【食品業界への転職や就職】未経験でも決められる志望動機とは…！

食品業界は昔から、人の生活に必要な衣・食・住の一翼を担うために、潰れることのない業界などと言われてきました。

しかし、昨今の日本の状況を考えると絶対に避けられない問題として「人口の減少」があり、市場が狭くなることは避けられません。

そんな中で、食品業界はあの手この手で、縮小する市場を開拓しながら市場規模をなんとか維持しています。

例えば、働く女性の推進・少子高齢化の現状から「中食」という分野を開拓し市場規模を一気に広げました。

また、「中食」の市場が広まると同時に、冷凍食品の技術が発達して、電子レンジひとつで本格的な食事ができるようにもなりました。

高齢者向けのお弁当宅配、コンビニの宅配システム、夕食宅配業者、惣菜店やスーパーの惣菜コーナーなど形態は様々ですが、人の暮らしの中で食に関わる「手間」を軽減させることで、食品業界は市場を維持しています。

さらには、そのような食生活の中で、偏りがちな栄養や寄る年波からくる肉体の衰えを補完するという名目で、健康食品や機能性食品も順調な市場拡大を進めています。

まさに、「食」が無くては、人は生きていけません。

そういう意味では「安定」していますが、知恵を使って市場を開拓し、狭小するシェアを各社で取り合います。

さながら戦国時代のような競争の上に各社、生き残りをかけていますので、その安定の上に胡坐はかけないということは、転職される皆さんは肝に銘じておく必要があります。

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転職や就職を考える上で気になるのは年収ではないでしょうか。

年収ラボというサイトによると、食品業界の平均年収は、平成17年~平成26年の10年間で564万円~580万円という結果です。


参考URL(http://nensyu-labo.com/gyousyu_syokuhin.htm)

データを見る限りだと、このように年収としては少なめの業界だといえるでしょう。

一例として、ハウス食品の年収に関する記事がありますので、こちらも確認してみましょう。

ハウス食品に限って話すと、他の業界と比較しても高い水準の待遇を受け取ることが出来るようです。

平均年収が800万円以上ということには驚きましたね。

食品業界の現状の課題とは

食品業界をとりまく問題や課題は、食品会社だけの努力でどうにかなるものではないものも多く、政治や経済の動向に大きく左右されます。

大きな問題は下記の通りです。

• 人口減少によるさらなる市場の縮小
• 中国経済の上昇に伴う人件費、材料費の高騰
• 労働人口の減少と食品の安全管理体制の反比例
• 会社の合併・吸収による業界全体の再編成
• 食品の大量廃棄の問題

など抱える問題や課題は山積みです。

食品業界の今後の将来性

ここまで、食品業界の暗い話題ばかりでしたが、食品業界には「未来」があります。

日本国内の市場が狭くなるなら海外に目をむければいいだけの話で、空前の日本食ブームに乗って、本格的な日本食が優れた冷凍技術で世界に羽ばたいています。

ずば抜けた食の安全基準はネックであると同時に、海外へ向ければ大きなアピールポイントでもあります。

食の安全から生まれたオーガニック市場は今、最も注目されている市場です。

高齢化社会すら逆手にとって、海外の老人向け機能性食品を開発したりと「グローバル」をキーワードに明るい兆しは見えています。

食品業界は人気度も高い業界ということで転職や就職を希望する方にとっては採用されるには至難の道です。

大きく分けて、食品業界は営業職や開発職に分けることができるのですが、それぞれ転職にそなえて抑えて起きたいポイントについてまとめました。
 

食品業界の営業職へ転職/就職するための志望動機

食品業界は何度も述べている通り、安定性のある業界です。だからこそ人気度も高いのですが、食品業界に勤めている方は同業界で中長期的にキャリアを築いている方が多いです。

面接時も多くの転職や就職希望者が「安定性のある業界で長く働きたい」といった志望動機になることが多いです。

その他に、身近にあふれている食品を自分の力で世に広めることを仕事のやりがいと捉えている方が多いことから、責任感は重いからこその仕事の面白さがあるということを志望動機として語るのも良いでしょう。

食品業界の営業職は未経験でも採用されることが可能であるため、食品業界へ転職するにはこれまでの実績が評価される傾向にあります。そのため、今回のように志望動機や自己PRについてまとめておく必要があるでしょう。

その際は、大学での農学や食品工学の経験などと言った専門知識が、転職や就職を決定付ける要因にもなりえます。

また、食品業界は国内のみならず海外でも活躍することが出来る業界です。そのため、ビジネスレベルの英語力がることもまた採用決定率をあげるための志望動機にもなりえます。

食品業界へ転職するためにということで、営業職については前のセクションで説明しましたが、開発職の場合はいかがでしょうか。

開発職は営業職とは違い、経験者がより優遇される職種となります。

未経験で採用されたとしても、大学で食品系を専攻していることが転職 の採用基準となります。

また、年齢にも上限が設定されていることが多く、20代を越えてくると転職を決めるのが難しくなります。
 

食品業界の開発職へ転職/就職するための志望動機

新卒で就職するには、多くの採用は大学のゼミ等からストレートに採用されるなどです。

開発職については営業職と違い採用枠が狭いため、非常に狭き門となります。

それ故、未経験などで転職を希望する場合は学生時代にも就職をすることを希望していた等のバックグラウンドがあると、転職面接ではプラス評価されうるでしょう。

また、営業職と同様にその会社の商品について関心度が高いこともまた転職や就職を決めるような志望動機となりえるでしょう。

非常に狭き門だからこそ、自分の経験がどのように活かせるのか。これまでの経験を活かしてどのような仕事をしたいのかを明文化する必要があるように思います。

食品業界で転職を考える方はできるだけ大手で、しっかりしたところという探し方をされるでしょう。

食品業界は「狭まる国内シェアをどう広げるか」と同時に「グローバル」へと目を向けています。

「理系新卒者の人気企業」で、1位~5位までに食品メーカーが3つもランクインしているほどの人気の業界です。

これら新卒者も狙うほどの人気の業界で転職組が理想の転職をするには、「グローバル」戦略に必要な人材になることが一番の近道ではないでしょうか。

食品業界で転職や就職は未経験でも十分挑戦出来る業界ではありますが、非常に狭き門であることもまた事実です。

自分の志望動機が転職や就職の面接で通用するのかは、気になります。いずれにせよ、自分の経験をどのように活かすかが重要となるのは間違いないです。

ここをしっかりと抑えれば転職や就職が決まる可能性を高めることが出来るでしょう。