑張ったことを聞かれた際の回答例は以下です。
私は、新規ビジネスアイデアを創出する講義で「〇〇」サービスの提案に力を入れています。
〇〇による損失は年間〇円にも上るなど、◯◯業全体の問題である現状を踏まえ、このアイデアを考案しました。
提案にあたり、競合分析と競合との差別化に力を入れました。
競合分析により、競合には、〇〇や〇〇を行うサービスが主で、〇〇は着目されていないことを見出しました。
そこで、世の中で〇〇の重要度が増していることも踏まえ、「〇〇」を企画し、〇〇点を競合との差別化ポイントとしました。
また、プロモーションをどう行うかをユーザー視点に立って吟味していきます。
この提案に取り組む中で養った課題発見力と解決力を、いかに再現性あるものにするかに重点を置き、提案を完成させていきます。
学生時代に頑張ったことを聞かれた際には、経験してきたことを具体的に伝えることがポイントです。
一次面接・二次面接の時点でガクチカについて説明する機会はあるため、最終面接では矛盾が生じないように気をつける必要があります。
より詳しく知りたい方は、下記の関連記事も参考にしてみてください。
▶︎【ガクチカの書き方】構成・締め方はどうする?例文もご紹介
▶︎【例文あり】ガクチカで勉強(学業)を魅力的に伝える方法|成績(GPA)の基準も解説
他にどのような企業に応募していますか
他にどのような企業に応募しているか聞かれた際の回答例は以下です。
〇〇業界を中心に受けています。〇〇社は二次選考まで進んでおり、〇〇社は1次選考の結果待ちです。
はい、御社以外に3社受けています。
他にどのような企業に応募しているか聞かれた際には、ある程度正直に答えることが重要です。
深掘りされたとしてもマイナスにならないような理由を持っているのであれば、正直に答えましょう。
しかし、全く別の業界の会社を手当たり次第に受けているような状況であれば、必ずしも正直に答える必要はありません。
将来どうなっていたいですか
将来について聞かれた際の回答例は以下です。
現状・将来に対して不安や悩みを抱えている人々が、安心して生活できる社会の実現に尽力したいです。
大前提として、私は今後ビジネスマンとして働く上で「お客様に寄り添える人間」を目指しています。
アフィリエイトサイト運営を通して、利用者目線に立って課題に取り組むことの重要性を学んだ。
常にお客様に寄り添う姿勢を意識して、かつSEO知識や分析ツールを利用したユーザー分析スキルなどの知見を活かしながら、お客様が本当に求めているソリューションを提供していきたいです。
将来について聞かれた際には、結論ファーストで説明することが重要です。
また、その上で簡潔に伝えることを意識しましょう。
今後この業界はどうなっていくと思いますか
業界の展望について聞かれた際の回答例は以下です。
今後金融業界は、テクノロジーの発展による影響の大きさによってさらなる成長をしていくと思います。
現在、世界でデジタル通貨CBDCの取り組みが本格化しています。
AIやブロックチェーンの発達によって金融の姿は年々変化しており、テクノロジーの発展による影響の大きさは凄まじです。
デジタル通貨もブロックチェーンを活用した仕組みであり、現在のドルを基軸とした国際通貨体制に影響を与える可能性も高いです。
これらの変容はどれも、金融市場をこれまで以上に一変させうると考えます。
業界の展望について聞かれた際には、その業界についてしっかり研究していることをアピールしましょう。
そうすることで、確かな入社熱意を持っていることを伝えることができます。
最終面接で聞く逆質問例
仕事内容に関する逆質問
仕事内容に関する逆質問は以下です。
仕事をする上での心構えは?
最初に携わる業務としてはどのような業務になるのか?
仕事内容の逆質問のポイントは、年次の高い社員だからこそ答えられる質問をすることが大事です。
より詳しく知りたい方は、下記の関連記事も参考にしてみてください。
▶︎【保存版】転職の最終・役員面接で使える逆質問例と考え方のポイント
会社方針に関する逆質問
会社方針に関する逆質問は以下です。
社員を大切にしていらっしゃる会社だと感じたんですけれども、例えば御社ならではの福利厚生などはあったりしますか?
10年後のビジョンは?
会社の方針の逆質問のポイントは、ビジョンについて聞くことです。
会社のビジョンに関しては、現場で働く社員より年次の高い取締役や社長がより詳しく知っています。
最終面接ではそのような役職にある面接官と話すことができる重要な機会であるため、積極的に利用しましょう。
より詳しく知りたい方は、下記の関連記事も参考にしてみてください。
▶︎一次面接の質問例41選|逆質問例62選と共に面接のポイントを解説
▶︎面接の逆質問はいくつ考える?ない場合の見つけ方を例と共に紹介
事業内容に関する逆質問
事業内容に関する逆質問は以下です。
今後新規事業を立ち上げる可能性はありますか?
〇〇事業の今後の展望は?
会社の方針と同様、最終面接は年次の高い取締役や社長と話せる貴重な機会であるため、事業の展望などについて聞くことがおすすめです。
場合によっては、現在注力している新規事業について知ることもできるでしょう。
最終面接の合格率を高めるための対策法
最終面接の合格率を高めるための対策方法は、以下の5つです。
- これまでの面接と一貫性を持たせる
- 意欲をアピールできる逆質問を考えておく
- 入社後のキャリアプランを言語化する
- 志望動機を洗練する
- 企業研究の深掘りをする
一次面接・二次面接との矛盾がある場合、入社熱意に説得力を持たせることが難しくなります。
また、入社熱意をアピールするためには、意欲をアピールできる逆質問を考えておくことや志望動機を洗練することが重要になります。
他に、企業研究の深掘りをすることによって、企業に関するどのような質問をされても冷静に返答することができるでしょう。
最終面接の対策をしっかりし内定を決めよう
最終面接は一次面接・二次面接とは評価基準が異なります。
そのため、徹底した対策が必要になります。
最終面接の対策をしっかりして内定を決めましょう。
今回の記事では、最終面接の対策方法について詳しく解説してきました。
今後最終面接を控えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
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約90%の質問に回答が寄せられています。
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