
25卒の就活が変わる?インターンシップが採用に直結する可能性あり
経済団体連合会(以下、経団連という)は25卒から就活のルールを一部変えます。その結果、25卒の学生はでインターンシップ経験の重要度が高まるでしょう。この記事では25卒の就活で変わるポイントを解説します。25卒の学生はぜひ参考にしてください。
25卒から就活が変わる!インターンシップが重要になる
25卒の就活からインターンシップの内容が大きく変わります。そのルール変更によって、25卒の学生はインターンシップへの参加が重要となってきます。
具体的に25卒と24卒以前の就活で変わるルールは以下のとおりです。
25卒 | インターンシップで取得した学生の情報を採用活動に使用できる |
24卒以前 | インターンシップで取得した学生の情報を採用活動に使用できない |
要するに、「インターンシップでの評価がそのまま本選考の評価に繋がる」という事です。
このルール変更によって、経団連に加盟している大手企業や有名企業などもインターンシップを採用選考に取り入れる動きが活発になると予測されます。
したがって、25卒の学生はインターンシップの評価が就活を成功させるカギになります。
この記事では、25卒の就活から適用される就活ルールの変更について詳しく解説していきますので、ぜひご覧ください。
25卒の就活から適用されるルールとは?
25卒の就活から適用されるルールを詳しく解説しましょう。25卒の学生に影響のあるルールは大きく2つあります。
- インターンシップ経験が採用選考に用いられる
- 特定企業の内々定通知が前倒しされる
就活全体のスケジュール自体は24卒と原則同じです。
大学3年生の6月 | 夏インターンシップの選考 |
大学3年生の9月 | 秋インターンシップの選考 |
大学3年生の12月 | 冬インターンシップの選考 |
大学3年生の3月 | 就職情報の解禁 |
大学4年生の6月 | 就職における採用選考の開始 |
大学4年生の10月 | 内定通知 |
上記のようなスケジュールで進んでいくでしょう。では、25卒の学生から適用されるルールについて詳しく解説します。
インターンシップ経験が採用選考に用いられる
25卒の就活から、「特定条件のインターンシップに参加した学生の情報は採用選考に利用可」というルールに改正されます。インターンシップは全部で4つの型に分類されます。(※1)
類型 | 取り組みの性質 |
タイプ1: オープンカンパニー |
個社・業界の情報提供・PR |
タイプ2: キャリア教育 |
教育 |
タイプ3: 汎用的能力・専門活用型インターンシップ |
就業体験 自らの能力の見極め 評価材料の取得 |
タイプ4(試行): 高度専門型インターンシップ |
就業体験 実践力の向上 評価材料の取得 |
タイプ3とタイプ4の「就業体験」が中心となるインターンシップの場合、企業は採用選考において学生の評価材料を取得できます。つまり、タイプ3かタイプ4のインターンシップに参加しなければ、採用選考の評価材料には該当しないので注意しましょう。
※1 インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る 取組の推進に当たっての基本的考え方
特定企業の内々定通知が前倒しされる
25卒の就活ルールの変更によって、特定の企業においては内々定の通知が前倒しされる可能性があります。これまで採用選考にかかっていた手間がインターンシップの評価によって済んでしまうからです。
24卒までの就活であれば、4年の6月から採用選考がスタートします。そこから筆記試験、面接を経て、7〜8月頃に内定が出る運びでしたが、今回のルール改正でインターンシップの評価が優秀な学生に対して、企業は採用選考が始まる6月に内定を出す可能性があります。
つまり、2ヶ月ほど早く内定を出す企業が増えるでしょう。
25卒の就活が変わることで起こる問題点
25卒の就活が変わることで起こる問題点を3つ紹介します。
- インターンシップ参加の難易度が上がる
- インターンシップと学業の両立が求められる
- 就活開始が早いほど有利になる可能性がある
就活のルール改正によって、この先の選考事情や内定事情も大きく変わることが予測されます。問題点をしっかり押さえて、納得のいく就活をしましょう。
インターンシップ参加の難易度が上がる
