
自己PRが何もない就活生へ|エピソードの見つけ方を例文と共に解説
就職活動で欠かせないのが自己PRです。しかし、どうしても自分のエピソードやアピールポイントが思いつかない場合、どうすれば良いでしょうか。今回の記事では、自己PRが思いつかない就活生のために、エピソードの見つけ方を詳しく解説します。さらに、自己PRを書くうえでの注意点や題材におすすめのアピールポイントをご紹介すると共に、実際に使えるおすすめ例文もご紹介していきます。これから自己PRを作成する就活生必見の記事ですので、最後までお読みください。
自己PRがないと悩む就活生は多い
就活の際には、自らをアピールすることが求められます。しかし、中には「自己PRが上手く書けない」と感じる人が少なくないようです。
原因としては、「まわりと比べて自分には特筆すべき実績がなく、アピールポイントが見つからない」という理由や、「自分の強みがわからず、自己PRを書くことができない」といったことが挙げられます。
しかし、自己PRを書けないことで就活不安に陥る必要はありません。自己PRが書けない原因を知り、アピールポイントを見つける方法を学ぶことで、就活生の誰でも自己PRを充実させることができます。
以下の記事では、自己PRでの強みがわからず悩む就活生の声をまとめています。こちらを読めば、少しの不安解消につながるかもしれません。
JobQでは自己PRに関する以下のような質問が寄せられていました。
就活でアピールすることがないのですが、就職できるのでしょうか?
就活で何をアピールして良いのか分かりません。
現在文系の私立大学(偏差値45ほど)に通い、暇な時間はカフェでバイトをしていただけです。勉強はそれなりにして単位もしっかり取っていますが、就活においてアピールできることは特にありません。
仕事についてはOLとして平和に働きたいと思っているくらいです。このまま就職できるか不安です。こんな私でも就職できるのでしょうか…?
小さな会社を経営しております。プログラマーです。
何事もなく就職できるかもしれませんし、何社受けてもお祈りされてばかりに…続きを見る
自己PRがないと感じる4つの理由
「自己PRがないと感じる理由」には、以下の4つが挙げられます。
- 特別な実績が必要だと思っている
- 長所や強みが弱いと感じている
- 過去に何もしてきていない
- そもそも強みがわからない
なぜ、自己PRにする題材が思いつかないのか、まずはその理由から探っていきましょう。
特別な実績が必要だと思っている
自己PRがないと感じてしまう理由の一つは、特別な実績が必要だと考えているからです。
しかし、特別な経験や実績がないからといって、必ずしも個人の強みがないわけではありません。多くの人が特別な経験や実績を持っていないものです。
実際、企業は特別な実績よりも個人の強みを知りたいと考えています。自己PRを通じて、特別な実績に依存せずに、自身の強みやポテンシャルをアピールすることができれば、採用のチャンスは十分にあります。
長所や強みが弱いと感じている
2つ目の理由は、自身の長所や強みが弱いと感じていることです。また、自己PRの題材を選んでも、自身の強みに自信がないために、そのアピールポイントが上手く伝えられないこともあります。
自信がないと、自己PRの内容が十分に引き立たず、アピールすることに不安を感じる傾向があります。
自己PRの選択や表現に自信を持ち、自身のポジティブな面を明確に伝えることで、より効果的な自己PRを行うことができるでしょう。
過去に何もしてきていない
学生時代を振り返っても、本当に何もエピソードがないと悩んでいる人も多く存在します。このような状況では、自己PRに使える強みやエピソードを見つけることが難しくなります。
自己PRは自身の実績や経験を正直に伝えるものであり、事実に基づかない自慢や虚偽の情報は逆効果です。
過去の行動を後悔しても取り戻すことはできませんが、今からでも何かに取り組むことが重要です。自己改革や成長に向けた努力を始めることで、自己PRに使えるエピソードを生み出すチャンスが生まれます。
また、自分に強みやエピソードがない場合は、それを素直に認めることも重要です。自己PRは自身の強みや経験をアピールするものですが、それがないことを隠そうとせず、素直に受け入れることが自己成長の第一歩となります。
企業によっては、自己改革に努力している学生を評価する場合もあるため、自分自身を客観的に見つめ直し、自己PRのために今後どのような取り組みをするかを考えてみましょう。
そもそも強みがわからない
自分の強みがわからないことも理由の一つです。自己PRを書くためには、自己分析を行い、自分の人間性や特徴を明確にしましょう。
自己分析は、自分の適性や価値観、興味や関心、スキルや能力などを客観的に見つめ直すプロセスです。自己分析を通じて、自分の強みや魅力を発見し、それを自己PRに活かすことができます。
自己分析の方法の一つとして、親しい人にインタビューする「他己分析」も有効です。友人や家族など、自分をよく知っている人に質問をし、フィードバックをもらうことで自己理解を深めることができます。
他人の視点から自分を見ることで、自分の特徴や強みに気付くことがあります。
自己PRに必要な強みの見つけ方については、以下の記事でも紹介しています。自己PRの書き方のポイントなども掲載していますので、ぜひ参考にしてみてください。
自己PRがない時のエピソードの見つけ方
自己PRがない際に題材やエピソードを見つける方法は、以下の4つです。
- 自己PRを面接で質問する意図を理解する
- 失敗した経験からエピソードを見つける
- 周囲の人に自分自身の長所や短所を聞く
- 企業が求める人物像を把握す
もしも、まだ試していない方法があれば、ぜひ意識して取り入れてみましょう。
自己PRが面接で質問される意図を理解する
エピソードを見つけるために、自己PRを面接で質問する意図を理解することは重要です。
まず、企業は求職者が自己PRを通じて自身の強みや経験をアピールすることで、その人材が企業の成長や目標達成にどの程度貢献できるかを評価します。
さらに、話をまとめる力やプレゼンテーション能力なども重視され、応募者が自己PRを通じて自身の強みを明確かつ魅力的に伝える能力を持っているかどうかも評価しています。
このように、企業側が自己PRを尋ねる意図を理解することで、話すエピソードを探しやすくなります。
失敗した経験からエピソードを見つける
失敗から学んだことやその経験を通じて身につけたスキルや資質は、自己PRのエピソードとして活用することができます。自己PRは、完璧な成功体験だけでなく、失敗や挫折から得られた価値も含めて表現することが重要です。
また、失敗した理由やその後の行動、自身の成長や変化について具体的に説明することが重要です。同じような状況や課題に再び直面した場合にどのように対処するかを示すことで、自己PRの信憑性と実践力をアピールすることができます。
失敗を経験したことで、困難な状況において冷静さや問題解決能力を発揮できることをアピールしましょう。
周囲の人に自分自身の長所や短所を聞く
自己PRを書く際に、自分自身の成果や経験に注目することが大切ですが、自己PRの題材やエピソードを見つける方法として、周囲の人に自分自身の長所や短所を聞くことも有効です。
自己PRを書くために、周囲の人に自分自身の「盲点」の窓について尋ねることで、自分自身が気づいていなかった強みや長所を発見することができます。
また、家族や友人と話すことで、自分が印象的なエピソードを知ることもできます。そのため、他人の意見やフィードバックを受け入れ、自己PRに活かすことが大切です。
企業が求める人物像を把握する
自己PRを作成する際には、まず志望する企業が求めている人物像を把握することが大切です。そのためには、企業のウェブサイトや採用情報、社員の声などを調べることが必要です。
求められる特徴や能力を知ることで、自己PRの題材を選ぶ際の方向性が明確になります。また、企業が求める要素を逆算して考えることで、新たな題材やエピソードを見つけることも可能です。
企業の採用情報に書かれている人物像や、企業が目指すビジョン、サービス内容などから、自己PRのエピソードを考えてみましょう。
自己PRがない方におすすめのアピールポイント
自己PRがない方におすすめのアピールポイントとして、以下を紹介します。
- 主体性
- 計画性
- 責任感
- 行動力
- 継続力
- 協調性
- 柔軟性
これらのアピールポイントについて詳しく知ることで、自己PRの内容を考えやすくなりますので、少しでも自分に当てはまる部分がないか探してみましょう。
主体性
主体性とは、自ら進んで目標を立て、積極的に行動する能力のことを指します。主体性をアピールするには、自分の思考や意志を明確に表現することが大切です。
自己PRの中で、自分がどのような目標を持ち、どのように自己成長を目指しているのかを具体的に示すことで、主体性をアピールすることができます。
また、自分自身の経験や実績を通じて、どのように自発的な行動を取ってきたのかを示すことも重要です。
JobQでは自己PRの主体性に関する以下のような質問が寄せられていました。
企業が求める人物像でよくある主体性が普通の人はどこに就職すべき?