25卒からの就活では、例年よりインターンシップ参加の難易度が大きく上がる事が予想されます。なぜならインターンシップの経験が採用選考に直結してくるからです。インターンシップでの実績と評価が本選考に直結することが学生に知れ渡れば、みんな参加したがるようになるでしょう。
その結果、インターンシップの参加倍率が例年より高まってしまいます。その為、インターンシップに参加する為には大学3年の早期からインターンシップ対策を始める事が重要になってきます。
インターンシップと学業の両立が求められる
25卒の就活生のインターンシップ活動する時期は早くて3年生の夏ごろから始まります。
これまでの就活は学業専念を第一に置いていた背景があるため。インターンシップの期間が長くなるほど学業との両立が困難になります。
しかし、単位を取らなければ卒業できず、就職も流れてしまうおそれがある。インターンシップと学業を両立できるように計画的な行動が求められる。
就活開始が早いほど有利になる可能性がある
就活を有利に進められる人の特徴は「周りの人より早く始める」かつ「多くの情報を持っている」の2つです。
就活の準備を早く始められれば、余裕を持って企業の情報収集や自己PRの書き方などに注力できます。
例えば、大学1年の頃から就活に興味があった人と就活時期になったから仕方なく始めた人がいたとします。基本的には大学1年の頃から就活に興味を持っていた人のほうが就活に関する知識は豊富でしょう。
このように周りの人より早く行動した人のほうが、高い確率で採用選考を有利に進められます。できる限り早い段階で就活の準備を始めるようにしましょう。
25卒の就活生が今から取り組むと良い3つのこと
25の就活生は今から3つのことに取り組むことをおすすめします。その3つは以下のとおりです。
- 1.自己分析して「自分」の理解を深める
- 2.気になる・興味のある業種の企業を調べる
- 3.インターンシップの選考に応募する
示した3つを今すぐ取り組むことで周りの就活生に差をつけられます。ベストなのは3つすべてに取り組むことですが、いきなりは難しいという方は最低でもどれか1つ取り組みましょう。
1.自己分析して「自分」の理解を深める
まずは、自己分析して「自分」の理解を深めましょう。就活を始める際、何から始めていいのかわからないと悩むこともあるでしょう。「自分の強みは何なのか」「どのような価値観を持っているのか」などを自己分析で探してみてください。
的確に自分を理解できていれば、就活のさまざまな場面で効果を発揮できます。特に面接のときには大いに役立つはずです。面接ではどんな質問が飛んでくるかは予測できません。しかし、しっかり自己分析をしておけば、焦らず的確に受け答えできるでしょう。
就活を始める上で、自己分析を行うことは基本です。自分の理解を深め、自信を持って就活しましょう。
2.気になる・興味のある業種の企業を調べる
気になるもしくは興味のある業種の企業を調べ始めましょう。詳しく調査しないで「なんとなく」という理由で企業を選ぶと後悔する可能性があります。
実際、新卒のエンジニアにおいて「就活に対して後悔している」と回答した人が42.3%いました。(※2)
エンジニア以外の業種の方で後悔している人はそれなりにいるはずです。気になる業種や興味のある企業などがあるのなら、詳しく調べておきましょう。もし、興味などがないのであれば、どのような業種や企業があるのかだけでもチェックするようにしてください。
とにかく、行動に移すことが大切。調べていくうちに興味をもてる企業が見つかるかもしれません。
「気になる」もしくは「興味ある」業種に絞って、インターンシップしてみたいと思える企業を探しましょう。
※2 社会人エンジニアの4割以上が、新卒での就活に対して「後悔している」と回答
3.インターンシップの選考に応募する
最後に、思いきってインターンシップの選考に応募してみましょう。インターンシップに参加すれば就活を有利に進められる確率を大幅にアップできます。
2023年度の就職白書によると「内定者の中に自社のインターンシップ参加者がいた」という割合は82.4%でした。(※3)つまり、25卒の就活ルールが変わる前でもインターンシップが採用にある程度関連性があったといえるでしょう。
今回は、公式にインターンシップの評価を活用してよいと経団連から言われているため、よりインターンシップの重要性が高まっています。そのためインターンシップの選考に応募して興味のある仕事を経験してきてください。
25卒の就活採用スケジュールは?