求人の求める人物像を見ると、「主体性がある」「巻き込んでいける」の類が多いように感じます。書いてなくても面接ではほぼこういう人を求めている印象なのですが、主体性は普通の人で、どちらかというとコツコツこなすような人はどんな会社に需要がありますか?
私がまさに主体性普通、巻き込むことは率先はせず自分で解決出来る範囲で頑張るというタイプなのですが、世の中の求人は主体性で巻き込み力が欲しいと書いてるため、面接で自分を偽って求めている像に寄せてしまい、入社後に苦労しております。
みなさん、どうしてるのでしょうか。。
アンマッチを防ぐために面接がありますから、偽ってしまったら意味がないでしょう、、、
とはいうもののお気持ちは分かります。
ご質問の部分ですが、業務内容で大きく分かれるのかなと…続きを見る
計画性
計画性は、業務を効率的かつ合理的に進めるために必要な能力であり、自己PRでのアピールポイントとしておすすめされています。
自己PRで計画性をアピールする場合、具体的なエピソードを交えて、自身がどのように計画を立てて達成したのか、その経験を伝えることが重要です。
また、自身が高いセルフマネジメント能力を持っていることも、計画性を示すポイントであり、採用時の評価に影響します。
計画性を示す自己PR文については、以下の記事にもまとめられています。詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
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▶計画性を長所とする自己PR例文11選|ポイントを言い換え例10選と共に解説
責任感
職場において責任感を持つことは、重要な要素であると言えます。責任感とは、目標達成に向けて粘り強く努力し続けることや、当事者意識を持って自分の役割を全うすることを指します。
また、責任感を持った人は、チームや組織全体を見て仕事にあたることができ、苦境や問題に直面しても長期的な視野で物事を考え、解決策を模索することができます。
企業は、このような責任感を持った人材を求めており、採用においても高く評価されています。
自己PRにおいて責任感をアピールする際には、実際に自分が主体的に行動した経験を具体的に伝えることが大切です。
さらに、自己PRの中でどのように責任感を活かしたいのか、どのようなアプローチをするつもりなのかを明確に伝えることが求められます。また、自分自身がどのような環境で責任感を磨いたのか、その過程についても伝えましょう。
責任感を示す自己PR文については、以下の記事にもまとめられています。詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
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▶【例文11選】「責任感」をアピールする自己PR|3つの書き方と注意点
行動力
行動力とは、自分で決めたことを実行できる力を指し、主体性とは異なり、具体的な行動に焦点を当てます。
例えば、営業職の場合はお客様との積極的なコミュニケーションや新規開拓能力が求められるため、そういった能力に繋がるアピールをすることが必要です。
行動力のある人は、普段の業務の中でも積極的に誰かのフォローに入ろうとする場面が多いため、採用の決め手になる可能性が高い強みです。
行動力を示す自己PR文については、以下の記事にもまとめられています。詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
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▶【例文7選】行動力の自己PRする時のポイント6と注意点を徹底解説
継続力
継続力とは、諦めずに挑戦し続ける能力を指し、自己PRにおいては、与えられた課題を最後まで遂行し、長期的に問題解決に取り組んだ経験をアピールすることが有効です。
継続力をアピールすることで、自分が長期的な仕事に取り組むことができる人材であることや、ルーティンワークにも飽きずに取り組むことが印象づけられます。
業務において長期的なプロジェクトに取り組んだり、クライアントとの長期的な関係性を築くことが重要な職種において、継続力のある人材であれば、安心して任せられると考えられるからです。
継続力を示す自己PR文については、以下の記事にもまとめられています。詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
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▶【例文15選】自己PRで継続力をアピールする方法や言い換えなど徹底解説
協調性
協調性とは、周りの人たちと協力して目標を達成し、異なる意見の人々とも協力して利益を上げる力や能力を指します。また、協調性は、組織の規則やルールを順守して行動できる能力も含みます。
自己PRにおいては、企業が求める協調性を理解した上で、具体的なエピソードや経験を交えて自分自身の協調性をアピールすることが非常に重要です。
企業が求める協調性とはどのようなものであるかを理解し、自分自身の経験や実績を交えながら具体的にアピールすることが、自己PRの成功に繋がります。
協調性を示す自己PR文については、以下の記事にもまとめられています。詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
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▶自己PRで協調性をアピール!例文15選・言い換え集と共に長所として伝えるポイントを解説
柔軟性
柔軟性は、自己PRにおすすめのアピールポイントであり、その定義は臨機応変に対応できる能力を指します。
柔軟性には、アドバイスを素直に受け入れて活かせる能力や、新たな業務に物怖じせず取り組める能力が含まれます。
また、業界や職種を問わずアピールできる能力であり、予定外の出来事やトラブルが発生しやすい環境での対応能力としても重要です。
柔軟性を示す自己PR文については、以下の記事にもまとめられています。詳しく知りたい方は、ぜひチェックしてみてください。
自己PRのエピソードがない人ににおすすめの例文
ここからは、自己PRのエピソードがなくどうしても浮かばない場合に参考にして欲しい、おすすめの例文を紹介します。
日常生活をアピールする場合
日常生活をアピールする場合の自己PR例文を紹介してください。
【例文】
私は趣味で音楽制作に取り組んでいます。
楽曲制作においては、アイデアを形にするクリエイティブなプロセスや、ディテールにまでこだわる粘り強さが求められます。
自分の考えを音楽に昇華させ、他の人々と協力しながら魅力的な作品を生み出すことに喜びを感じています。
この経験を活かし、クリエイティブなプロジェクトに携わることで、新たなアイデアや感性を提供し、チームの成果に貢献したいと考えています。
【この例文のポイント】
プライベートな趣味に焦点をあてた自己PRです。趣味に取り組む上での行動や意識と、応募企業での業務との共通点を見つけ、どのような場合に貢献できるかをアピールしています。
趣味を題材にする場合の注意点として、ギャンブル要素のある趣味は印象を下げる可能性があるため、取り上げないほうが無難でしょう。
性格や内面をアピールする場合
性格や内面をアピールする場合の自己PR例文を紹介してください。
【例文】
私は周りの人々への思いやりを大切にしています。
人が抱える問題や悩みに対して共感し、積極的にサポートすることが得意です。
大学時代には友人から相談を受けた際には、真摯に向き合い、解決策を一緒に考える努力をしました。
仕事でもチームメンバーやクライアントとの関係を構築し、お互いに尊重し合いながら目標に向かって協力できる環境を作り出すことができます。
【この例文のポイント】
自身が持つ思いやりの心に焦点を当てています。
他人への気遣いや、問題解決に一緒に取り組むことが苦にならない性格であることから、チームのメンバーやクライアントとの信頼関係を築くことが得意であるとアピールしています。
人間関係をアピールする場合
人間関係をアピールする場合の自己PR例文を紹介してください。
【例文】
私は友人たちとの関係を大切にしながら、様々な意見やバックグラウンドを尊重することを心掛けています。
友人との交流の中で、異なる視点からのアイデアや意見が新たな発見や成長の機会になることを学びました。
職場でも、多様な人々と協力しながら、柔軟な思考力と受け入れる姿勢を持ち、チームの多様性を活かした創造的な解決策を提案します。
友人との付き合いから得た柔軟性とオープンマインドを活用しながら、チームのパフォーマンスを向上させ、共に成長する環境を作り出します。
【この例文のポイント】
友人との付き合い方や人間関係から生まれる強みを具体的にアピールした例文です。
友人との経験を通じて培ったコミュニケーションスキルや協調性、柔軟性などを強調し、それが仕事でどのように活かされるかを具体的に表現すると、自己PRとして効果的な表現となります。
自己PRがない場合は自分を見つめ直そう
自己PRがないと感じる場合、自分自身を客観的に見つめ直すことが重要です。自己PRは、自身の強みや経験をアピールし、他の候補者との差別化を図るための重要な手段です。
自己PRを構築するには、自己分析や目標設定、経験やスキルの整理、他者とのフィードバックの受け入れなど、さまざまな要素が関わります。
自己PRを充実させるためには、自分自身を客観的に評価し、強みや成果を再確認することから始めましょう。
自己PRの構築は時間と努力が必要ですが、自分自身を見つめ直すことで、自己PRを向上させ、求める職務やキャリアの目標に近づくことができるでしょう。
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