25卒の就活採用スケジュールは以下のとおりです。
時期 | 内容 |
2023年4月 | インターンシップの説明会 |
2023年7月~9月 | インターンシップ(夏)選考・実施 |
2023年10月~12月 | インターンシップ(秋)選考・実施 |
2024年1月~2月 | インターンシップ(冬)選考・実施 |
2024年3月 | 就職情報の解禁(説明会や履歴書の提出など) |
2024年6月 | 採用選考の開始(筆記試験や面接など) |
2024年10月 | 内定式 |
2025年4月 | 入社式 |
25卒の就活生は準備をいつから始めるべき?
25卒の就活生は準備を今すぐ始めましょう。25卒の就活はルールが変わってインターンシップに参加したほうが高確率で就活を有利に進められます。インターンシップに参加できる機会は全部で3つです。夏・秋・冬のどこかで参加するのを強くおすすめします。
ただし、時期によっては単位の兼ね合いなどで参加できない場合もあるでしょう。また企業によっては夏のインターンシップは実施しているが秋のインターンシップは実施していないという可能性もあります。事前に調べて、参加したいと思える企業をピックアップしておきましょう。
25卒の就活で変わることに関するよくある質問
25卒の就活で変わることに関するよくある質問を3つ紹介します。
- 就活・採用日程も全体的に早まる?
- インターンシップに参加しなかったら就活で不利になる?
- インターンシップにはどんな種類があるの?
25卒の就活は一部ルールが変わるため、どのように変わるのかしっかり押さえておくことが大切です。
就活・採用日程も全体的に早まる?
基本的には就活・採用の日程は24卒のときと同じです。ただし、経団連に加盟していない企業などの場合は早まる場合があります。
また、今回のルール改正によって、内々定の通知が早くなる可能性は考えられます。というのは、インターンシップの評価を採用選考に利用できるようになったからです。
通常であれば、6月に採用選考を開始して、筆記試験や面接などを経て内定という流れになります。しかし、インターンシップの評価で採用することで6月に採用選考の開始のタイミングで内々定を出せるようになるわけです。
基本的な日程に変更はないが、内々定が出るのは24卒以前に比べて早くなる可能性は十分考えられるでしょう。
インターンシップに参加しなかったら就活で不利になる?
インターンシップに参加しなかったからといって、就活で不利になるようなことはありません。今回はインターンシップの評価を採用選考に活用できるようにしただけです。したがって、インターンシップの参加を強制するわけではありません。
ただし、インターンシップの評価を採用選考で利用できるようにしているわけですから、評価が高い人にとっては有利になるでしょう。
インターンシップにはどんな種類があるの?
25卒からのインターンシップは大きく4つのタイプに分類されます。詳しくはこの記事の「インターンシップ経験が採用選考に用いられる」という見出しで解説していますので参考にしてください。
より詳細に知りたい方は、3省庁が出している「インターンシップを始めとする学生のキャリア形成支援に係る 取組の推進に当たっての基本的考え方 」を参照しましょう。
25卒の就活は大きく変わるため早めに行動しよう!
25卒の就活は大きく変わるため早めに行動することが大切です。25の就活で具体的に変わる内容としては以下のとおりです。
特定条件のインターンシップにおける評価を採用活動に利用してよい
つまり、インターンシップの評価を採用選考で企業は考慮してくれるようになるでしょう。そのため、25卒の学生は今すぐ就活において調べて見てください。そして夏から始まるインターンシップに参加して、2024年3月から始まる本格的な就活を有利に進めましょう。
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